登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

過去問を完全分析して見えてくる最強対策

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」4)de:出題詳細

 

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第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識

Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因

ここからは9~14問、平均約12問が出題されます。

第1章のメイン項目です。しっかり押さえておきましょう。 

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4)小児、高齢者などへの配慮(3/3)

第1章Ⅱのメインです。ここから例年3~5問出題されます。テキストのページ数もそこそこありますが、「1ページで1問以上出る」と思ってしっかり理解しておきましょう。

 

(d)母乳を与える女性(授乳婦)(e)医療機関で治療を受けている人等

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概ね(d)(e)で合わせて1問出題されるかな?という感じでしょう。

それでも、第31項目は必出です!

 

(d)母乳を与える女性(授乳婦)

第31項(過去6回出題)

医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られており、母乳を介して乳児が医薬品の成分を摂取することになる場合がある。
医薬品の種類を問わず、授乳婦の体に吸収された医薬品の成分は、乳汁中に移行することはない。(H22)
医薬品の種類によっては、体に吸収された医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。(H24)
授乳婦が医薬品を服用しても、医薬品成分が乳汁中に移行することはない。(H25)
一般用医薬品の成分の一部が、乳汁中に移行することはない。(H26)
授乳婦が医薬品を使用しても、乳汁中に移行することはなく、母乳を介して乳児が医薬品の成分を摂取することはない。(H27)
医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られており、母乳を介して乳児が医薬品の成分を摂取する場合がある。(H28)

逆に言うと、乳汁中に移行しない医薬品はないと思っておくといいでしょう。

 

 

(e)医療機関で治療を受けている人等

第34項

生活習慣病等の慢性疾患を持ちながら日常生活を送る生活者が多くなっている。疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の有効性や安全性に影響を与える要因となることがあり、また、一般用医薬品を使用することによってその症状が悪化したり、治療が妨げられることもある。
購入者の生活習慣病等の慢性疾患の種類や程度は、一般用医薬品の有効性や安全性に影響を与えることはない。(H22)
生活習慣病等の慢性疾患を持っている場合、疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の有効性や安全性に影響を与える要因となることがある。(H24)

例えば肝臓や腎臓の疾患があれば、医薬品の代謝や排泄に影響して、効果が弱くなったり、副作用が増強してしまうことが十分にあり得ます。

 

 

一般用医薬品に限らず医薬品の有効性や安全性は様々な要因によって影響を受ける、と覚えておきましょう。

 

 

第37項

医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人については、登録販売者において一般用医薬品との併用の可否を判断することは困難なことが多く、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する必要がある。
医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人については、登録販売者において一般用医薬品との併用の可否を判断することは困難なことが多い。(H22)
医療機関で治療を受けている人に対して、医療機関・薬局で交付された薬剤と一般用医薬品との併用の可否を登録販売者において判断することは、困難なことが多く、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明した。(H29)

例えば心不全の薬を使用していたりする人だったら、登録販売者(あなた)は対応できますか?

医療用医薬品のことは医師や薬剤師に任せておきましょう。

ただし、病院で便秘の薬をもらっているという人の場合、一般用医薬品にも同成分の医薬品がある場合も多いので、薬品名や配合成分を確認して併用の可否を判断できるケースもあるでしょう。

 

第38項

過去に医療機関で治療を受けていた(今は治療を受けていない)購入者への情報提供時には、どのような疾患について、いつ頃かかっていたのか、考慮する必要がある。
過去に医療機関で治療を受けていた(今は治療を受けていない)購入者への情報提供時には、どのような疾患について、いつ頃かかっていたのか、考慮する必要がある。(H22)
過去に医療機関で治療を受けていた(今は治療を受けていない)という人に対して、購入しようとする一般用医薬品についての情報提供を行う場合には、どのような疾患にいつ頃かかっていたのかは、特に注意する必要はない。(H28)

今は治療を受けていない=疾患は治癒している、とは限りません。

なので、できるだけ事情を聴いて医薬品使用への影響を考慮する必要があります。

 

第39項

医療機関での治療は特に受けていない場合であっても、医薬品の種類や配合成分等によっては、特定の症状がある人が使用するとその症状を悪化させるおそれがある。
医療機関での治療は特に受けていない場合であっても、医薬品の種類や配合成分等によっては、特定の症状がある人が使用するとその症状を悪化させるおそれがある。(H22,28)

別表5-2を参照した問題も出ることがあります。

例えばむくみのある人が、グリチルリチン酸を含む医薬品を使用すると偽アルドステロン症候群を起こしやすくなる恐れがあります。

医薬品を使用する際には「絶対大丈夫、はない」と覚えておきましょう。

 

 

第1章 関連項目リンク

第1章「Ⅰ医薬品概論」出題詳細① - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅰ医薬品概論」出題詳細② - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅰ医薬品概論」出題詳細③ - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」1):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」2):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」3):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」4)a:出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」4)bc:出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」4)de:出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」5):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」6):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「III 適切な医薬品選択と受診勧奨」1):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

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