登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

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第2章「Ⅰ人体の構造と働き」1-2)呼吸器系

 

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1-2)呼吸系からは毎年1問の出題です。

 出題傾向は下図の通りです。(a)鼻腔から出題される第4項と、(d)肺の第13項、第15項は押さえておいた方がいいでしょう。

 

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 (a)鼻腔

第4項(過去6回出題)

鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。鼻汁は、鼻から吸った空気に湿り気を与えたり、粘膜を保護するため、常に少しずつ分泌されている。鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。
鼻腔で分泌されている鼻汁にはリパーゼが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。(H22)
鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。鼻汁にはリゾチームが含まれ、 気道の防御機構の一つとなっている。(H23)
鼻腔の内壁には( a )が多く分布し、( b )を分泌する。空気に湿り気を与えたり、粘膜を保護するため、常に少しずつ分泌されている。( b )には ( c )が含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。かぜやアレルギーのときなどには、 防御反応として大量に( b )が分泌されるようになる。(H25)
鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。(H27)
鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。(H28)
鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。鼻汁は、鼻から吸った空気に湿り気を与えたり、粘膜を保護するため、必要な場合に分泌され、常には分泌されない。(H29)

鼻腔の内側には粘液分泌腺がいっぱいあって、そこから鼻水がでてきます。

鼻水は常に少しずつ分泌されてます(そうじゃないと鼻の中がカピカピになっちゃう!)

鼻水には抗菌物質のリゾチームが含まれているよ(リゾチームは唾液にも含まれているよ!)というところを押さえておきましょう。

 

(d)肺

第13項(過去3回出題)

肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。
肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。(H24,27,28)

過去3回同じ文章での出題です。

「間質」という言葉を普段聞かないのでピンと来ないですが、繊維性結合組織でできている「肺胞などの間を埋めて支えている物質」と理解しましょう。

模式図で肺や肺胞を見ると、肺の内部空間に浮いている或いはぶら下がっているようにも見えますが、それでは重力に耐えられませんので、「間質」で支えられています。

 

第15項(過去3回出題)

胸部の左右両側に1対ある。肺自体には肺を動かす筋組織がないため、自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われている。
肺は、胸部の左右に1対あり、肺自体には肺を動かす筋組織はない。(H23)
呼吸運動は、肺自体の筋組織が拡張・収縮することにより行われている。(H24)
肺には肺を動かす筋組織があるため、自力で膨らんだり縮んだりすることによって、拡張・収縮して呼吸運動が行われている。(H29)

中学生の理科の問題ですね。筒の中にゴム風船を入れて、筒の底に紐をつけたゴム皮を張り、ひもを引っ張ると風船が膨らむ。という実験をやりませんでしたか?

肺には筋肉はありません。横隔膜が下がったり、肋間筋で胸を広げることで胸腔を広げることで肺が膨らみ、呼吸ができるのです。

因みに横隔膜が下がる呼吸を「腹式呼吸」と言います。

 

この項目はさらっと押さえて、1問ゲットしましょう。

 

 

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  第2章関連リンク======================

第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用