第3章 「XIII 滋養強壮保健薬」 ( 6.5 p)
XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p) からは過去1~3問の出題がありました。概ね2問は出題されると思っておくといいでしょう。
1)医薬品として扱われる保健薬 ( 0.5 p)
H23,24年には1問ずつ出題されていましたが、H25年以降は出題されていません。
5つの出題項目にさらっと目を通しておく程度でいいでしょう。
2)ビタミン、カルシウム、アミノ酸等の働き、主な副作用 ( 3.5 p)
ここから2問出ます。過去3回以上の出題項目は4つありますのでしっかり押さえておきましょう。
第9項(過去6回出題)最頻出です!
② ビタミンD ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。 ビタミンD主薬製剤は、エルゴカルシフェロール又はコレカルシフェロールが主薬として配合された製剤で、骨歯の発育不良、くる病の予防、また妊娠・授乳期、発育期、老年期のビタミンDの補給に用いられる。 |
( b )は、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。(H21) |
骨歯の発育不良、くる病の予防に用いられる。(H22) |
エルゴカルシフェロール - 夜盲症の症状の改善(H24) |
腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素であり、製剤は骨歯の発育不良、くる病の予防等に用いられる。(H25) |
腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。(H28) |
ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。(H29) |
ビタミンDはカルシウムの吸収に欠かせないビタミンです。ビタミンDが欠乏することで、骨歯の発育不良やくる病などの恐れが生じます。
ビタミンDの化学名はいくつかありますが、〇〇カルシフェロール、〇〇カルシドールなどがあります。〇〇カルシ〇〇ォールというのはビタミンDと覚えておきましょう。
第11項
ビタミンE主薬製剤は、トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステル、トコフェロール酢酸エステル等が主薬として配合された製剤で、末梢血管障害による肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけの症状の緩和、更年期における肩・首すじのこり、冷え、手足のしびれ、のぼせ、月経不順の症状の緩和、又は老年期におけるビタミンEの補給に用いられる。 |
末梢血管障害による肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけの症状の緩和に用いられる。(H22) |
トコフェロール - 末梢血管障害の改善(H24) |
ビタミンE ― ピリドキシン塩酸塩(H26) |
ビタミンEの化学名も押さえておきたいですね。
トコフェロールはビタミンEと覚えておきましょう。
主な用途は抗酸化作用と末梢での血行改善です。
また、ビタミンEは女性にとてもやさしいビタミンで、月経不順改善など女性ホルモンを調和するような働きもあります。
第24項
アスパラギン酸が生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。 |
アスパラギン酸ナトリウム ― 骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す。(H27) |
アスパラギン酸ナトリウムは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、 ビタミンE等と組み合わせて配合されている場合がある。(H28) |
システインは、生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。(H29) |
H28年の出題はガンマオリザノールに関する記述ですね。
骨格筋疲労の原因物質である乳酸の分解=アスパラギン酸(アミノ酸の一種)、と覚えておきましょう。
第27項(過去4回出題)
グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合されている場合がある。 |
グルクロノラクトン - 関節痛、筋肉痛等の改善(H24) |
グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合される。(H25) |
グルクロノラクトン ― 軟骨成分を形成及び修復する。(H27) |
グルクロノラクトンは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける作用がある。(H29) |
グルクロノラクトンは肝臓を助ける、と覚えておきましょう。
第3類医薬品の栄養剤「グロンサン」の主成分ですね!
平成29年の出題は「ヒスペリジン」に関する記述です。ヒスペリジンのことを「ビタミンP」と表記している医薬品もあります。
3)代表的な配合生薬等、主な副作用 ( 2 p)、4)相互作用、受診勧奨(1.5p)
ここからはたまに出題される程度です。スルーでいいでしょう。
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第3章関連リンク=====================
第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向)
Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問)
1 かぜ薬 (3~4問)
6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬) (0~1問)
Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)
1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)
2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)
Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)
1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)
2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)
Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)
Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)
Ⅵ 婦人薬(1~2問)
Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)
Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)
Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)
Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)
XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)
Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)
XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)
XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)
XV 公衆衛生用薬(2~3問)
XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)
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第3章 「Ⅻ 禁煙補助剤」 ( 2 p)
XII 禁煙補助剤(2p)からは平成24年以降毎年1問出題されています。
出題項目にはバラツキはありますが、ページ数も2ページと少なめなのでざっと全体を眺めておくといいでしょう。
過去3回以上の出題項目は2つです。
第8項(過去4回出題)
口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。 |
コーヒーや炭酸飲料などの口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは使用を避ける必要がある。(H25) |
口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が( d )するため、禁煙補助剤(咀嚼剤)を使用する際には注意が必要である。(H26) |
コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後は、口腔内が酸性になるため、ニコチンの吸収が促進される。(H28) |
口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が促進されるため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。(H29) |
ニコチンは酸性で吸収低下があるので、酸性食品を摂取した後は使用を避けることとなっています。
通常食後は口内は酸性となります。その酸性を中和することも唾液の働きの一つですが、酸性食品を摂取した後は唾液だけではすぐに中和できずしばらく口内が酸性になります。
第9項
ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を増強させるおそれがある。 |
また、ニコチンは、( b )を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を( c )させるおそれがある。(H26) |
ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳 去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を増強させるおそれがある。(H27) |
ニコチンは、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。(H29) |
ニコチンには交感神経興奮作用があるので、お腹がすいたときに喫煙すると一時的に空腹が回避されることがあります。
アドレナリン作動成分も同じく交感神経興奮作用を持ちますので、併用すると作用が増強するリスクがあります。
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第3章関連リンク=====================
第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向)
Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問)
1 かぜ薬 (3~4問)
6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬) (0~1問)
Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)
1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)
2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)
Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)
1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)
2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)
Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)
Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)
Ⅵ 婦人薬(1~2問)
Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)
Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)
Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)
Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)
XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)
Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)
XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)
XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)
XV 公衆衛生用薬(2~3問)
XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)
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第3章 「Ⅺ 歯や口中に用いる薬」2 口内炎用薬 ( 1.5 p)
Ⅺ 歯や口中に用いる薬 の2口内炎用薬 からはたまに1問出る程度です。
無理に頑張るのはやめましょう。
過去3回以上の出題項目は1つだけなので、一応押さえておくといいでしょう。
第25項
口内炎や舌炎は、通常であれば1~2週間で自然寛解するが、一度に複数箇所に発生して食事に著しい支障を来すほどの状態であれば、医療機関を受診するなどの対応が必要である。 |
口内炎は、通常であれば1~2週間で自然寛解するが、一度に複数箇所に発生して食事に著しい支障を来すほどの状態であれば、医療機関を受診することが望ましい。(H22,25) |
口内炎や舌炎は、通常、1~2週間で自然寛解することはなく、一般用医薬品の口内炎用薬を用いた長期間にわたる対処が望ましい。(H26) |
口内炎などは普通は放っておいても治る疾患ですが、食事に著しい支障が出るようならOTCだけでの対処ではだめですよ、ということですね。
第3章 「Ⅺ 歯や口中に用いる薬」1 歯痛・歯槽膿漏用薬 ( 3 p)
Ⅺ 歯や口中に用いる薬 からは概ね1問(たまに2問)出題されています。
その中でも、「1 歯痛・歯槽膿漏用薬」 ( 3 p)からだいたい毎年1問出題されるようです。
3ページで1問ですから、平均的な出題数といえるでしょう。
過去3回以上の出題項目は6つです。
このページの最後に出題される成分についてまとめています!
1-1)代表的な配合成分、主な副作用 ( 2.5 p)
第2項
齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩、テーカイン等の局所麻酔成分が用いられる。 |
テーカイン ― 知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める。(H21) |
歯痛薬には、歯の齲 (う)蝕により露出した知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として、局所麻酔成分のフェノールが用いられることがある。(H21) |
塩酸ジブカインは、齲 (う)蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑えることを目的として用いられる。(H23) |
ジブカイン塩酸塩 - 齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑える。(H29) |
〇〇カインとアミノ安息香酸エチルは局所麻酔(=一時的に痛みの伝達を止める)と覚えるといいです。
それに対して、フェノールは殺菌成分です。虫刺され薬のような皮膚用外用薬によく配合されています。
第6項(過去4回出題)
① 殺菌消毒成分 歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、セチルピリジニウム塩化物、クロルヘキシジングルコン酸塩、イソプロピルメチルフェノール、チモール等の殺菌消毒成分が配合されている場合がある。 |
グルコン酸クロルヘキシジン ― 鎮静、鎮痛を目的とする。(H21) |
チモール - 歯周組織の炎症を和らげる(H22) |
塩化セチルピリジニウム - 歯肉溝での細菌の繁殖を抑える(H22) |
歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、口腔内にグルコン酸クロルヘキシジンが適用される場合があるが、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。(H24) |
塩化セチルピリジニウムは、口腔粘膜の組織修復を促す作用を期待して用いられる。(H25) |
セチルピリジニウム塩化物はCPCと略されてコマーシャルなどで「CPC配合」と謳われることがありますね。
これらの成分名を見て、なんとなく「殺菌成分だな」とイメージできるようになると店頭でも必ず役に立ちますよ。
第9項
② 抗炎症成分 歯周組織の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸等が配合されている場合がある。 |
歯周組織の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸二カリウムが配合されている場合がある。(H23) |
歯周組織の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸二カリウムが配合されている外用薬がある。(H28) |
グリチルレチン酸 - 歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める。(H29) |
グリチルリチン、グリチルレチンは歯磨き粉にも配合されることがある抗炎症成分ですね。押さえておきましょう。
第12項
④ 組織修復成分 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して、アラントインが配合されている場合がある。 |
アラントイン - 歯周組織の修復を促す(H22) |
炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して、アラントインが配合されている場合がある。(H24) |
アラントイン - 炎症を起こした歯周組織の修復を促す。(H29) |
全てYesです。
アラントインは、傷に用いられる外用塗布剤にも配合されることが多い成分です。
第13項
② 止血成分 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、血液の凝固機能を正常に保つ働きがあるフィトナジオン(ビタミンK1)や、カルバゾクロムが配合されている場合がある。 |
内服で用いる歯槽膿漏薬には、止血成分として、フィトナジオンが配合されている場合がある。(H21) |
炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、フィトナジオン(ビタミンK1)が配合されている場合がある。(H23) |
患部からの細菌感染を防止することを目的として、フィトナジオンが配合されている場合がある。(H26) |
ビタミンKって、あまり馴染みがありませんが止血に関係していると覚えましょう。
そのビタミンKの化学名がフィトナジオンといいます。
第14項 (過去4回出題)
③ 組織修復成分 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待して、銅クロロフィリンナトリウムが配合されている場合がある。 |
銅クロロフィリンナトリウム - 歯周組織の出血を抑える(H22) |
口腔粘膜の炎症を和らげることを目的として、抗炎症成分である銅クロロフィリンナトリウ ムが配合されている場合がある。(H26) |
炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待して、銅クロロフィリンナトリウムが配合されている場合がある。(H27) |
銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待して配合されている場合がある。(H28) |
銅クロロフィリンは口臭抑制と覚えましょう!
ロッテのグリーンガムにも着色料ということで配合されています。胃薬に配合されたりもする、緑色の成分です。
2)相互作用、受診勧奨 はスルーでいいでしょう。
<まとめ>よく出る成分
局所麻酔成分 | アミノ安息香酸エチル ジブカイン、テーカイン |
殺菌消毒成分 | セチルピリジニウム塩化物、クロルヘキシジングルコン酸塩、イソプロピルメチルフェノール、チモール |
抗炎症成分 | グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸 |
組織修復成分(外用) | アラントイン |
止血成分 | フィトナジオン(ビタミンK1)や、カルバゾクロム |
組織修復成分(内服) | 銅クロロフィリン |
太字の部分はしっかり押さえておきましょう!!
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第3章関連リンク=====================
第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向)
Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問)
1 かぜ薬 (3~4問)
6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬) (0~1問)
Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)
1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)
2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)
Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)
1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)
2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)
Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)
Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)
Ⅵ 婦人薬(1~2問)
Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)
Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)
Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)
Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)
XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)
Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)
XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)
XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)
XV 公衆衛生用薬(2~3問)
XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)
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第3章 「Ⅹ 皮膚に用いる薬」2)~6)(12p)
Ⅹ 皮膚に用いる薬 の2)~6)のページ数は12pで、出題数は1~2問です。
ページ数が多いので深追いせず、頻出項目だけをさらっと押さえましょう。
頻出項目は5つです。
2)痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分 ( 6 p)
第24項(過去4回出題)
副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)の持つ抗炎症作用に着目し、それと共通する化学構造を持つ化合物が人工的に合成され、抗炎症成分(ステロイド性抗炎症成分)として用いられる。主なステロイド性抗炎症成分としては、デキサメタゾン、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、プレドニゾロン酢酸エステル、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン酪酸エステル、ヒドロコルチゾン酢酸エステル等がある。 |
副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持つ化合物が、ステロイド性抗炎症成分として用いられ、主なステロイド性抗炎症成分として、( a )、吉草酸酢酸プレドニゾロン等がある。(H21) |
ステロイド性抗炎症成分は、副腎皮質ホルモンの持つ抗炎症作用に着目し、それと共通する化学構造を持つよう人工的に合成された化合物である。(H26) |
次のうち、ステロイド性抗炎症成分として正しいものの組み合わせはどれか。 |
デキサメタゾンは、ステロイド性抗炎症成分であり、痒みや発赤などの皮膚症状を抑えることを目的として用いられる。(H28) |
ステロイド性抗炎症成分は痒みや発赤などを押さえるのですが、どれがステロイド性抗炎症成分か分かりますか?という問題です。
「Ⅹ 皮膚に用いる薬」では、〇〇ゾン、〇〇ゾロンというのがステロイド性抗炎症成分だと思っていいでしょう。
※H21年の出題では次のような設問で(a)に入るべき語句は〔デキサメタゾン・酢酸プレドニゾロン〕のどちらかであると分かればOKです
副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持つ化合物が、ステロイド性抗炎症成分として用いられ、主なステロイド性抗炎症成分として、( a )、吉草酸酢酸プレドニゾロン等がある。
これに対し、副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持たず、抗炎症作用を示す成分を、非ステロイド性抗炎症成分といい、( b )、インドメタシン等がある。
【デキサメタゾン、塩酸ジブカイン、ウフェナマート、ブフェキサマク、酢酸プレドニゾロン】
第25項
好ましくない作用として末梢組織の免疫機能を低下させる作用も示し、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染(みずむし・たむし等の白癬症、にきび、化膿症状)や持続的な刺激感の副作用が現れることがある。 |
末梢組織の免疫機能を向上させる作用を示し、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染を防止する効果が期待される。(H23,26) |
抗炎症作用を持つ吉草酸酢酸プレドニゾロンは末梢組織の免疫機能を低下させ、真菌等による皮膚感染の副作用を引き起こすことがある。(H24) |
「炎症が起きる=免疫機能が頑張っている」と理解しましょう。
それが理解できれば、ステロイド⇒抗炎症⇒免疫を抑制(低下)、となることは簡単に分かりますよ。
3)肌の角質化、かさつき等を改善する配合成分 ( 1 p)
第39項
② イオウ 皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。併せて抗菌、抗真菌作用も期待され、にきび用薬等に配合されている場合もある。 |
イオウは、角質層のケラチンを変質させて角質軟化作用を示すとともに、抗菌、抗真菌作用も期待されるため、にきび用薬等に配合されている場合もある。(H22) |
抗菌作用も期待されるイオウは皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。(H24) |
抗菌、抗真菌作用も期待され、にきび用薬等に配合されるイオウは、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用も示す。(H26) |
全てYesです。
イオウは抗菌作用と角質軟化作用があるので、ニキビ用薬に多く用いられています。
第40項
角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として、グリセリン、尿素、白色ワセリン、オリブ油(モクセイ科のオリーブの果実を圧搾して得た脂肪油)、ヘパリン類似物質等が用いられる。 |
白色ワセリンは、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられる。(H22) |
尿素は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられる。(H23,26) |
全てYesです。
色々なタイプの保湿剤がありますね。登録販売者試験ではざっくり「保湿剤」として理解しておけば大丈夫です。
5)抗真菌作用を有する配合成分 ( 2.4 p)
第47項
② アモロルフィン塩酸塩、ブテナフィン塩酸塩、テルビナフィン塩酸塩 皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。 |
塩酸ブテナフィンは、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。(H23) |
ブテナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。(H28) |
テルビナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。(H29) |
全てYesです。
〇〇ナフィンは抗真菌成分かな、というレベルでいいでしょう。
抗菌成分の作用まではひっかけはないようです。迷ったらYesです。
6)頭皮・毛髪に作用する配合成分 からはH22年、28年に1題ずつ出題されたことがあります。数年に1度出題される程度なのでスルーでいいでしょう。
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第3章関連リンク=====================
第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向)
Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問)
1 かぜ薬 (3~4問)
6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬) (0~1問)
Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)
1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)
2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)
Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)
1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)
2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)
Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)
Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)
Ⅵ 婦人薬(1~2問)
Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)
Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)
Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)
Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)
XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)
Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)
XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)
XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)
XV 公衆衛生用薬(2~3問)
XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)
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第3章 「Ⅹ 皮膚に用いる薬」1)きず口等の殺菌消毒成分 ( 3 p)
Ⅹ 皮膚に用いる薬 ( 15 p) では、2~4問(平均3問)の出題があります。
ページ数からするとあまり頑張り過ぎない方がいいでしょう。
まず、総論~1)きず口等の殺菌消毒成分 ( 3 p) からは0~2問です。バラツキがあるので深追いは不要でしょう。
頻出項目の二つだけしっかり押さえておけばいいでしょう。
第4項
表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的とされる。 |
表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、外皮用薬は入浴後に用いるのが効果的とされる。(H21) |
外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的とされる。(H27) |
外皮用薬を使用する際には、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴前に用いるのが効果的とされる。(H28) |
塗り薬は入浴後に塗るのが原則です。特に保湿剤はお風呂から出てなるべくすぐ(5分以内)に塗布するようにお客様に教えてあげてくださいね。
入浴前に塗布しても、洗い流されてしまいますよね…
第10項(過去4回出題)
ヨウ素による酸化作用により、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。ヨウ素の殺菌力はアルカリ性になると低下するため、石鹸等と併用する場合には、石鹸分をよく洗い落としてから使用するべきである。 |
成分の酸化作用により、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。殺菌力はアルカリ性になると低下するため、石鹸等と併用する場合には、石鹸分をよく洗い落としてから使用することが望ましい。 |
酸化作用により、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。 アルカリ性になると殺菌力が低下するため、石鹸等と併用する場合には、石鹸分をよく洗い落としてから使用することが望ましい。 |
【ヨウ素系殺菌消毒成分に関して】 酸化作用により、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。 アルカリ性になると殺菌力は低下する。(H24) |
ヨードチンキに含まれるヨウ素の殺菌力は、アルカリ性になると増強する。(H28) |
ボディーソープやハンドソープは弱酸性のものがほとんどかもしれませんが、昔ながらの「石鹸」はアルカリ性と覚えておきましょう。
H21年と29年には【一般的な創傷への対応】から1問ずつ出題されていますが、当分は出題されない気がします…
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第3章関連リンク=====================
第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向)
Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問)
1 かぜ薬 (3~4問)
6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬) (0~1問)
Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)
1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)
2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)
Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)
1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)
2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)
Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)
Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)
Ⅵ 婦人薬(1~2問)
Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)
Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)
Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)
Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)
XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)
Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)
XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)
XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)
XV 公衆衛生用薬(2~3問)
XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)
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第3章 「Ⅸ 眼科用薬」(5.5p)
Ⅸ 眼科用薬 ( 5.5 p) からは例年2問出題されています。
出題範囲にはばらつきがありますが、 頻出項目を押さえてけば大丈夫です。
過去3回以上の頻出項目は7つです。
【点眼薬における一般的な注意】
ここでだいたい1問出るつもりでいましょう。
第2項
点眼の際に容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れると、雑菌が薬液に混入して汚染を生じる原因となるため、触れないように注意しながら1滴ずつ正確に点眼する。 |
点眼の際に容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れると、雑菌が薬液に混入して汚染を生じる原因となるため、触れないように注意しながら1滴ずつ正確に点眼する。(H21,26) |
点眼薬は、点眼の際に容器の先端が眼瞼 (まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないように注意しながら1滴ずつ正確に点眼する。(H23) |
全てYesです。
点眼の際の基本的な注意事項ですね。
もう一つ、他人と共用しないというのも忘れないように!しっかりお客様に伝えましょう。
第3項(過去6回出題)最頻出です!
1滴の薬液の量は約50μL であるのに対して、結膜嚢の容積は30μL 程度とされており、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ薬液が鼻腔内へ流れ込み、鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。 |
点眼薬は一般的に、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。(H21) |
点眼薬は、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。(H23) |
1滴の薬液の量は約50μL であるのに対して、結膜嚢の容積は約100μL であるため、一度に2滴の点眼が必要である。(H24) |
点眼薬は通常、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。(H26) |
一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。(H27) |
点眼薬は、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。(H29) |
点眼は1滴で十分なんです。なんとなく物足りないと感じて何滴も点眼するのは意味がないどころか副作用リスクを高めるだけ、と理解しておきましょう。
ちなみに、1滴≒50μLは覚えておくといろいろ役立ちます。もちろん薬液のpHや粘張度などによって差があるのですが、1本10mLの製品で約200滴/本、1日3回両目に1滴ずつ点眼したら、200÷6(滴/日)=33日くらい持つと分かりますね。
薬剤師でも目薬1本が何日分か分からない人が多いので、これを覚えているとちょっと鼻高ですよ。
第4項
点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を閉じて、薬液を結膜嚢内に行き渡らせる。その際、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされる。 |
点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を閉じて、薬液を結膜嚢内に行き渡らせる。その際、目尻を軽く押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされている。(H21) |
点眼後は、数秒間、まぶたを閉じて、薬液を結膜嚢内に行き渡らせるが、その際、目頭を軽く押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされる。(H24) |
点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を閉じて、薬液を結膜嚢内に行き渡らせる。その際、目尻を強く押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされている。(H26) |
点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を閉じて、薬液を結膜嚢内に行き渡らせる。その際、目尻を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされる。(H27) |
はい、ひっかけ問題です!
目尻、目頭。どっちがどっちか分かりますよね。
鼻は両目頭の間にありますよ!!涙は目頭にある「鼻涙管」を通って鼻腔に流れていきますので、「目頭を押さえる」が正解、と分かりますよね。
1)目の調節機能を改善する配合成分 ( 0.2 p)
第14項(過去6回出題)最頻出です!
ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。 |
コンドロイチン硫酸ナトリウムは、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。(H21) |
メチル硫酸ネオスチグミンの配合目的-炎症を抑える。(H22) |
メチル硫酸ネオスチグミンの配合目的-結膜、角膜の乾燥を防ぐ。(H22) |
メチル硫酸ネオスチグミンの配合目的-目の調節機能を改善する。(H22) |
メチル硫酸ネオスチグミンの配合目的-目の痒かゆみを抑える。(H22) |
メチル硫酸ネオスチグミンは、眼粘膜の蛋白質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護することを目的として用いられる。(H23) |
メチル硫酸ネオスチグミンは、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として配合されている。(H26) |
ネオスチグミンメチル硫酸塩は、目の痒みを和らげることを目的として配合されている。(H27) |
ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを( b )作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを( c )ことで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。(H28) |
ネオスチグミンの配合目的に関する問題です。ポイントは2つ。
・ネオスチグミン=目の調節改善
・ネオスチグミン⇒コリンエステラーゼ抑制⇒アセチルコリン活性
薬理作用について覚える自信がない人は無理しないで、「目の調節改善」だけをしっかり覚えておきましょう。
余裕のありそうな人は、コリンエステラーゼがアセチルコリンを分解(→活性低下)させることを理解しておくといいでしょう。
※エステラーゼ=エステル(結合)+〇〇ァーゼ(=酵素) = エステル結合を分解する酵素のことで、コリンエステラーゼはアセチルコリンのエステル結合を分解する酵素のことです。
2)目の充血、炎症を抑える配合成分 ( 1 p)
第20項
② イプシロン-アミノカプロン酸 炎症の原因となる物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して用いられる。 |
イプシロン-アミノカプロン酸は、炎症物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して用いられる。(H21) |
イプシロン-アミノカプロン酸は、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合されている。(H24) |
イプシロン-アミノカプロン酸は、炎症の原因となる物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して配合されている。(H27) |
時々出題されてます。
イプシロン…⇒炎症物質抑制=炎症改善、と押さえておきましょう。
3)目の乾きを改善する配合成分 ( 0.2 p)
第22項
結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として、コンドロイチン硫酸ナトリウムが用いられる。同様の効果を期待して、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール(部分鹸化物)が配合されている場合もある。 ヒアルロン酸ナトリウムは、有効成分としてではなく添加物(粘稠化剤)として用いられ、コンドロイチン硫酸ナトリウムと結合することにより、その粘稠性を高める。 |
コンドロイチン硫酸ナトリウムは、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。(H23) |
コンドロイチン硫酸ナトリウムは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して、配合されている。(H25) |
結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として、( a )が用いられる。同様の効果を期待して、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール(部分鹸化物)が配合されている場合もある。( b )は、添加物として用いられることがあり、( a )と結合することにより、その( c )を高める。(H26) |
コンドロイチンは内服では、「膝関節などの痛み」などに対して効果がありますが、点眼薬では「結膜角膜の保湿」のために使用されます。
いわゆるドライアイ用の目薬に配合されることが多い成分です。
粘稠性を高めるためにヒアルロン酸が添加物として配合されることもあります。
5)抗菌作用を有する配合成分 ( 0.4 p)
第26項(過去5回出題)頻出です!
細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として、スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム等のサルファ剤が用いられる。 |
10 mL中 スルファメトキサゾールナトリウム 4.00 % マレイン酸クロルフェニラミン 0.02 % グリチルリチン酸二カリウム 0.15 % 酢酸トコフェロール 0.01 % **************************************** この点眼薬の効能・効果として、正しいものの組み合わせはどれか。 【眼瞼炎(まぶたのただれ) 緑内障 目の洗浄 結膜炎(はやり目)】(H22) |
スルファメトキサゾールは、細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎等の化膿性の症状を改善することを目的として用いられる。(H23) |
スルファメトキサゾールは、細菌感染による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として配合されており、すべての細菌に対して効果を示す。(H25) |
スルファメトキサゾールは、細菌感染による結膜炎やものもらい、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられる。(H28) |
スルファメトキサゾール - 目の疲れを改善する。(H29) |
スルファ〇〇=サルファ剤=抗菌作用、と覚えましょう。
H25年はひっかけですね。「全ての…」とあったら要注意ですよ!
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第3章関連リンク=====================
第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向)
Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問)
1 かぜ薬 (3~4問)
6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬) (0~1問)
Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)
1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)
2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)
Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)
1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)
2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)
Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)
Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)
Ⅵ 婦人薬(1~2問)
Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)
Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)
Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)
Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)
XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)
Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)
XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)
XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)
XV 公衆衛生用薬(2~3問)
XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)
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