登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

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第2章「Ⅰ人体の構造と働き」3-2)骨格系、3)筋組織

 

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3-2)と3-3)から合わせて1問出題されそうです。

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 3-2)骨格系

第21項

貯蔵機能:カルシウムやリン等の無機質を蓄える。
骨は、カルシウムやリン等の無機質を蓄える。(H21)
骨には、蛋白質や多糖体等の有機を蓄える貯蔵機能がある。(H23)
骨は、カルシウムやリン等の無機質を蓄えることができない。(H25)

 骨はカルシウムなど無機質を貯蔵する機能があります。

血中のカルシウム濃度が低下すると骨からカルシウムが血中に放出され、結果骨に含まれるカルシウムが減少し骨がもろくなることがあります。

 

第22項

骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(吸収)と修復(形成)が行われている。
骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(吸収)と修復(形成)が行われている。(H23)
成長が止まると、骨では骨吸収と骨形成が行われなくなる。(H25)
骨は、成長が停止した後も一生を通じて破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている。(H28)
成長が停止した後は、骨の破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われなくなる。(H29)

 骨も「細胞」でできていますので、生きている限り「死んでは生まれて…」を繰り返しています。これを難しい言葉にすると、骨吸収とか骨形成といいます。特に骨吸収という言葉は「骨ができる方」なのか「骨が減る方」なのかが分かりにくいですが、安心してください。それは問題にはなりません。

 

3-3)筋組織

第30項

平滑筋と心筋は不随意筋である。平滑筋は、筋繊維に骨格筋のような横縞模様がなく、消化管壁、血管壁、膀胱等に分布し、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。

意識的にコントロールできない筋組織であり、自律神経系に支配されている。筋線維に横縞模様がなく、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある筋組織はどれか。

 横紋筋 骨格筋 心筋 平滑筋 随意筋  (H22)

血管壁には、平滑筋が分布している。(H27)
骨格筋と平滑筋は、収縮力が強く、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋である。(H29)

牛肉で例えるなら、骨格筋は主に赤身肉、平滑筋はホルモン、心筋はハツです。

内臓は自分で動かそうと思っても無理です。心臓も自分で止められませんよね。

運動したら疲れて休みが必要になりますが、心臓は生まれるちょっと前から死ぬまで休みなく動き続ける持久力があります。 

 

第32項

心筋は、心臓壁にある筋層を構成する筋組織で、不随意筋であるが筋線維には骨格筋のような横縞模様があり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。
心筋は、不随意筋であるが、筋繊維に骨格筋のような横縞模様がなく、弱い力で持続的に収縮する特徴がある。(H21)
心筋は、心臓壁にある筋層を構成する筋組織で、不随意筋であるが筋線維には横縞模様がある。(H23)
平滑筋は、筋線維に骨格筋のような横縞模様(横紋)があるが、骨格筋とは異なり不随意筋である。(H26)
心筋は、意識的にコントロールできない筋組織(不随意筋)である。(H27)

 心臓は全身に血液を送り出すための強い収縮力があります。なおかつ、一生休みなく動き続ける持久力もあります。

 

筋肉の種類と特徴をまとめると下図のようになります

    横紋筋 (横縞模様) 収縮力 持久力
骨格筋 随意筋  (体性神経)  
心筋 不随意筋 (自律神経)
平滑筋 不随意筋 (自律神経)    

 

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  第2章関連リンク======================

第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用