登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

過去問を完全分析して見えてくる最強対策

第2章「III 症状からみた主な副作用 」3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 

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3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3)~5)で1問出るかどうか、という感じです。また3)からはほとんど出題されていません。

ページ数は2ページ弱で、過去3回以上出題されたのは4題ありますが、確率を考えたらパスしても大丈夫です。

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4)排尿機能や尿に現れる副作用

(b)排尿困難、尿閉

第20項

副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。
排尿困難は、自律神経系に働いて、副交感神経系を抑制する作用がある成分が配合された医薬品の使用によって、その症状を生じることがある。(H21)
副交感神経系を抑制する作用がある成分が配合された医薬品の使用によって、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、排尿時に尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感等の症状を生じることがある。(H23)
( a )に働いて、( b )を抑制する作用がある成分が配合された医薬品の使用によって、膀胱の排尿筋の収縮が( c )され、排尿時に尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感等の症状を生じる。(H25)

※H25年の(a)は「自律神経系」(改訂前の出題)

副交感神経は分泌を促す系の神経です。副交感神経の抑制=涙、鼻水、唾液、尿などが出にくくなると覚えておきましょう。

 

5)感覚器系に現れる副作用

(a)眼圧上昇

第22項

眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている眼房水が排出されにくくなると、眼圧が上昇して視覚障害を生じることがある。
眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている房水が排出されにくくなると、眼圧が低下することによって視覚障害を生じることがある。(H21)
眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている眼房水が過剰に排出されることで、眼圧が上昇す る。(H26)
眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている眼房水が排出されにくくなると、眼圧が上昇して 視覚障害を生じることがある。(H27)

 眼房水が排出されない=溜まることで、圧力が高まっていく、と理解しましょう。

そして医薬品によっては、眼房水の排出に影響を及ぼすことがあることを覚えておきましょう。

 

第23項(過去4回出題)

例えば、抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって眼圧が上昇し(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。特に緑内障がある人では厳重な注意が必要である。
抗コリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって、急性緑内障発作が誘発され、眼痛、目の充血とともに急激な視力低下を起こすことがある。(H21)
抗コリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧上昇が誘発され、眼痛、目の充血とともに急激な視力低下を起こすことがある。(H22)
ジフェンヒドラミン塩酸塩が配合された医薬品によって眼圧が上昇し(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。(H26)
抗アドレナリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧が上昇し(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。(H27)

H26年のジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分に分類される成分で、くしゃみ・鼻水を止めるためにかぜ薬に配合されていたり、副作用の眠気を利用して睡眠改善薬に配合されています。ヒスタミン作用には抗コリン作用も含まれます。

 H27年はひっかけですね。

 

 (b)その他

第26項(過去5回出題)頻出です!

医薬品によっては、瞳の拡大(散瞳)による異常な眩しさや目のかすみ等の副作用が現れることがある。眠気と同様に、そのような症状が乗物や機械類の運転操作中に現れると重大な事故につながるおそれがある
医薬品によっては、一過性の副作用として、瞳孔の散大による異常な眩しさ、目のかすみ等の症状が現れることがある。(H21)
瞳孔の散大(散瞳)を生じうる成分が配合された医薬品を使用した後でも、乗物や機械類の運転操作は注意して行えば問題はない。(H22)
散瞳を生じうる成分が配合された医薬品を使用した後は、乗り物や機械類の運転操作を避ける必要がある。(H23)
抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって、副交感神経が抑制されると瞳孔が収縮するため、異常な眩 (まぶ)しさや目のかすみという副作用が現れることがある。(H26)

瞳の拡大(散瞳)を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作は避ける必要がある。(H27)

 瞳孔が開けば、たくさんの光が目に取り込まれるため、まぶしくなります。通常はまぶしいくらいの光が目に入る場合は、瞳孔を閉じるようにして光の量を調節しますが、抗コリン作用のある薬の影響で瞳孔が開いたままとなることがあるのです。

当然そんな状態で自動車なんか運転しちゃいけませんよ!ということです。

 

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  第2章関連リンク======================

第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用

 

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