第3章「Ⅰ 精神神経に作用する薬 」1-2)主な配合成分等(a)(b)(c)(d)(e)(f)
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Ⅰの1-2)からは2問、そのうち(a)~(f)で概ね1問出題されそうです。
頻出項目は3つ。
(a) 発熱を鎮め、痛みを和らげる成分(解熱鎮痛成分)
第9項
かぜ薬に配合される主な解熱鎮痛成分としては、アスピリン、サリチルアミド、エテンザミド、アセトアミノフェン、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリン等がある。解熱作用がある生薬成分としてジリュウが配合されている場合もある。 |
イブプロフェンは、解熱鎮痛成分(生薬成分を除く。)による胃腸障害を低減させることを目的として、配合されている場合がある。(H22,29) |
サリチルアミド - 鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる。(H22) |
主な解熱鎮痛成分を覚えておけばなんてことない問題ですが、それが難しいからこのページを見ていると思います。
頻出問題を押さえておけば十分点数が獲れるという前提の勉強法なので、ここでは「イブプロフェン」と「サリチルアミド」だけは「解熱鎮痛成分」であると覚えておきましょう。
(b) くしゃみや鼻汁を抑える成分(抗ヒスタミン成分、抗コリン成分)
第11項(過去5回出題)頻出
かぜ薬に配合される主な抗ヒスタミン成分に、クロルフェニラミンマレイン酸塩、カルビノキサミンマレイン酸塩、メキタジン、クレマスチンフマル酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩等がある。 【Ⅶ-1】抗ヒスタミン成分によりヒスタミンの働きが抑えられると眠気が促される。 |
フマル酸クレマスチンは、抗ヒスタミン成分であり、くしゃみや鼻汁を抑えることを目的として、かぜ薬に配合されるが、服用によって眠気が促されることがあるため、注意が必要である。(H21) |
メキタジン - 鼻汁分泌を抑える。(H23) |
フマル酸クレマスチン - 発熱を鎮め、痛みを和らげる。(H24) |
メキタジン - 痰の切れを良くする。(H28) |
メキタジン - くしゃみや鼻汁を抑える。(H29) |
抗ヒスタミン成分=くしゃみ・鼻水を抑える&眠気がでる、と覚えておきましょう。
あとは、メキタジンとクレマスチンフマル酸塩(ルルに配合されてます)は抗ヒスタミン成分であることを最低限覚えておきましょう。
ちなみに、カルビノキサミンは大正製薬のかぜ薬(パブロンシリーズ)に多く配合されている「シベロン」のことです。
(e) 痰の切れを良くする成分(去痰成分)
第14項(過去4回出題)
かぜ薬に配合される主な去痰成分に、グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、ブロムヘキシン塩酸塩、エチルシステイン塩酸塩等がある。 |
塩酸ブロムヘキシン - 発熱を鎮め、痛みを和らげる。(H23) |
痰の切れを良くする目的でかぜ薬に配合される成分として、正しいものの組み合わせはどれか。 |
ブロムヘキシン塩酸塩 - 発熱を鎮め、痛みを和らげる。(H28,29) |
ここでは、ブロムヘキシン塩酸塩は去痰剤、と覚えておきましょう。
H27年の問題は、グアイフェネシンを覚えるのが大変でも、イブプロフェンが去痰剤ではないことや、ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分だ、と分かれば正解が導ける問題でした。
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第3章関連リンク=====================
第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向)
Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問)
1 かぜ薬 (3~4問)
6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬) (0~1問)
Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)
1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)
2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)
Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)
1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)
2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)
Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)
Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)
Ⅵ 婦人薬(1~2問)
Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)
Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)
Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)
Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)
XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)
Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)
XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)
XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)
XV 公衆衛生用薬(2~3問)
XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)
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