第3章「Ⅰ 精神神経に作用する薬 」4眠気を防ぐ薬 1)カフェインの働き、主な副作用、2)相互作用、休養の勧奨等
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4眠気を防ぐ薬 からは例年1問が出題されます。2ページで1問ですのでしっかり押さえておきたいですね。
頻出項目を押さえておけば大丈夫でしょう。
1)カフェインの働き、主な副作用
第1項(過去4回出題)
カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果がある。脳が過剰に興奮すると、副作用として振戦(震え)、めまい、不安、不眠、頭痛等を生じることがある。 カフェインの眠気防止に関連しない作用として、腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。 |
脳に軽い( a )状態を引き起こす作用を示し、眠気や倦怠感を一時的に抑える効果が期待される。眠気防止薬の薬効に関連しない作用として、尿量の( b )をもたらす。(H23) |
脳に軽い興奮状態を引き起こす作用を示し、眠気や倦怠感を一時的に抑える効果が期待される。脳が過剰に興奮すると、副作用として振戦(震え)、めまい、不安、不眠、頭痛を生じることがある。(H24) |
カフェインは、腎臓での水分の再吸収を促進するとともに、膀胱括約筋を収縮させる働きが あり、尿量の増加(利尿)をもたらす。(H25) |
カフェインは、脳に強い興奮状態を引き起こす作用を示し、眠気や倦怠感を長期的に抑える効果が期待できる。(H25) |
カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感(だるさ)を抑える効果がある。(H28) |
次項も合わせると、カフェインの作用は、
・脳に一時的に軽い興奮状態を引き起こすこと⇒眠気覚ましなどの効果
・ナトリウムイオンの再吸収抑制作用に⇒利尿効果
・胃酸分泌を亢進(増えるという意味)⇒胃腸障害
・心筋を興奮⇒動悸
の4点を理解しましょう。
※ナトリウムは水分と一緒に増減します。ナトリウムイオンが体外に排出されるということは水分も排出されるということです。
第2項(過去6回出題)頻出です!
胃液分泌亢進作用があり、その結果、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。胃酸過多の人や胃潰瘍のある人は、服用を避ける。また、心筋を興奮させる作用もあり、副作用として動悸が現れることがある。心臓病のある人は、服用を避ける。 |
カフェインは、胃液の分泌を亢進させる作用のほか、心筋を興奮させる作用があるため、胃潰瘍の診断を受けた人及び心臓病の診断を受けた人は、服用を避ける必要がある。(H21) |
安全使用の観点から留意すべき作用としては、胃液の分泌を( c )させる作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。(H23) |
心筋を興奮させる作用もあり、副作用として動悸が現れることがある。心臓病の診断を受けた人は、服用を避ける必要がある。(H24) |
胃液の分泌を抑制させる作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。(H24) |
カフェインは、胃液の分泌を減少させる作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。(H26) |
カフェインには、胃液分泌を抑制する作用がある。(H28) |
カフェインには、心筋を興奮させる作用もあり、副作用として動悸が現れることがある。(H29) |
第3項(過去5回出題)頻出です!
カフェインには、作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされている。 |
カフェインには、反復して摂取すると習慣になりやすい性質があることが知られている。(H21) |
習慣性は全くないので、長期間服用しても問題はない。(H24) |
カフェインには、反復して摂取すると習慣になりやすい性質がある。(H25) |
カフェインには、作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質があるため、 「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされている。(H27) |
カフェインは、作用が弱いため、反復摂取により依存を形成することはない。(H29) |
カフェインには弱い依存形成作用もあります。なので、医薬品としては漫然と使用を続けてはいけません。
2)相互作用、休養の勧奨等
第9項(過去4回出題)
眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量はカフェインとして500mg が上限とされている。 |
眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量では 500mg が上限とされている。(H25) |
眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量は500mg が上限とされている。(H27,29) |
眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量は、カフェインとして500mg、1日摂取量は 1,200mgが上限とされている。(H28) |
眠気防止薬には1回200mg配合されているものが多いですが、かぜ薬などにも1日分として50mg、ドリンク剤1本50mg、コーヒー1杯20~30mgなど、何にどれくらい含まれているか把握できている登録販売者は素敵ですね。
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第3章関連リンク=====================
第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向)
Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問)
1 かぜ薬 (3~4問)
6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬) (0~1問)
Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)
1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)
2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)
Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)
1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)
2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)
Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)
Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)
Ⅵ 婦人薬(1~2問)
Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)
Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)
Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)
Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)
XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)
Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)
XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)
XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)
XV 公衆衛生用薬(2~3問)
XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)
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