第3章「Ⅱ 呼吸器官に作用する薬」2-1)
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口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)の代表的な配合成分等からの出題は大変ばらついています。
過去3回以上の出題は1項だけで、H27年まではほぼ毎年出題されていました。
第8項(過去6回出題)
声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的として、リゾチーム塩酸塩、グリチルリチン酸二カリウム、トラネキサム酸等の抗炎症成分が用いられる。 (中略)リゾチーム塩酸塩については、(略)鶏卵アレルギーの既往歴がある人では使用を避ける必要がある。 |
塩化リゾチームは、鼻粘膜や喉の炎症を生じた組織の修復に寄与するほか、痰の粘りけを弱める作用を示すとされるが、鶏卵アレルギーがある人では、使用を避ける必要がある。(H21) |
塩化リゾチーム - 鶏卵アレルギーの既往歴がある人は使用を避ける。(H22) |
塩化リゾチーム - くしゃみや鼻汁を抑える。(H24) |
d-マレイン酸クロルフェニラミンは、鶏卵の卵白から抽出した蛋白質であるため、鶏卵アレルギーがある人では使用を避ける必要がある。(H25) |
リゾチーム塩酸塩が配合された含嗽薬は、鶏卵アレルギーの既往歴がある人が使用しても問題ない。(H26) |
リゾチーム塩酸塩は、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として用いられる。(H27) |
リゾチームは最近の研究報告によって、抗炎症作用はほとんどないなどとされましたが、現在の問題の手引きでは抗炎症成分の一つとして載っています。
リゾチーム⇔鶏卵アレルギーには禁忌、となることはしっかり押さえておきましょう。
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第3章関連リンク=====================
第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向)
Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問)
1 かぜ薬 (3~4問)
6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬) (0~1問)
Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)
1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)
2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)
Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)
1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)
2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)
Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)
Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)
Ⅵ 婦人薬(1~2問)
Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)
Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)
Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)
Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)
XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)
Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)
XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)
XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)
XV 公衆衛生用薬(2~3問)
XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)
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