登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

過去問を完全分析して見えてくる最強対策

第3章 「Ⅲ 胃腸に作用する薬 」3 胃腸鎮痛鎮痙薬 ( 2.5 p)

 

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3 胃腸鎮痛鎮痙薬 ( 2.5 p)からは、0~1問の出題です。

う~ん、出か出ないか賭けですね。

頻出項目は4つですので、一応押さえておくといいでしょう。 

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 (a) 抗コリン成分

第54項

ロートエキスについては、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。なお、ロートエキスにより母乳が出にくくなることがある。
ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。(H24)
ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行することはない。(H26)
ロートエキスは、吸収された成分が母乳中に移行することはないが、メチルオクタトロピン臭化物は、吸収された成分の一部が母乳中に移行することが知られている。(H27)

ロートエキス⇒母乳に移行 と覚えましょう。

ちなみに、メチルオクタトロピンも母乳に移行します。

 

第56項

これらの(抗コリン作用を示す)成分が副交感神経系の働きを抑える作用は消化管に限定されないため、散瞳による目のかすみや異常な眩しさ、顔のほてり、頭痛、眠気、口渇、便秘、排尿困難等の副作用が現れることがある。重大な事故につながるおそれがあるため、抗コリン成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。また、排尿困難の症状がある人、心臓病又は緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがありる。

3包(3.84g)中 銅クロロフィリンカリウム 120 mg 無水リン酸水素カルシウム 1020 mg 沈降炭酸カルシウム 1020 mg 水酸化マグネシウム 960 mg ロートエキス3倍散 90 mg ***********************************

ロートエキスを含む医薬品の使用上の注意として、心臓病や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがあるため、事前に医師等に相談をすることが望ましい。(H21)

排尿困難の症状がある人、心臓病又は緑内障の診断を受けた人では、ロートエキスの使用により、症状の悪化を招くおそれがある。(H23)
ロートエキスは、副交感神経系の働きを抑えるが、消化管に限定されないため、散瞳による目のかすみや異常な眩しさ、口渇等の副作用が現れることがある。(H25)

抗コリン作用における副作用についての出題です。

いずれもYesです。

ロートエキスなど抗コリン作用の成分は、副作用も多いので注意が必要です。

  • 散瞳によるかすみやまぶしさ ⇒運転の禁止
  • 眼圧上昇による緑内障の悪化
  • 排尿困難の悪化
  • 心臓病の悪化
  • その他、口渇、便秘、眠気、頭痛など

副交感神経系の作用を理解していれば、抗コリン成分による副作用も理解できますが、全部覚えるのは大変ですので、まずは頻出項目をしっかり押さえましょう。

 

(b) パパベリン塩酸塩

第57項(過去5回出題)頻出です!

【パパベリン塩酸塩について】

消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされる。抗コリン成分と異なり、胃液分泌を抑える作用は見出されない。 抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではないが、眼圧を上昇させる。

塩酸パパベリンは、胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪(しゃく))を鎮めること(鎮痛鎮痙)のほか、 胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられる。(H23)
塩酸パパベリンは、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣(けいれん)を鎮める作用を示すとされ、胃酸の分泌を抑える。(H24)
塩酸パパベリンは、胃酸過多や胸やけに対する効果を期待して用いられ、また、眼圧を上昇させる作用はないため緑内障の診断を受けた人にも使用できる。(H25)
パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すが、胃液分泌を抑える作用は見出されない。(H26)
パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではないため、眼圧を上昇させる作用はない。(H27)

パパベリン塩酸塩について、頻出です!ポイントは2つ、

  • 胃酸の分泌抑制の作用はない
  • 眼圧を上昇させる

の2点だけしっかり押さえておけば大丈夫です。

 

(c) 局所麻酔成分

第60項(過去5回出題)頻出です!

オキセサゼインについては、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。精神神経系の副作用として、頭痛、眠気、めまい、脱力感が現れることがある。妊娠中や小児における安全性は確立されておらず、妊婦又は妊娠していると思われる女性、15歳未満の小児では、使用を避けることとされている。
オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、妊娠中や小児における安全性が確立されている。(H23)
オキセサゼインには、胃液分泌を抑える作用はない。(H24)
オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされる。(H25)
臭化ブチルスコポラミンは、消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用はあるが、胃液分泌を抑える作用はない。(H25)
オキセサゼインは、鎮痛鎮痙作用はあるが、胃液分泌を抑える作用はない。(H26)
オキセサゼインは、妊娠中や小児における安全性は確立されておらず、妊婦又は妊娠していると思われる女性、15歳未満の小児では、使用を避けることとされている。(H27)

オキセサゼインも頻出項目です。ポイントは3つです。

 

  • 局所麻酔作用(⇒胃痛や吐き気に効果あり)
  • 胃液分泌抑制作用
  • 妊娠中や小児に対しては安全性は不確立

これだけわかっていれば十分です。

 

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第3章関連リンク=====================

第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向) 

Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問) 

 1 かぜ薬 (3~4問)

  1)かぜの諸症状、かぜ薬の働き

  2)主な配合成分等

  3)主な副作用、相互作用、受診勧奨 

 2 解熱鎮痛薬 (1~2問)

 3 眠気を促す薬 (0~1問)

 4 眠気を防ぐ薬 (1問)

 5 鎮暈(うん)薬(乗物酔い防止薬)(1問)

 6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)  (0~1問)

Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)

 1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)

  1)咳や痰が生じる仕組み、鎮咳去痰薬の働き 2)a

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 bcd

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
 2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)

  総論

  1)代表的な配合成分等、主な副作用

  2)相互作用、受診勧奨

Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)

 1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)

 2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)

 3 胃腸鎮痛鎮痙薬 ( 2.5 p) (0~1問)

  4 その他の消化器官用薬 ( 3.5 p) (1~2問)

Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)

 1 強心薬 ( 3.2 p)(1問)

 2 高コレステロール改善薬 ( 3 p)(1~2問)

 3 貧血用薬(鉄製剤) ( 2 p)(1問)

 4 その他の循環器用薬 ( 2.5 p)(0~1問)

Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)

Ⅵ 婦人薬(1~2問)

Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)

Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)

Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)

Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)

  1)きず口等の殺菌消毒成分 ( 3 p)

  2)~6)(12p)

XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)

 1 歯痛・歯槽膿漏用薬 ( 3 p)

 2 口内炎用薬 ( 1.5 p)

Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)

XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)

XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)

XV 公衆衛生用薬(2~3問)

  1 消毒薬( 2.5 p)

 2 殺虫剤・忌避剤 ( 6.5 p)

XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)

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