第3章 「Ⅵ 婦人薬」
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Ⅵ 婦人薬(5p) からは例年1~2問の出題です。
但し、H28年のように出題されない可能性もあるので、深追いはせず頻出項目だけ押さえておきましょう。
1)適用対象となる体質・症状
ここはスルーです。
2)代表的な配合成分等、主な副作用 ( 3.2 p)
頻出項目は4つです。
(a)女性ホルモン成分
第3項(過去4回出題)
人工的に合成された女性ホルモンの一種であるエチニルエストラジオール、エストラジオールを補充するもので、膣粘膜又は外陰部に適用されるものがある。これらの成分は適用部位から吸収されて循環血液中に移行する。 |
女性ホルモンの一種であるエストラジオールは、一般用医薬品では内服薬のみ配合が認められている。(H23) |
エチニルエストラジオール、エストラジオールを含有する婦人用薬は、内服薬のみが認められている。(H24) |
適用部位で吸収されたエチニルエストラジオールは、循環血液中に移行することはない。(H26) |
エチニルエストラジオール、エストラジオールを含有する婦人薬は、内服薬のみが認められている。(H27) |
市販薬でホルモン剤の内服…なんか怖いですよね。
ホルモン剤は外用薬のみ!とだけ分かっていればOKです。
またどんな外用薬でも適用部位から吸収されて循環血液中に入ります。今までのおさらいのつもりでしっかり押さえておきましょう。
第4項(過去4回出題)
妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって胎児の先天性異常の発生が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要がある。 |
妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって、胎児の先天性異常が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性は、使用を避ける必要がある。(H23) |
妊娠中の女性ホルモン成分の摂取による胎児の先天性異常の発生が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、女性ホルモン成分を配合した婦人用薬の使用を避ける必要がある。(H24) |
妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって、胎児の先天性異常の発生が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性は、使用を避ける必要がある。(H26) |
妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって胎児の先天性異常の発生が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要がある。(H27) |
全てYesです。
妊娠中は女性ホルモンのバランスが大きく変化します。そんな時に医薬品で安易に女性ホルモンを摂取したりすると、よくない影響があるかもしれない…と考えれば当たり前のことですね。
(b)生薬成分
第6項(過去4回出題)
① サフラン、コウブシ 鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して、サフラン(アヤメ科のサフランの柱頭を基原とする生薬)、コウブシ(カヤツリグサ科のハマスゲの根茎を基原とする生薬)等が配合されている場合がある。 |
サフラン ― 鎮静、鎮痛を目的とする。(H21) |
コウブシは、女性の滞っている月経を促す作用を期待して配合されている場合がある。(H22) |
サフランは、鎮静、鎮痛作用のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して配合される場合がある。(H23) |
コウブシは、鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して配合されている場合がある。(H25) |
全てYesです。
サフランはスーパーの調味料コーナーで見かけるお高めのアレです。パエリアには欠かせないハーブですね。
サフラン、コウブシは女性に優しいと覚えておくといいでしょう。
第7項
② センキュウ、トウキ、ジオウ 血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。 |
トウキ ― 冷え症の改善を目的とする。(H21) |
トウキは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和する作用を期待して配合されている場合がある。(H22) |
センキュウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。(H23) |
全てYesです。
トウキ、センキュウ=血行改善、と覚えらるなら覚えておきましょう。
トウキは「当帰」と書き女性向漢方の当帰芍薬散に用いられるので、一緒に覚えるといいでしょう。
ただH24年からは出題されていませんので、さらっと押さえる程度でいいでしょう。
3)相互作用、受診勧奨
スルーでOKです。
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第3章関連リンク=====================
第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向)
Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問)
1 かぜ薬 (3~4問)
6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬) (0~1問)
Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)
1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)
2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)
Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)
1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)
2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)
Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)
Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)
Ⅵ 婦人薬(1~2問)
Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)
Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)
Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)
Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)
XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)
Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)
XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)
XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)
XV 公衆衛生用薬(2~3問)
XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)
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