登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

過去問を完全分析して見えてくる最強対策

第3章 「Ⅹ 皮膚に用いる薬」2)~6)(12p)

 

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Ⅹ 皮膚に用いる薬 の2)~6)のページ数は12pで、出題数は1~2問です。

ページ数が多いので深追いせず、頻出項目だけをさらっと押さえましょう。 

頻出項目は5つです。

 

2)痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分 ( 6 p)

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第24項(過去4回出題)

副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)の持つ抗炎症作用に着目し、それと共通する化学構造を持つ化合物が人工的に合成され、抗炎症成分(ステロイド性抗炎症成分)として用いられる。主なステロイド性抗炎症成分としては、デキサメタゾンプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、プレドニゾロン酢酸エステル、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン酪酸エステル、ヒドロコルチゾン酢酸エステル等がある。
副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持つ化合物が、ステロイド性抗炎症成分として用いられ、主なステロイド性抗炎症成分として、( a )、吉草酸酢酸プレドニゾロン等がある。(H21)
ステロイド性抗炎症成分は、副腎皮質ホルモンの持つ抗炎症作用に着目し、それと共通する化学構造を持つよう人工的に合成された化合物である。(H26)

次のうち、ステロイド性抗炎症成分として正しいものの組み合わせはどれか。

デキサメタゾン、ケトプロフェン、ヒドロコルチゾン酢酸エステルピロキシカム】(H27)

デキサメタゾンは、ステロイド性抗炎症成分であり、痒みや発赤などの皮膚症状を抑えることを目的として用いられる。(H28)

ステロイド性抗炎症成分は痒みや発赤などを押さえるのですが、どれがステロイド性抗炎症成分か分かりますか?という問題です。

「Ⅹ 皮膚に用いる薬」では、〇〇ゾン、〇〇ゾロンというのがステロイド性抗炎症成分だと思っていいでしょう。

※H21年の出題では次のような設問で(a)に入るべき語句は〔デキサメタゾン・酢酸プレドニゾロン〕のどちらかであると分かればOKです

副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持つ化合物が、ステロイド性抗炎症成分として用いられ、主なステロイド性抗炎症成分として、( a )、吉草酸酢酸プレドニゾロン等がある。
これに対し、副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持たず、抗炎症作用を示す成分を、非ステロイド性抗炎症成分といい、( b )、インドメタシン等がある。

デキサメタゾン、塩酸ジブカイン、ウフェナマート、ブフェキサマク、酢酸プレドニゾロン

 

第25項

好ましくない作用として末梢組織の免疫機能を低下させる作用も示し、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染(みずむし・たむし等の白癬症、にきび、化膿症状)や持続的な刺激感の副作用が現れることがある。
末梢組織の免疫機能を向上させる作用を示し、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染を防止する効果が期待される。(H23,26)
抗炎症作用を持つ吉草酸酢酸プレドニゾロンは末梢組織の免疫機能を低下させ、真菌等による皮膚感染の副作用を引き起こすことがある。(H24)

「炎症が起きる=免疫機能が頑張っている」と理解しましょう。

それが理解できれば、ステロイド⇒抗炎症⇒免疫を抑制(低下)、となることは簡単に分かりますよ。

 

 

3)肌の角質化、かさつき等を改善する配合成分 ( 1 p)

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第39項

② イオウ

皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。併せて抗菌、抗真菌作用も期待され、にきび用薬等に配合されている場合もある。

イオウは、角質層のケラチンを変質させて角質軟化作用を示すとともに、抗菌、抗真菌作用も期待されるため、にきび用薬等に配合されている場合もある。(H22)
抗菌作用も期待されるイオウは皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。(H24)
抗菌、抗真菌作用も期待され、にきび用薬等に配合されるイオウは、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用も示す。(H26)

 全てYesです。

イオウは抗菌作用と角質軟化作用があるので、ニキビ用薬に多く用いられています。

 

第40項

角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として、グリセリン尿素、白色ワセリン、オリブ油(モクセイ科のオリーブの果実を圧搾して得た脂肪油)、ヘパリン類似物質等が用いられる。
白色ワセリンは、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられる。(H22)
尿素は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられる。(H23,26)

 全てYesです。

色々なタイプの保湿剤がありますね。登録販売者試験ではざっくり「保湿剤」として理解しておけば大丈夫です。

 

5)抗真菌作用を有する配合成分 ( 2.4 p)

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第47項

② アモロルフィン塩酸塩、ブテナフィン塩酸塩、テルビナフィン塩酸塩

皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。

塩酸ブテナフィンは、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。(H23)
ブテナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。(H28)
テルビナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。(H29)

 全てYesです。

〇〇ナフィンは抗真菌成分かな、というレベルでいいでしょう。

抗菌成分の作用まではひっかけはないようです。迷ったらYesです。

 

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 6)頭皮・毛髪に作用する配合成分 からはH22年、28年に1題ずつ出題されたことがあります。数年に1度出題される程度なのでスルーでいいでしょう。

 

 

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第3章関連リンク=====================

第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向) 

Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問) 

 1 かぜ薬 (3~4問)

  1)かぜの諸症状、かぜ薬の働き

  2)主な配合成分等

  3)主な副作用、相互作用、受診勧奨 

 2 解熱鎮痛薬 (1~2問)

 3 眠気を促す薬 (0~1問)

 4 眠気を防ぐ薬 (1問)

 5 鎮暈(うん)薬(乗物酔い防止薬)(1問)

 6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)  (0~1問)

Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)

 1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)

  1)咳や痰が生じる仕組み、鎮咳去痰薬の働き 2)a

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 bcd

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
 2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)

  総論

  1)代表的な配合成分等、主な副作用

  2)相互作用、受診勧奨

Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)

 1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)

 2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)

 3 胃腸鎮痛鎮痙薬 ( 2.5 p) (0~1問)

 4 その他の消化器官用薬 ( 3.5 p) (1~2問)

Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)

 1 強心薬 ( 3.2 p)(1問)

 2 高コレステロール改善薬 ( 3 p)(1~2問)

 3 貧血用薬(鉄製剤) ( 2 p)(1問)

 4 その他の循環器用薬 ( 2.5 p)(0~1問)

Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)

Ⅵ 婦人薬(1~2問)

Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)

Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)

Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)

Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)

  1)きず口等の殺菌消毒成分 ( 3 p)

  2)~6)(12p)

XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)

 1 歯痛・歯槽膿漏用薬 ( 3 p)

 2 口内炎用薬 ( 1.5 p)

Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)

XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)

XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)

XV 公衆衛生用薬(2~3問)

  1 消毒薬( 2.5 p)

 2 殺虫剤・忌避剤 ( 6.5 p)

XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)

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