第3章 「XIII 滋養強壮保健薬」 ( 6.5 p)
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XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p) からは過去1~3問の出題がありました。概ね2問は出題されると思っておくといいでしょう。
1)医薬品として扱われる保健薬 ( 0.5 p)
H23,24年には1問ずつ出題されていましたが、H25年以降は出題されていません。
5つの出題項目にさらっと目を通しておく程度でいいでしょう。
2)ビタミン、カルシウム、アミノ酸等の働き、主な副作用 ( 3.5 p)
ここから2問出ます。過去3回以上の出題項目は4つありますのでしっかり押さえておきましょう。
第9項(過去6回出題)最頻出です!
② ビタミンD ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。 ビタミンD主薬製剤は、エルゴカルシフェロール又はコレカルシフェロールが主薬として配合された製剤で、骨歯の発育不良、くる病の予防、また妊娠・授乳期、発育期、老年期のビタミンDの補給に用いられる。 |
( b )は、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。(H21) |
骨歯の発育不良、くる病の予防に用いられる。(H22) |
エルゴカルシフェロール - 夜盲症の症状の改善(H24) |
腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素であり、製剤は骨歯の発育不良、くる病の予防等に用いられる。(H25) |
腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。(H28) |
ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。(H29) |
ビタミンDはカルシウムの吸収に欠かせないビタミンです。ビタミンDが欠乏することで、骨歯の発育不良やくる病などの恐れが生じます。
ビタミンDの化学名はいくつかありますが、〇〇カルシフェロール、〇〇カルシドールなどがあります。〇〇カルシ〇〇ォールというのはビタミンDと覚えておきましょう。
第11項
ビタミンE主薬製剤は、トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステル、トコフェロール酢酸エステル等が主薬として配合された製剤で、末梢血管障害による肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけの症状の緩和、更年期における肩・首すじのこり、冷え、手足のしびれ、のぼせ、月経不順の症状の緩和、又は老年期におけるビタミンEの補給に用いられる。 |
末梢血管障害による肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけの症状の緩和に用いられる。(H22) |
トコフェロール - 末梢血管障害の改善(H24) |
ビタミンE ― ピリドキシン塩酸塩(H26) |
ビタミンEの化学名も押さえておきたいですね。
トコフェロールはビタミンEと覚えておきましょう。
主な用途は抗酸化作用と末梢での血行改善です。
また、ビタミンEは女性にとてもやさしいビタミンで、月経不順改善など女性ホルモンを調和するような働きもあります。
第24項
アスパラギン酸が生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。 |
アスパラギン酸ナトリウム ― 骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す。(H27) |
アスパラギン酸ナトリウムは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、 ビタミンE等と組み合わせて配合されている場合がある。(H28) |
システインは、生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。(H29) |
H28年の出題はガンマオリザノールに関する記述ですね。
骨格筋疲労の原因物質である乳酸の分解=アスパラギン酸(アミノ酸の一種)、と覚えておきましょう。
第27項(過去4回出題)
グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合されている場合がある。 |
グルクロノラクトン - 関節痛、筋肉痛等の改善(H24) |
グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合される。(H25) |
グルクロノラクトン ― 軟骨成分を形成及び修復する。(H27) |
グルクロノラクトンは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける作用がある。(H29) |
グルクロノラクトンは肝臓を助ける、と覚えておきましょう。
第3類医薬品の栄養剤「グロンサン」の主成分ですね!
平成29年の出題は「ヒスペリジン」に関する記述です。ヒスペリジンのことを「ビタミンP」と表記している医薬品もあります。
3)代表的な配合生薬等、主な副作用 ( 2 p)、4)相互作用、受診勧奨(1.5p)
ここからはたまに出題される程度です。スルーでいいでしょう。
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第3章関連リンク=====================
第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向)
Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問)
1 かぜ薬 (3~4問)
6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬) (0~1問)
Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)
1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)
2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)
Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)
1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)
2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)
Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)
Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)
Ⅵ 婦人薬(1~2問)
Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)
Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)
Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)
Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)
XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)
Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)
XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)
XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)
XV 公衆衛生用薬(2~3問)
XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)
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