第3章 「XVI 一般用検査薬」 ( 4 p)
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XVI 一般用検査薬 ( 4 p) からは概ね1問の出題です。
平成28年のみ何故か3問の出題がありましたが、たまたま、ということでしょう。
過去3回以上の出題項目は6つあります。
「1 一般用検査薬とは」からの出題はあまりないでしょう。平成28年は【販売時の留意点】から1題出題がありましたが、余裕がある人はざっと目を通すといいでしょう。
2 尿糖・尿タンパク検査薬
過去3回以上の出題項目は4つです。
第10項(過去6回出題)最頻出です!
尿糖検査の場合、食後1~2時間等、検査薬の使用方法に従って採尿を行う。尿タンパクの場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。 |
尿蛋白検査の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とする。(H22) |
尿蛋白の検査の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。(H23) |
尿蛋白の検査の場合、原則として食後(1~2時間)の尿を検体とする。(H24) |
( a )検査薬の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。【a:尿蛋白、尿糖】(H26) |
尿タンパク検査の場合、原則として食後2~3時間を目安に採尿を行う。(H27) |
尿タンパクの検査の場合、食後2~3時間を目安に採尿を行う。(H28) |
採尿タイミングの問題です。
出題されているのは全て「尿タンパク」の場合です。
運動などによる影響を最小限にするため早朝尿を検体とすることになっています。
※今まで出題されていませんが、尿糖の場合は食事をした後に糖分が尿に漏れているかどうかを調べるため食後1~2時間に採尿します。
第12項
(c) 採尿の仕方 出始めの尿では、尿道や外陰部等に付着した細菌や分泌物が混入することがあるため、中間尿を採取して検査することが望ましい。 |
正確な検査結果を得るため、出始めの尿を検体とすることが望ましい。(H22) |
正確な検査のためには、中間尿ではなく出始めの尿を採取することが望ましい。(H24) |
中間尿では、尿道や外陰部等に付着した細菌や分泌物が混入することがあるため、出始めの尿を採取して検査することが望ましい。(H28) |
全てNoです。
学校の健康診断なんかで検尿するときも、出始めではなく中間尿を採ってくるようにといわれたのを思い出してください。
第13項
(d) 検体の取扱い 採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって尿中の成分の分解が進み、検査結果に影響を与えるおそれがあるので、なるべく採尿後速やかに検査することが望ましい。 |
採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって尿中の成分の分解が進み、検査結果に影響を与えるおそれがある。(H21) |
正確な検査結果を得るため、採尿後速やかに検査を行う。(H24) |
採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって尿中の成分の分解が進み、検査結果に影響を与えるおそれがあるので、なるべく採尿後速やかに検査がなされることが望ましい。(H25) |
全てYesです。
検査は速やかに、が原則です。
第15項
(f) 食事等の影響 通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。また、医薬品の中にも、検査結果に影響を与える成分を含むものがある。 |
食事の影響で尿が中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。(H22) |
通常、尿は弱酸性であるが、食事などの影響で尿が中性から弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。(H24) |
通常、尿は( b )であるが、食事その他の影響で( c )に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。また、医薬品の中にも、検査結果に影響を与える成分を含むものがある。(H26) |
尿:弱酸性
食事や医薬品の影響で検査結果に影響が出ることがある
ということを押さえておきましょう。
3 妊娠検査薬
第20項
(b) 採尿のタイミング 検体としては、尿中hCGが検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないこともある。 |
検体としては、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いており、尿が濃すぎる場合であっても必ず正確な結果を得ることができる。(H21) |
妊娠検査薬は、検体として尿中( d )が検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いている。(H26) |
検体としては、尿中のhCGが検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないこともある。(H28) |
hCGの検出には早朝尿が適しているが、濃すぎると正確な結果が出ないこともある、ってなんか不思議な感じもしますがそういうもんだと思っておきましょう。
※hCG:Human Chorionic Gonadotropin の略です
第21項
(c) 検査薬の取扱い、検出反応が行われる環境 尿中hCGの検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、温度の影響を受けることがある。検査薬が高温になる場所に放置されたり、冷蔵庫内に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがある。 |
尿中hCGの検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であり、温度の影響を受けることはない。(H21) |
検査薬は高温になる場所に放置されたり、冷蔵庫内に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがある。(H28) |
妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものであり、温度の影響を受けることがあるため、冷蔵庫内で保管するのが望ましい。(H29) |
検査にはhCGというホルモンと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であり、一般に酵素の反応には至適温度というのがあり、温度の影響を大きく受けます。
暑くても寒くてもよくないですよね。
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第3章関連リンク=====================
第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向)
Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問)
1 かぜ薬 (3~4問)
6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬) (0~1問)
Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)
1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)
2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)
Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)
1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)
2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)
Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)
Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)
Ⅵ 婦人薬(1~2問)
Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)
Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)
Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)
Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)
XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)
Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)
XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)
XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)
XV 公衆衛生用薬(2~3問)
XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)
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