登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

過去問を完全分析して見えてくる最強対策

第2章「III 症状からみた主な副作用 」1-1)ショック(アナフィラキシー)

III 症状からみた主な副作用 からは、4~6問程度の出題が見込まれますが、H29年はなんと2問しか出ませんでした。この項が苦手な人は思い切って「捨てる」という選択もありでしょう。または頻出問題だけでも確実に解けるようにしておくだけでも十分かもしれません。

1-1)ショック(アナフィラキシー) 

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 第5項

ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種である。 原因物質によって発生頻度は異なり、医薬品の場合、以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人で起きる可能性が高い。
以前に医薬品の使用によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人は、その医薬品によるアナフィラキシーが起きるリスクは低いとされている。(H22)
医薬品の成分に対する即時型の過敏反応(アレルギー)である。(H22)
以前にその医薬品の使用によって蕁(じん)麻疹 等のアレルギーを起こしたことがある人で起きる可能性が高い。(H26)
ショック(アナフィラキシー)は、医薬品成分に対する遅延型のアレルギー反応である。(H28)

 一度何かの医薬品で蕁麻疹などのアレルギーが起きたことのある人は、また同じ医薬品を服用したりすると再びアレルギーが起こる可能性が高いのです。

アナフィラキシーの場合その反応速度は「即時型」といわれるほど速いものです。

ちなみに、遅延型のアレルギーとしては貼り薬などの「かぶれ」などがあります。 

  

 

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  第2章関連リンク======================

第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用

 

第2章「Ⅱ薬の働く仕組み」3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

3)剤形ごとの違い、適切な使用方法 

 毎年概ね1問出題されます。2.5ページとやや範囲が広いので、ポイントをしっかり押さえておきたいですね。

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 第4項

① 口腔内崩壊錠 口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているため、水なしで服用することができる。固形物を飲み込むことが困難な高齢者や乳幼児、水分摂取が制限されている場合でも、口の中で溶かした後に、唾液と一緒に容易に飲み込むことができる。
口腔内崩壊錠は、口の中で唾液によって比較的速やかに溶けるため、水なしで服用できる。(H24)
口腔内崩壊錠は、口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているため、水なしで服用することができ、口の中で溶かした後に、唾液と一緒に容易に飲み込むことができる。(H26)

この剤形は、口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているため、水なしで服用することができる。固形物を飲み込むことが困難な高齢者や乳幼児、水分摂取が制限されている場合でも、口の中で溶かした後に、唾液と一緒に容易に飲み込むことができる。

口腔内崩壊錠 トローチ 軟膏剤 カプセル剤 散剤(H29)

最近は医療用医薬品でも増えている口腔内崩壊錠についてです。

H24,26年どちらもYesですね。

H29年は5つの選択肢から選ぶ問題で、なんとこれで1問(=1点)でした。

 

第10項

固形製剤よりも飲み込みやすく、また、既に有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、服用後、比較的速やかに消化管から吸収されるという特徴がある。
内用液剤は、比較的速やかに消化管から吸収される点が特長で、血中濃度が上昇しやすいため、習慣性・依存性がある成分等が配合されている製品では、本来の目的以外の意図で服用する不適正な使用がなされることがある。(H21)
内服液剤は固形製剤に比べ、飲み込みやすいが、消化管からの吸収は遅くなる。(H25)
経口液剤は固形製剤に比べ、飲み込みやすいが、消化管からの吸収は遅い。(H27)

経口液剤についての問題です。

剤形による吸収の速さは、

液剤 > 散剤 > 錠剤 と覚えておきましょう。

十数年前にはブ〇ン液という咳止めシロップに「メチルエフェドリン」という成分が配合されていたため、1回10mLの用法用量にもかかわらず、120mLを一気飲みするという不適切な使用が問題になりました。

※メチルエフェドリン:第3章でも出題される「交感神経作動(興奮)薬」に分類される成分で、覚せい剤の原料にもなる成分

 

第14項

一般的には、適用する部位の状態に応じて、適用部位を水から遮断したい場合には軟膏剤を用い、患部が乾燥していたり患部を水で洗い流したい場合等にはクリーム剤を用いることが多い。
外用局所に適用する剤型には、軟膏剤やクリーム剤があるが、適用部位を水から遮断する場合等には軟膏剤ではなくクリーム剤を用いる。(H21)
外用局所に用いる剤形として、適用部位を水から遮断する場合等にはクリーム剤を用い、水で洗い流しやすくする場合等では軟膏剤用いなければならない。(H25)
クリーム剤と軟膏剤では、一般的に、適用する部位の状態に応じて、適用部位を水から遮断したい場合にはクリーム剤を用い、患部が乾燥していたり患部を水で洗い流したい場合等には軟膏剤を用いることが多い。(H28)

外用塗布剤の剤形についてです。今までは全てNoです。

軟膏剤の基剤(ベース)はワセリン、つまり油です。ということは、軟膏=水をはじくということが分かりますね。

※実は軟膏剤には「患部を保護する」という働きもあり、軟膏剤とクリーム剤どちらが適しているか迷ったときは、軟膏剤を選択すれば無難です。ただし、塗布部位がテカテカしたり、べとついたりしやすいことは説明しておきましょう。

 

 

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第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用

 

 

第2章「Ⅱ薬の働く仕組み」2)薬の体内での働き

2)薬の体内での働きからはH22年と26年に1問ずつ出題されたくらいです。0.5ページしかありませんので、さらっと目を通しておくくらいでいいでしょう。

 

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 第6項(過去3回出題)

全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が、最小有効濃度未満の濃度域(無効域)と、毒性が現れる濃度域(危険域、中毒域ともいう)の間の範囲(有効域、治療域ともいう)に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。
全身作用を目的とする医薬品は、使用後の一定時間、その有効成分の血中濃度推移が、治療濃度域内となるよう使用量や使用間隔が定められている。(H22)
薬効よりも毒性が強く現れる有効成分の血中濃度域を無効域という。(H22)
全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が、最小有効濃度未満の濃度域(無効域)と、毒性が現れる濃度域(危険域、中毒域ともいう)の間の範囲(有効域、治療域ともいう)に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。(H26)

有効成分の血中濃度は、

無効域 治療域(有効域) 中毒域(危険域)

となっています。これくらいはしっかりイメージしておきましょう。

 

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  第2章関連リンク======================

第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用

 

 

第2章「Ⅱ薬の働く仕組み」1)薬の生体内運命

「Ⅱ薬の働く仕組み」からは概ね3問、内2問が1)薬の生体内運命から出題されます。

 総論からはH25年までは1問出題されることもありましたが、H27年からはパタッと出題されていません。とりあえず過去3回以上出題されているポイントは押さえておきましょう。

<総論>

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 第2項(過去4回出題)

内服した医薬品が全身作用を現わすまでには、消化管からの吸収、代謝と作用部位への分布という過程を経るため、ある程度の時間が必要であるのに対し、局所作用は医薬品の適用部位が作用部位である場合が多いため、反応は比較的速やかに現れる。
医薬品の全身作用は、局所作用と比較して短時間で作用を現す。(H21)
局所作用は、医薬品の適用部位が作用部位である場合が多く、全身作用に比べ、作用が現われるまでにはある程度の時間を要する。(H22)
局所作用は、医薬品の適用部位が作用部位である場合が多く、比較的速やかに反応が現れる。(H23)
内服した医薬品が全身作用を現わすまでには、ある程度の時間が必要であるのに対し、局所作用は医薬品の適用部位が作用部位である場合が多いため、反応は比較的速やかに現れる。(H26)

作用発現までの時間についてです。

局所作用は比較的早く、全身作用はある程度の時間が必要です。

ちなみに、一般的な頭痛薬などは服用してから効き始めるまで「およそ1時間」と覚えておくと、店頭でお客様への説明の際に役立ちますよ。

 

第3項

内服薬は全身作用を示すものが多いが、膨潤性下剤や生菌製剤等のように、有効成分が消化管内で作用するものもあり、その場合に現れる作用は局所作用である。
内服薬であっても、膨潤性下剤、生菌製剤等のように、有効成分が消化管内で作用する局所作用のものある。(H21)
内服薬は、有効成分が消化管で吸収された後、循環血液中に入って薬効をもたらす全身作用のものが多い。(H22)
内服薬には、有効成分が消化管で吸収された後、循環血液中に入って薬効をもたらす全身作用のものしかなく、局所作用を目的にしているものはない。(H25)

 膨潤性下剤(主に大腸で水分を保持して膨らむ性質を利用した下剤)や生菌製剤(ビオフェルミンとか)、制酸剤(胃酸を中和する胃薬)など消化管に作用する一部の内服薬では、有効成分が直接消化管内で作用発現するものがあります。

 

第4項

外用薬の場合、適用部位に対する局所的な効果を目的としていることが多い。また、坐剤、経皮吸収製剤等では、適用部位から吸収された有効成分が、循環血液中に移行して全身作用を示すことを目的として設計されたものも存在する。
坐剤、経皮吸収製剤等のように、内服以外の経路から薬が吸収され、全身作用をもたらすものが存在する。(H22)
すべての外用薬は、適用部位に対する局所的な効果を目的としている。(H23)
外用薬には、適用部位に対する局所的な効果を目的にしているものしかない。(H25)

 解熱用の坐剤を思い浮かべてみましょう。坐剤はもちろん外用剤ですが、有効成分が循環血液中に入り「解熱」という全身作用が現れますよね。

 

第5項

局所作用を目的とする医薬品によって全身性の副作用が生じたり、逆に、全身作用を目的とする医薬品で局所的な副作用が生じることもある。
全身作用を目的とする医薬品によって局所的な副作用を生じることがある。(H22)
全身作用を目的とする医薬品では、局所的な副作用を生じることはない。(H23)
局所作用を目的としている医薬品によって全身性の副作用を生じることはない。(H25)

 副作用について「これはない!」といえるものは何もない。と覚えておきましょう。

アスピリン喘息は、非ステロイド性解熱鎮痛成分の摂取によって喘息症状が誘発される副作用ですが、シップ薬の使用でも起こることがあります。 

 

 

 1)薬の生体内運命(たぶん2問は出題されるでしょう)

(a)有効成分の吸収

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第9項(過去7回出題)超頻出問題です!!

錠剤、カプセル剤等の固形剤の場合、消化管で吸収される前に、錠剤等が消化管内で崩壊して、有効成分が溶け出さなければならないが、腸溶性製剤のような特殊なものを除き、胃で有効成分が溶出するものが大部分である。
固形剤(錠剤、カプセル剤など)では、消化管で吸収がなされる前に、錠剤等が崩壊して有効成分が溶け出さなければならない。(H21)
内服薬は、腸溶性製剤のような特殊なものを除き、多くの場合、胃で有効成分が溶出し、吸収は、主として小腸でなされる。(H22)
錠剤、カプセル剤等の固形剤では、消化管で吸収がなされる前に、錠剤等が崩壊して有効成分が溶け出さなければならないが、多くの場合、腸で有効成分が溶出する。(H23)
錠剤、カプセル剤等の固形剤は、消化管で吸収がなされる前に、崩壊して有効成分が溶け出さなければならない。(H24)
内服薬のうち、錠剤、カプセル剤等の固形剤は、腸溶性製剤のような特殊なものを除き、胃で有効成分が溶出するものが大部分である。(H26)
内服薬である錠剤、カプセル剤は腸で有効成分が溶出するものが大部分である。(H28)
錠剤、カプセル剤等の固形剤の場合、消化管で吸収される前に、錠剤等が消化管内で崩壊して、有効成分が溶け出さなければならないが、腸溶性製剤のような特殊なものを除き、肝臓で有効成分が溶出するものが大部分である。(H29)

胃酸は強酸なので、だいたいのものは胃で溶け出すと覚えておきましょう。

ほとんどの腸溶性の製剤は、酸性下では溶出せず、小腸のアルカリ性下で溶出するように設計されています。

H29年の「肝臓で有効成分が溶出する」という設問は少し???という感じですが、引っかからないようにしましょう。

 

第11項

有効成分は主に小腸で吸収される。
内服薬は、腸溶性製剤のような特殊なものを除き、多くの場合、胃で有効成分が溶出し、吸収は、主として小腸でなされる。(H22)
消化管吸収において、医薬品の有効成分の吸収は、主として大腸でなされる。(H25)
有効成分は、主に大腸で吸収される。(H29)

医薬品の成分も、食事を消化した栄養分も小腸で吸収されています。

大腸では主に水分の吸収が行われています。

 

第12項(過去5回出題)

一般に、消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品成分を取り込むのではなく、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。
一般に消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品の成分を取り込むことにより行われる。(H21,24)
一般に、消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品の成分を取り込むのではなく、濃い方から薄い方へ拡散していくことによって消化管にしみ込んでいく現象である。(H23,25)
一般に、消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品の成分を取り込むのではなく、濃度が高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。(H28)

生体内での物質の移動はほとんどが濃度の高い方から低い方へ拡散する「受動的拡散」タイプです。

※この濃度の高低差のことを「浸透圧」といいます。

 

第13項(過去6回出題)頻出!

有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受ける。
消化管での吸収速度は、消化管の内容物や他の医薬品の作用による影響を受けない。(H21)
消化管の内容物や他の医薬品の作用によって、有効成分の吸収量や吸収速度は、影響を受けない。(H22)
消化管での吸収は、消化管の内容物や他の医薬品の作用によって吸収量や吸収速度が影響を受けやすい。(H23)
消化管での吸収速度は、消化管の内容物や他の医薬品の作用による影響を受けやすい。(H24)
医薬品成分の消化管からの吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用による影響を受けない。(H27)
消化管での吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受ける。(H28)

脂分の多い食事だったりすると吸収量に影響したりします。逆に「影響はないとする根拠は?」と聞かれても答えられないですよね。

いろいろな要素の影響があると理解しておけば簡単に正解できます。

 

第14項

有効成分によっては消化管の粘膜に障害を起こすものもあるため、食事の時間と服用時期との関係が、各医薬品の用法に定められている。
医薬品の成分によっては消化管の粘膜に障害を起こすものもあるため、食事と服用の時期の関係について、各医薬品の用法に定められている。(H21,24)
有効成分によっては消化管の粘膜に障害を起こすものもあるため、食事の時間と服用時期との関係が、各医薬品の用法に定められている。(H29)

解熱鎮痛薬やいわゆるかぜ薬などは「食後」となっているものがほとんどです。漢方薬は「食前又は食間」となっていることがほとんどです。

 

第15項

肛門から医薬品を挿入することにより、直腸内で溶解させ、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させるものである。直腸の粘膜下には静脈が豊富に分布して通っており、有効成分は容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。
直腸からは有効成分は吸収されづらいため、内服の場合よりも全身作用が遅く現れる。(H25)
坐剤の有効成分は、直腸内壁の粘膜から吸収されるため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。(H27)
坐剤には、肛門から医薬品を挿入することにより、直腸内で溶解させ、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させることを目的とするものがある。(H29)

 解熱剤の場合で覚えておくといいでしょう。

内服薬を服用してから効果発現まで、およそ1時間かかります。かつ、肝初回通過効果により有効成分が減ってしまいます。

坐剤であれば、吸収も早く直接循環血液中にはいるため、成分量が少なくて早く効く、といえます。(次項参照)

 

(b)薬の代謝、排泄

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第28項(過去4回出題)

消化管で吸収された有効成分は、消化管の毛細血管から血液中へ移行する。その血液は全身循環に入る前に門脈という血管を経由して肝臓を通過するため、吸収された有効成分は、まず肝臓に存在する酵素の働きにより代謝を受けることになる。したがって、全身循環に移行する有効成分の量は、消化管で吸収された量よりも、肝臓で代謝を受けた分だけ少なくなる(これを肝初回通過効果 (first-pass effect) という)。
医薬品の成分は、消化管から門脈を経由して肝臓に入り、酵素の働きにより代謝を受けるため、循環血液中に到達する成分の量は、消化管で吸収された量よりも少なくなる。(H21)
消化管で吸収された医薬品の成分は、循環血流に乗って全身を巡った後、肝臓を通過する際に酵素の働きにより代謝を受ける。(H23)
消化管で吸収された医薬品の成分は、消化管の毛細血管から血液中へ移行する。その血液は門脈を経由して( a )に入るので、吸収された成分は、循環血流に乗って全身へ巡る前に( a )を通過する際に酵素の働きにより代謝を受けることになる。そのため、循環血液中に到達する医薬品の成分の量は、消化管で吸収された量よりも( b )なる。(H24)
消化管で吸収された医薬品の有効成分は、血液中に移行し全身循環に入る前に、脾臓を通過 するため、まず脾臓に存在する酵素の働きにより代謝を受けることになる。(H27)

消化管で吸収されたもの⇒門脈⇒肝臓《代謝》⇒循環血液中という流れです。

これに対し、坐剤は直腸粘膜⇒循環血液中、となる分だけ早く効果発現します。

H27年は肝臓のところを「脾臓」とひっかけ問題でしたね。

 

第34項(過去4回出題)

機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくい。そのため、医薬品の効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなったりする。(H27改訂)
腎臓の機能が低下した状態にある人では、正常の人よりも医薬品の成分が循環血液中に存在する時間が短縮され、効き目が弱くなりやすい。(H23)
( a )の機能が低下した状態にある人では、正常の人よりも医薬品の成分が循環血液中に存在する時間が( b )、副作用を( c )なる。(H25)
腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくく、医薬品の効き目が過剰に現れることがある。(H27)
循環血液中に存在する有効成分の多くは、腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れるため、血中濃度下がりやすい。(H28)

腎機能に関する問題です。腎臓が悪いと医薬品成分が適切に排泄されず、血中濃度がいつまでも維持されてしまいます。そのため、効果が強くなったり、副作用が生じやすくなるということです。しっかり理解しておきたいですね。

  

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  第2章関連リンク======================

第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用

 

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第2章「Ⅰ人体の構造と働き」4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

 4-1)中枢神経系と、4-2)末梢神経系のどちらかで概ね1問出題されます。

  どちらもだいたい出そうなところは限定できますので、最低限押さえておきましょう。

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 1)中枢神経系

第4項

脳内には多くの血管が通っているが、脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しにくい。このように、脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能を血液脳関門という。
脳内には、多くの血管が通っているが、脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が低い。(H21)
脳内には多くの血管が通っているが、脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が低い。(H23)
脳内には多くの血管が通っているが、脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、血液中から脳の組織へ移行できる物質の種類は限られている。これを( )という。(H25)
血液脳関門は、脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能のことをいい、脳の血管は末梢の血管に比べて物質の透過に関する選択性が高い。(H29)

血液脳関門の話です。

動物にとって重要な脳細胞はその周りを埋めている間質液で環境のバランスを保たれているため、そう簡単にバランスを崩すような物質の出入りができないようになっています。そのことを「物質の透過に関する選択性が高い」といいます。

 

第6項

延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。延髄は多くの生体の機能を制御する部位であるが、複雑な機能の場合はさらに上位の脳の働きによって制御されている。
延髄は、心拍数を調節したり、呼吸を調節したりするなど、多くの生体の機能を制御するが、複雑な機能の場合にはさらに上位の脳の働きによって制御されている。(H21)
延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。(H23)
脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。(H27)

延髄で、「生きる」ための基本的な機能である《心機能》《呼吸機能》などをコントロールされています。《感情》《思考》といった複雑な機能はで支配されます。

脊髄は脊椎(背骨)の中を通る神経の束です。

 

第7項

脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。
脊髄は、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合がある。(H21,22)
脊髄は脊椎の中にあり、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合がある。(H23)
延髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを末梢反射と呼ぶ。(H27)

 中学校の理科で習いましたね。。

熱いものを触ってしまったときにすぐに指を引っ込める動作や、目に虫が飛び込んできそうになってひたすら瞬きをしたり、椅子に座って膝小僧の下部をこつんと叩くと膝から下がびよーんと前に出たりする、のが脊髄反射です。(脊髄は首から下を支配しているので、目をつぶるのは確かに反射ではあるのですが、脊髄反射ではありませんでした。)

一般に情報の伝達は、末梢(体の先)→脊髄→脳と伝わり、脳で必要な指示を考えて、脳→脊髄→末梢と指示が伝わり、体が動きます。

これでは身を守るの時間がかかる場合もあるため、主に体の危険を避けるために脊髄反射があるのです。 

 

 

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2)末梢神経系

第9項

自律神経系は、交感神経系と副交感神経系からなる。概ね、交感神経系は体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した態勢をとるように働き、副交感神経系は体が食事や休憩等の安息状態となるように働く。
概ね、副交感神経系は体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した態勢をとるように働き、交感神経は体が食事や休憩等の安息状態となるように働く。(H22)
概ね、交感神経系は体が食事や休憩等の安息状態となるように働き、副交感神経系は体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した態勢をとるように働く。(H26,28)
自律神経系は、交感神経系と副交感神経系からなっていて、概ね、交感神経系は体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した態勢をとるように働き、副交感神経系は体が食事や休憩等の安息状態をとるように働く。(H29)

交感神経と副交感神経を入れ替える設問が多いです。いろんな例え方がありますが、

交感神経=スポーツの決勝戦で戦うための神経、副交感神経=家でリラックスするときの神経

と考えるといいと思います。

 

第11項

交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質ノルアドレナリンであり、副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質アセチルコリンである。
一般的に、交感神経神経伝達物質アセチルコリン副交感神経神経伝達物質はアドレナリンとノルアドレナリンである。(H22)
交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質アセチルコリンであり、副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質ノルアドレナリンである。(H26,28)

神経伝達物質についてですね。過去3回とも答えはNoでした。

興奮状態になることを「アドレナリンが出てる」などと表現することがありますが、その通りです。興奮する=交感神経が優位になる、ということです。

副交感神経に係るアセチルコリンは、医薬品の副作用を把握する上でとても重要な物質です。抗コリン作用はこのアセチルコリンの働きを抑制する作用のことです。

 

第14項

効果器        交感神経系      副交感神経系

気管、気管支     拡張         狭窄

副交感神経系の活動が活発になることにより、現れる作用として 気管、気管支の狭窄 (H23)
交感神経の働きとして 気管、気管支 ― 拡張(H24)
気管、気管支は、交感神経系が活発になると収縮し、副交感神経系が活発になると拡張する。(H26)
気管及び気管支は、交感神経系が活発になると収縮し、副交感神経系が活発になると拡張す る。(H28)

気管や気管支は肺につながって「呼吸に係る器官」であることは分かりますよね。

気管が広がる(拡張)⇒肺に空気がいっぱい入りやすい=酸素が沢山取り込める

ということになります。スポーツをする=体を動かす=筋肉の収縮と弛緩をたくさん繰り返す、ですがそのためにはたくさんの酸素が必要になります。

なので、交感神経が活発な時は気管は拡張することになります。

逆に家でリラックスしたり就寝中は、酸素の必要量が減り、息も穏やかになりますよね。

 

これまでに、効果器を置き換えての出題もありましたが、気管・気管支(4回)に対して、肝臓(1回)、唾液腺(1回)、心臓(1回)、末梢血管(2回)、目(1回)、膀胱(1回) という出題回数です。

この項目が得意な人は、すべてを押さえておくといいでしょうが、苦手な人は「気管・気管支」だけでいいので、しっかり押さえておきたいですね。

 

 

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  第2章関連リンク======================

第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用

 

 

第2章「Ⅰ人体の構造と働き」3-2)骨格系、3)筋組織

3-2)と3-3)から合わせて1問出題されそうです。

f:id:ashomopapa:20181115224223p:plain

 3-2)骨格系

第21項

貯蔵機能:カルシウムやリン等の無機質を蓄える。
骨は、カルシウムやリン等の無機質を蓄える。(H21)
骨には、蛋白質や多糖体等の有機を蓄える貯蔵機能がある。(H23)
骨は、カルシウムやリン等の無機質を蓄えることができない。(H25)

 骨はカルシウムなど無機質を貯蔵する機能があります。

血中のカルシウム濃度が低下すると骨からカルシウムが血中に放出され、結果骨に含まれるカルシウムが減少し骨がもろくなることがあります。

 

第22項

骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(吸収)と修復(形成)が行われている。
骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(吸収)と修復(形成)が行われている。(H23)
成長が止まると、骨では骨吸収と骨形成が行われなくなる。(H25)
骨は、成長が停止した後も一生を通じて破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている。(H28)
成長が停止した後は、骨の破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われなくなる。(H29)

 骨も「細胞」でできていますので、生きている限り「死んでは生まれて…」を繰り返しています。これを難しい言葉にすると、骨吸収とか骨形成といいます。特に骨吸収という言葉は「骨ができる方」なのか「骨が減る方」なのかが分かりにくいですが、安心してください。それは問題にはなりません。

 

3-3)筋組織

第30項

平滑筋と心筋は不随意筋である。平滑筋は、筋繊維に骨格筋のような横縞模様がなく、消化管壁、血管壁、膀胱等に分布し、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。

意識的にコントロールできない筋組織であり、自律神経系に支配されている。筋線維に横縞模様がなく、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある筋組織はどれか。

 横紋筋 骨格筋 心筋 平滑筋 随意筋  (H22)

血管壁には、平滑筋が分布している。(H27)
骨格筋と平滑筋は、収縮力が強く、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋である。(H29)

牛肉で例えるなら、骨格筋は主に赤身肉、平滑筋はホルモン、心筋はハツです。

内臓は自分で動かそうと思っても無理です。心臓も自分で止められませんよね。

運動したら疲れて休みが必要になりますが、心臓は生まれるちょっと前から死ぬまで休みなく動き続ける持久力があります。 

 

第32項

心筋は、心臓壁にある筋層を構成する筋組織で、不随意筋であるが筋線維には骨格筋のような横縞模様があり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。
心筋は、不随意筋であるが、筋繊維に骨格筋のような横縞模様がなく、弱い力で持続的に収縮する特徴がある。(H21)
心筋は、心臓壁にある筋層を構成する筋組織で、不随意筋であるが筋線維には横縞模様がある。(H23)
平滑筋は、筋線維に骨格筋のような横縞模様(横紋)があるが、骨格筋とは異なり不随意筋である。(H26)
心筋は、意識的にコントロールできない筋組織(不随意筋)である。(H27)

 心臓は全身に血液を送り出すための強い収縮力があります。なおかつ、一生休みなく動き続ける持久力もあります。

 

筋肉の種類と特徴をまとめると下図のようになります

    横紋筋 (横縞模様) 収縮力 持久力
骨格筋 随意筋  (体性神経)  
心筋 不随意筋 (自律神経)
平滑筋 不随意筋 (自律神経)    

 

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第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用

 

第2章「Ⅰ人体の構造と働き」3-1)外皮系

3-1)外皮系からは概ね1問出題されます。

ページ数からは妥当ですが、出題傾向がだいぶバラついています。 

 苦手な人は深追いしない方がいいでしょう。 

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 <皮脂>

第15項

皮脂は、皮膚を潤いのある柔軟な状態に保つとともに、外部からの異物に対する保護膜としての働きがある。皮脂の分泌が低下すると皮膚が乾燥し、皮膚炎や湿疹を起こすことがある。
皮脂は、皮膚を潤いのある柔軟な状態に保つとともに、外部からの異物に対する保護膜としての働きがあり、皮脂の分泌が低下すると皮膚が乾燥する。(H22)
皮脂の分泌が低下すると皮膚が乾燥し、皮膚炎や湿疹を起こすことがある。(H27)
皮脂は、皮膚を潤いのある柔軟な状態に保つとともに、外部からの異物に対する保護膜としての働きがある。(H29)

 全てYesです。

皮脂の役割①潤いを保つ②異物に対する保護膜としての働きがありますよ。

 

その他は主に<皮膚>についての出題項目をさらっと押さえておきましょう。

  

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第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用

 

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