登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

過去問を完全分析して見えてくる最強対策

第3章 「XVI 一般用検査薬」 ( 4 p)

XVI 一般用検査薬 ( 4 p) からは概ね1問の出題です。

平成28年のみ何故か3問の出題がありましたが、たまたま、ということでしょう。

過去3回以上の出題項目は6つあります。 

 

「1 一般用検査薬とは」からの出題はあまりないでしょう。平成28年は【販売時の留意点】から1題出題がありましたが、余裕がある人はざっと目を通すといいでしょう。

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2 尿糖・尿タンパク検査薬

過去3回以上の出題項目は4つです。

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 第10項(過去6回出題)最頻出です!

尿糖検査の場合、食後1~2時間等、検査薬の使用方法に従って採尿を行う。尿タンパクの場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。
尿蛋白検査の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とする。(H22)
尿蛋白の検査の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。(H23)
尿蛋白の検査の場合、原則として食後(1~2時間)の尿を検体とする。(H24)
( a )検査薬の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。【a:尿蛋白、尿糖】(H26)
尿タンパク検査の場合、原則として食後2~3時間を目安に採尿を行う。(H27)
尿タンパクの検査の場合、食後2~3時間を目安に採尿を行う。(H28)

 採尿タイミングの問題です。

出題されているのは全て「尿タンパク」の場合です。

運動などによる影響を最小限にするため早朝尿を検体とすることになっています。

※今まで出題されていませんが、尿糖の場合は食事をした後に糖分が尿に漏れているかどうかを調べるため食後1~2時間に採尿します。

 

第12項

(c) 採尿の仕方

出始めの尿では、尿道や外陰部等に付着した細菌や分泌物が混入することがあるため、中間尿を採取して検査することが望ましい。

正確な検査結果を得るため、出始めの尿を検体とすることが望ましい。(H22)
正確な検査のためには、中間尿ではなく出始めの尿を採取することが望ましい。(H24)
中間尿では、尿道や外陰部等に付着した細菌や分泌物が混入することがあるため、出始めの尿を採取して検査することが望ましい。(H28)

 全てNoです。

学校の健康診断なんかで検尿するときも、出始めではなく中間尿を採ってくるようにといわれたのを思い出してください。

 

第13項

(d) 検体の取扱い

採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって尿中の成分の分解が進み、検査結果に影響を与えるおそれがあるので、なるべく採尿後速やかに検査することが望ましい。

採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって尿中の成分の分解が進み、検査結果に影響を与えるおそれがある。(H21)
正確な検査結果を得るため、採尿後速やかに検査を行う。(H24)
採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって尿中の成分の分解が進み、検査結果に影響を与えるおそれがあるので、なるべく採尿後速やかに検査がなされることが望ましい。(H25)

 全てYesです。

検査は速やかに、が原則です。

 

第15項

(f) 食事等の影響

通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。また、医薬品の中にも、検査結果に影響を与える成分を含むものがある。

食事の影響で尿が中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。(H22)
通常、尿は弱酸性であるが、食事などの影響で尿が中性から弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。(H24)
通常、尿は( b )であるが、食事その他の影響で( c )に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。また、医薬品の中にも、検査結果に影響を与える成分を含むものがある。(H26)

尿:弱酸性

食事や医薬品の影響で検査結果に影響が出ることがある

ということを押さえておきましょう。

 

3 妊娠検査薬

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第20項

(b) 採尿のタイミング

検体としては、尿中hCGが検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないこともある。

検体としては、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いており、尿が濃すぎる場合であっても必ず正確な結果を得ることができる。(H21)
妊娠検査薬は、検体として尿中( d )が検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いている。(H26)
検体としては、尿中のhCGが検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないこともある。(H28)

 hCGの検出には早朝尿が適しているが、濃すぎると正確な結果が出ないこともある、ってなんか不思議な感じもしますがそういうもんだと思っておきましょう。

※hCG:Human Chorionic Gonadotropin の略です

 

 

第21項

(c) 検査薬の取扱い、検出反応が行われる環境

尿中hCGの検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、温度の影響を受けることがある。検査薬が高温になる場所に放置されたり、冷蔵庫内に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがある。

尿中hCGの検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であり、温度の影響を受けることはない。(H21)
検査薬は高温になる場所に放置されたり、冷蔵庫内に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがある。(H28)
妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものであり、温度の影響を受けることがあるため、冷蔵庫内で保管するのが望ましい。(H29)

 検査にはhCGというホルモンと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であり、一般に酵素の反応には至適温度というのがあり、温度の影響を大きく受けます。

暑くても寒くてもよくないですよね。

 

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第3章関連リンク=====================

第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向) 

Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問) 

 1 かぜ薬 (3~4問)

  1)かぜの諸症状、かぜ薬の働き

  2)主な配合成分等

  3)主な副作用、相互作用、受診勧奨 

 2 解熱鎮痛薬 (1~2問)

 3 眠気を促す薬 (0~1問)

 4 眠気を防ぐ薬 (1問)

 5 鎮暈(うん)薬(乗物酔い防止薬)(1問)

 6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)  (0~1問)

Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)

 1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)

  1)咳や痰が生じる仕組み、鎮咳去痰薬の働き 2)a

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 bcd

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
 2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)

  総論

  1)代表的な配合成分等、主な副作用

  2)相互作用、受診勧奨

Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)

 1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)

 2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)

 3 胃腸鎮痛鎮痙薬 ( 2.5 p) (0~1問)

 4 その他の消化器官用薬 ( 3.5 p) (1~2問)

Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)

 1 強心薬 ( 3.2 p)(1問)

 2 高コレステロール改善薬 ( 3 p)(1~2問)

 3 貧血用薬(鉄製剤) ( 2 p)(1問)

 4 その他の循環器用薬 ( 2.5 p)(0~1問)

Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)

Ⅵ 婦人薬(1~2問)

Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)

Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)

Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)

Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)

  1)きず口等の殺菌消毒成分 ( 3 p)

  2)~6)(12p)

XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)

 1 歯痛・歯槽膿漏用薬 ( 3 p)

 2 口内炎用薬 ( 1.5 p)

Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)

XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)

XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)

XV 公衆衛生用薬(2~3問)

  1 消毒薬( 2.5 p)

 2 殺虫剤・忌避剤 ( 6.5 p)

XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)

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第3章 「XV 公衆衛生用薬」 2 殺虫剤・忌避剤 ( 6.5 p)

 XV 公衆衛生用薬「2 殺虫剤・忌避剤」 ( 6.5 p)からは1問の出題が見込まれます。

ページ数がまあまあありますので、深追い、欲張りは禁物です!しっかり頻出問題を押さえましょう。

過去3回以上の出題項目は5つあります。

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2-1)衛生害虫の種類と防除

第19項

アカイエカ、シナハマダラカ等)は、吸血によって皮膚に発疹や痒みを引き起こすほか、日本脳炎マラリア、黄熱、デング熱等の重篤な病気を媒介する。
( a )は、吸血によって痒みを引き起こすほか、日本脳炎マラリア、黄熱、デング熱などの重篤な病気を媒介する。(H21)
蚊(アカイエカ、シナハマダラカ等)は、吸血によって皮膚に発疹や痒みを引き起こすほか、日本脳炎マラリア、黄熱、デング熱等の重篤な病気を媒介する。(H25)
イエダニは、吸血によって皮膚に発疹や痒みを引き起こすほか、日本脳炎マラリア、黄熱、デング熱等の重篤な病気を媒介する。(H29)

日本で暮らしていると想像が難しいですが、衛生環境の悪い国・地域では蚊が媒介するマラリアなどでの死者がまだまだ多いんですよ。

 

第20項

燻蒸処理を行う場合、ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しない殻で覆われているため、殺虫効果を示さない。そのため3週間位後に、もう一度燻蒸処理を行い、孵化した幼虫を駆除する必要がある。
燻蒸処理によりゴキブリの駆除を行う場合、ゴキブリの卵は医薬品の成分が浸透しない殻で覆われているため、殺虫効果を示さない。(H25)
燻蒸処理は、ゴキブリの卵に対して殺虫効果を示さない。(H28)
ゴキブリの卵は、医薬品の成分が浸透しやすく、燻蒸処理を行うのが効果的とされている。(H29)

燻蒸(クンジョウ)剤とは、殺虫剤コーナーに並ぶ「アースレッド」「バルサン」などの殺虫成分を煙として部屋に充満させるというものです。

ゴキブリの卵の殻はと非常に立派で、ほとんどの殺虫成分を寄せ付けません。

殺虫成分は卵には効かない、と覚えましょう。

 

第24項

イエダニは、ネズミを宿主として移動し生息場所を広げていく。吸血による刺咬のため激しい痒みを生じる。また、発疹熱などのリケッチア、ペストなどを媒介する。
( b )は、ネズミを宿主として移動し生息場所を広げていく。吸血による刺咬のため激しい痒みを生じ、発疹熱などのリケッチア、ペスト等を媒介する。(H21)
ヒョウヒダニ類やケナガコナダニはネズミを宿主として移動し生息場所を広げていく。吸血による刺咬のため激しい痒みを生じる。また、発疹熱などのリケッチア、ペストなどを媒介する。(H25)
イエダニの防除には、殺虫剤による燻蒸処理等が重要であり、宿主動物であるネズミを駆除することは重要ではない。(H28)

 ダニにはいくつかの種類がありますので整理しておくといいでしょう。

イエダニ:ネズミを宿主:吸血・激しい痒み:病気を媒介

ヒョウヒダニ・ケナガコナダニ:吸血はしない:糞や死骸がアレルゲン

イエダニはネズミを宿主とするので、ネズミの駆除も重要ですね。

 

 2-2)代表的な配合成分・用法、誤用・事故等への対処

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第26項(過去4回出題)

代表的な有機リン系殺虫成分として、ジクロルボス、ダイアジノン、フェニトロチオンフェンチオン、トリクロルホン、クロルピリホスメチル、プロペタンホス等がある。 殺虫作用は、アセチルコリンを分解する酵素アセチルコリンエステラーゼ)と不可逆的に結合してその働きを阻害することによる。
ジクロルボスは、ピレスロイド殺虫成分である。(H22)
ダイアジノンは、有機リン系殺虫成分である。(H22)

( a )は、有機リン系殺虫成分であり、殺虫作用は、( b )と不可逆的に結合してその働きを阻害することによる。

【a:ジクロルボス、プロポクスル、ダイアジノン、b:コリンエステラーゼ、アドレナリ】(H25)

有機リン系殺虫成分の殺虫作用は、アセチルコリンを分解する酵素アセチルコリンエステラーゼ)と可逆的に結合してその働きを阻害することによる。(H29)

有機リン系殺虫成分で押さえたいのは、ジクロルボス、ダイアジノンです。 

またその作用は不可逆的コリンエステラーゼの働きを阻害することで神経伝達に異常を起こさせます。

※不可逆的:一方通行の化学反応でいったんそうなったら元には戻らない、ということ

コリンエステラーゼアセチルコリンエステル結合を分解する酵素(この酵素が働かなくなるとアセチルコリンが過剰となり副交感神経が異常興奮となる)

 

 

第32項(過去4回出題)

プロポクスルに代表されるカーバメイト系殺虫成分、メトキサジアゾンに代表されるオキサジアゾール系殺虫成分は、いずれも有機リン系殺虫成分と同様にアセチルコリンエステラーゼの阻害によって殺虫作用を示すが、有機リン系殺虫成分と異なり、アセチルコリンエステラーゼとの結合は可逆的である。ピレスロイド系殺虫成分に抵抗性を示す害虫の駆除に用いられる。 一般に有機リン系殺虫成分に比べて毒性は低いが、高濃度又は多量に曝露して呼吸困難等の症状が出た場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。
プロポクスルは、殺虫補助成分である。(H22)
プロポクスルは、代表的な( a )系殺虫成分であり、殺虫作用は、コリンエステラーゼと( b )に結合してその働きを阻害することによる。一般に( c )系殺虫成分に比べて毒性は( d )。(H23)
ピレスロイド殺虫成分であるプロポクスルは、アセチルコリンを分解する酵素アセチルコリンエステラーゼ)と不可逆的に結合することで殺虫作用を示す。(H26)
有機リン系殺虫成分と同様にアセチルコリンエステラーゼの阻害によって殺虫作用を示すが、有機リン系殺虫成分と異なり、アセチルコリンエステラーゼとの結合は可逆的である。ピレスロイド系殺虫成分に抵抗性を示す害虫の駆除に用いられる。一般に有機リン系殺虫成分に比べて毒性は低いが、高濃度又は多量に曝露して呼吸困難等の症状が出た場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。(H27)

 カーバメイト系のプロポクスルも覚えましょう!

カーバメイト系は有機リン系の弟分で同じような作用ですがやや穏やか、とイメージしましょう。

穏やかなので、コリンエステラーゼ阻害作用も「可逆的」で時間が経てば元に戻る、と理解しておきましょう。

 

 

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第3章関連リンク=====================

第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向) 

Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問) 

 1 かぜ薬 (3~4問)

  1)かぜの諸症状、かぜ薬の働き

  2)主な配合成分等

  3)主な副作用、相互作用、受診勧奨 

 2 解熱鎮痛薬 (1~2問)

 3 眠気を促す薬 (0~1問)

 4 眠気を防ぐ薬 (1問)

 5 鎮暈(うん)薬(乗物酔い防止薬)(1問)

 6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)  (0~1問)

Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)

 1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)

  1)咳や痰が生じる仕組み、鎮咳去痰薬の働き 2)a

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 bcd

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
 2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)

  総論

  1)代表的な配合成分等、主な副作用

  2)相互作用、受診勧奨

Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)

 1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)

 2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)

 3 胃腸鎮痛鎮痙薬 ( 2.5 p) (0~1問)

 4 その他の消化器官用薬 ( 3.5 p) (1~2問)

Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)

 1 強心薬 ( 3.2 p)(1問)

 2 高コレステロール改善薬 ( 3 p)(1~2問)

 3 貧血用薬(鉄製剤) ( 2 p)(1問)

 4 その他の循環器用薬 ( 2.5 p)(0~1問)

Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)

Ⅵ 婦人薬(1~2問)

Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)

Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)

Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)

Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)

  1)きず口等の殺菌消毒成分 ( 3 p)

  2)~6)(12p)

XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)

 1 歯痛・歯槽膿漏用薬 ( 3 p)

 2 口内炎用薬 ( 1.5 p)

Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)

XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)

XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)

XV 公衆衛生用薬(2~3問)

  1 消毒薬( 2.5 p)

 2 殺虫剤・忌避剤 ( 6.5 p)

XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)

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第3章 「XV 公衆衛生用薬」 1 消毒薬( 2.5 p)

XV 公衆衛生用薬 ( 9 p)  からは1~3問の出題となっています。だいたい2問時々3問だったのですが、29年は1問だけの出題でした。

9ページで1問だとかなりきついですね。。。 

内訳は「1消毒薬」から1問、「2殺虫剤・忌避剤」から1問出そうです。

 

「1消毒薬」からの過去3回以上の出題項目は5つあります。f:id:ashomopapa:20190611150513p:plain

 第2項(過去4回出題)

① クレゾール石鹸液

結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない。

クレゾール石鹸液は、ウイルスに対する殺菌消毒作用がエタノールより強い。(H22)
クレゾール石鹸液は、一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して広い殺菌消毒作用を示す。(H23)
クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して比較的広い殺菌消毒作用を示す。(H27)
クレゾール石鹸液は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。(H28)

 全てNoです。

次のアルコール系消毒成分との混同で引っ掛けてきます。

クレゾールはウイルスNG!

と覚えましょう。

  

第5項(過去4回出題)

エタノール、イソプロパノール

アルコール分が微生物のタンパク質を変性させ、それらの作用を消失させることから、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。ただし、イソプロパノールでは、ウイルスに対する不活性効果はエタノールよりも低い。

イソプロパノールは、微生物の蛋白質を変性させ、結核菌を含む一般細菌類や真菌類に対する殺菌消毒作用を示す。(H22)
エタノール、イソプロパノールは、アルコール分が微生物の蛋白質を変性させ、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。(H23)
イソプロパノールは、ウイルスに対する不活性効果がエタノールよりも高い。(H25)
イソプロパノールは、アルコール分が微生物のタンパク質を変性させ、それらの作用を消失させることから、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。(H26)

アルコール系消毒成分はタンパク質変性作用があるので、細菌だけではなくウイルスにも消毒作用を示すのです。

また、イソプロパノールはエタノールよりも穏やかとイメージしましょう。

※ただし、すべてのウイルスに効果があるわけではありません。インフルエンザウイルスには効果がありますが、ノロウイルスには無効です。 

 

第8項

① 塩素系殺菌消毒成分

次亜塩素酸ナトリウムサラシ粉などの塩素系殺菌消毒成分は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられない。

サラシ粉は、皮膚刺激性が弱く、手指・皮膚の消毒に用いられる。(H22)
次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対し殺菌消毒作用を示し、皮膚刺激性も弱いため、人体の消毒によく用いられる。(H23)
サラシ粉は塩素系殺菌消毒成分であり、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対し殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、通常、人体の消毒には用いられない。(H26)

塩素系は刺激が強く、物専用の消毒剤と覚えましょう。

一般商品では花王の「ハイター」シリーズが有名ですね。一般用品の用途としては「殺菌・消毒・漂白」などに用いられます。

 

第10項(過去5回出題)頻出です!

有機塩素系殺菌消毒成分

ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム、トリクロルイソシアヌル酸等の有機塩素系殺菌消毒成分は、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。

トリクロルイソシアヌル酸は、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられる。(H22)
トリクロルイソシアヌル酸等の有機塩素系殺菌消毒成分は、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。(H23)
ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素臭や刺激性、金属腐食性が強く、プールの殺菌・消毒に用いることができない。(H25)
クレゾール石鹸液は、原液を水で希釈して用いられ、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。(H26)
ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。(H28)

 塩素系消毒成分に比べて、有機塩素系消毒成分は刺激性も抑え気味でプールなど間接的に人体に触れる設備の消毒にも利用できます。

H26年の出題はクレゾール石鹸液と混同して引っかけています。

2年に1回以上出題されますのでしっかり押さえておきましょう。

 

トリクロルイソシアヌル酸なんて、今まで聞いたことないですよね!薬剤師でもほとんどピンと来ない聞きなれない成分です。

ただ試験ではこの名前を見て「あ、有機塩素系消毒成分だ」と分からないといけません。どうすればいいか…

化学名はその名前の中にヒントがあります。トリクロルイソシアヌル酸はトリ・クロル・イソ・シアヌル酸と分解できるんです。

このうち、トリ=「3」、クロル=「塩素」という意味があります。

クロルという文字が名前に含まれていれば塩素の入っているやつだな、と思ってください。(ちなみにジ=「2」という意味です)

 

第12項

(a) 誤って飲み込んだ場合

一般的な家庭における応急処置として、通常は多量の牛乳などを飲ませるが、手元に何もないときはまず水を飲ませる。いずれにしても中毒物質の消化管からの吸収を遅らせ、粘膜を保護するために誤飲してから数分以内に行う。なお、原末や濃厚液を誤って飲み込んだ場合には、自己判断で安易に吐き出させることは避ける。

消毒薬を誤って飲み込んだ場合、一般的な家庭における応急処置として、通常は多量の牛乳などを飲ませるが、手元に何もないときは、まず水を飲ませる。なお、消毒薬の濃厚液を飲み込んだ場合、自己判断で安易に吐き出させることは避ける。(H21)
誤って飲み込んだ場合の応急措置として、数分以内に多量の牛乳などを飲ませる。(H24)
消毒薬を誤って飲み込んだ場合は、一般的な家庭における応急処置として、通常は多量の牛乳などを飲ませるが、手元に何もないときはまず水を飲ませる。(H28)

 全てYesです。

家庭での消毒薬の誤飲事故の対処についてですね。なかなかこういった場面に遭遇することはありませんが、基本的な考え方を覚えておくと、店頭だけでなく自分の生活の中でも役立つかもしれませんね。

牛乳を飲ませる理由:牛乳は蛋白質が豊富です。多くの消毒成分は蛋白質を変性させたりしますので、消化管粘膜(=蛋白質でできている)に作用してしまう前に牛乳の蛋白質を「身代わり」とすることが目的です。

安易に吐き出させてはいけない理由:胃や小腸の粘膜は粘液で覆われて防御されていますが、食道は粘液が分泌されないので無防備です。一旦胃に到達した誤飲薬物を安易に吐き出すと食道粘膜を通過させることとなり、食道のダメージが大きくなってしまいます。

 

 

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第3章関連リンク=====================

第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向) 

Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問) 

 1 かぜ薬 (3~4問)

  1)かぜの諸症状、かぜ薬の働き

  2)主な配合成分等

  3)主な副作用、相互作用、受診勧奨 

 2 解熱鎮痛薬 (1~2問)

 3 眠気を促す薬 (0~1問)

 4 眠気を防ぐ薬 (1問)

 5 鎮暈(うん)薬(乗物酔い防止薬)(1問)

 6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)  (0~1問)

Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)

 1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)

  1)咳や痰が生じる仕組み、鎮咳去痰薬の働き 2)a

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 bcd

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
 2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)

  総論

  1)代表的な配合成分等、主な副作用

  2)相互作用、受診勧奨

Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)

 1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)

 2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)

 3 胃腸鎮痛鎮痙薬 ( 2.5 p) (0~1問)

 4 その他の消化器官用薬 ( 3.5 p) (1~2問)

Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)

 1 強心薬 ( 3.2 p)(1問)

 2 高コレステロール改善薬 ( 3 p)(1~2問)

 3 貧血用薬(鉄製剤) ( 2 p)(1問)

 4 その他の循環器用薬 ( 2.5 p)(0~1問)

Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)

Ⅵ 婦人薬(1~2問)

Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)

Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)

Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)

Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)

  1)きず口等の殺菌消毒成分 ( 3 p)

  2)~6)(12p)

XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)

 1 歯痛・歯槽膿漏用薬 ( 3 p)

 2 口内炎用薬 ( 1.5 p)

Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)

XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)

XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)

XV 公衆衛生用薬(2~3問)

  1 消毒薬( 2.5 p)

 2 殺虫剤・忌避剤 ( 6.5 p)

XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)

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第3章 「XIV 漢方処方製剤・生薬製剤」 ( 6 p)

XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p) からは1~3問出題されています。

ここ数年は2~3問出題されているので、2問は出る、と思っておきましょう。

ページ数は多めですが、出題項目は限定的です。

過去3回以上の出題項目は8つあります。

8つ押さえて2問GETというつもりでいきましょう。

 

漢方処方で押さえておくべきものは、「防風通聖散」だけです。

 

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1-1)漢方の特徴・漢方薬使用における基本的な考え方 ( 1.5 p)

第2項

漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。漢方の病態認識には虚実、陰陽、気血水、五臓などがある。一般用に用いることが出来る漢方処方は、現在 270 処方程度であるが、平成 20 年の審査管理課長通知により、医薬品の効能効果の表現に、この「証」の考え方を盛り込んだ見直しが行われた。
漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要であり、平成20年の審査管理課長通知により、医薬品の効能効果の表現に、この「証」の考え方を盛り込んだ見直しが行われた。(H26)
漢方処方製剤を使用する場合、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、 有効性を確保するために重要である。(H27)
漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。(H28,29)

 全てYesです。

漢方薬患者の病態を「証」という概念でとらえた上で、適用すべき処方を決定するというのが特徴であり大前提となっています。

おなじような「風邪」症状でも、「ひき始めだがまだまだ元気」という人と「長引いていて食事を摂るのも大変」という人では適用すべき処方は違います。

 

第7項

漢方処方製剤を利用する場合、患者の「証」に合った漢方処方が選択されれば効果が期待できるが、合わないものが選択された場合には、効果が得られないばかりでなく、副作用を招きやすくなる。【改訂前:患者の証(体質及び症状)に基づく考え方とは、体質を虚証と実証とに分類し、それに応じて処方を選択する考え方である。】
漢方処方製剤においても、患者の証(体質及び症状)に適さない漢方処方製剤が使用されたために症状の悪化や副作用が起こることがある。(H21)
患者の体質を虚証と実証に分類し、処方の選択を考える。(H24)
「証」に適さない漢方処方製剤が使用された場合であっても、症状の悪化や副作用を引き起こすことはない。(H27)

 漢方薬は副作用がない、と一般的に思われているかもしれませんが、漢方薬も医薬品ですので副作用は起こり得ます。

その例として「証が合わない」場合があります。しっかり証を確認して、漢方製剤を選択しましょう。

 

第8項(過去5回出題)頻出です!

漢方処方製剤においても、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用が起きることがある。
漢方処方製剤の使用により、肝機能障害のような重篤な副作用を起こすことはない。(H23)
漢方薬はすべて作用が穏やかで、副作用が少ない。(H24)
一般用医薬品として販売される漢方処方製剤は作用が穏やかなので、重篤な副作用が起きることはない。(H25)
漢方処方製剤の使用により、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用が起きることがある。(H26)
漢方薬は作用が穏やかなため、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用は起こらない。(H29)

 漢方薬でも重篤な副作用が起こり得る、としっかり理解しておきましょう。

 

第9項(過去7回出題)最頻出です!

漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。
漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。(H21,23,24,25,29)
漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、( )には使用しないこととされている。(H22)
漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合、生後3ヶ月未満の乳児にも使用することができる。(H27)

 漢方薬は生後3か月までは使用不可、と絶対覚えましょう!

 

1-2)代表的な漢方処方製剤、適用となる症状・体質、主な副作用 ( 1.5 p)

第12項

(c) 防風通聖散
体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、発汗傾向の著しい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。また、小児に対する適用はない。また、本剤を使用するときには、他の瀉下薬との併用は避けることとされている。
体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸 ・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹 、ふきでもの、肥満症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、発汗傾向の著しい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。本剤を使用するときには、他の瀉下薬との併用は避けることとされている。また、小児に対する適用はない。(H26)
防風通聖散 - 体力中等度以上で,のぼせぎみで顔色赤く,いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症神経症、胃炎、二日酔い、血の道 症、めまい、動悸 、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎(H28)
力が充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、発汗傾向の著しい人では、激しい腹痛に伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。(H29)

防風通聖散は昔は地味に漢方薬コーナーに商品が陳列されているくらいでしたが、最近はダイエットコーナーで「ナイシトール」「コッコアポ」などを見かけますね。

防風通聖散は体力ある人向けの代謝を上げて便秘がちな人に適しています。

「皮下脂肪」「便秘」などのキーワードがなければ、防風通聖散とは違う!と思いましょう。 

 

 

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1-3)相互作用、受診勧奨 ( 0.6 p)

第14項

漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものもあり、同じ生薬を含む漢方処方製剤が併用された場合、作用が強く現れたり、副作用を生じやすくなる恐れがある。
漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものもあり、同じ生薬を含む漢方処方製剤が併用された場合、作用が強く現れたり、副作用を生じやすくなるおそれがある。(H23,26)
漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものもあり、同じ生薬を含む漢方処方製剤が併用された場合、作用が強く現れたり、副作用を生じやすくなる恐れがある。(H24)

全てYesです。

H24年は最後のところが「恐れ」と感じになっているだけの違いです。

構成生薬の重複にも気を付ける必要がありますよ、ということです。 

 

2-1)代表的な生薬成分、主な副作用 ( 1.5 p)

第19項(過去4回出題)

(a) ブシ

キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。血液循環が高まることによる利尿作用を示すほか、鎮痛作用を示すが、アスピリン等と異なり、プロスタグランジンを抑えないことから、胃腸障害等の副作用は示さない。

ブシ         - 利尿、鎮痛等(H24)
ボウフウは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。(H27)
キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。血液循環が高まることによる利尿作用を示すほか、鎮痛作用を示すが、アスピリン等と異なり、プロスタグランジンを抑えないことから、胃腸障害等の副作用は示さない。(H28)
ブシは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。(H29)

 トリカブトは毒性の強い植物ですが、適切な処置をすることで生薬として利用できます。その作用はいろいろありますが、細かいことは覚えなくてもよさそうです。

ブシ=トリカブト、と覚えましょう(トリカブシ、と覚えるのはどうですか?)

 

第20項(過去4回出題)

(b) カッコン

マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。

マメ科のクズの根を用いた生薬で、解熱、鎮痙けい等の作用を期待して用いられる。(H21)
カッコン     - 解熱、鎮痙等(H24)
カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。(H27,29)

 全てYesです。

クズ(葛)の「根」なので、葛根ということですね。

カッコンの作用は葛根湯をイメージするとなんとなく分かりますよね。

 

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第3章関連リンク=====================

第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向) 

Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問) 

 1 かぜ薬 (3~4問)

  1)かぜの諸症状、かぜ薬の働き

  2)主な配合成分等

  3)主な副作用、相互作用、受診勧奨 

 2 解熱鎮痛薬 (1~2問)

 3 眠気を促す薬 (0~1問)

 4 眠気を防ぐ薬 (1問)

 5 鎮暈(うん)薬(乗物酔い防止薬)(1問)

 6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)  (0~1問)

Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)

 1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)

  1)咳や痰が生じる仕組み、鎮咳去痰薬の働き 2)a

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 bcd

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
 2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)

  総論

  1)代表的な配合成分等、主な副作用

  2)相互作用、受診勧奨

Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)

 1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)

 2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)

 3 胃腸鎮痛鎮痙薬 ( 2.5 p) (0~1問)

 4 その他の消化器官用薬 ( 3.5 p) (1~2問)

Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)

 1 強心薬 ( 3.2 p)(1問)

 2 高コレステロール改善薬 ( 3 p)(1~2問)

 3 貧血用薬(鉄製剤) ( 2 p)(1問)

 4 その他の循環器用薬 ( 2.5 p)(0~1問)

Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)

Ⅵ 婦人薬(1~2問)

Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)

Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)

Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)

Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)

  1)きず口等の殺菌消毒成分 ( 3 p)

  2)~6)(12p)

XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)

 1 歯痛・歯槽膿漏用薬 ( 3 p)

 2 口内炎用薬 ( 1.5 p)

Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)

XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)

XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)

XV 公衆衛生用薬(2~3問)

  1 消毒薬( 2.5 p)

 2 殺虫剤・忌避剤 ( 6.5 p)

XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)

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第3章 「XIII 滋養強壮保健薬」 ( 6.5 p)

XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p) からは過去1~3問の出題がありました。概ね2問は出題されると思っておくといいでしょう。

 

1)医薬品として扱われる保健薬 ( 0.5 p) 

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H23,24年には1問ずつ出題されていましたが、H25年以降は出題されていません。

5つの出題項目にさらっと目を通しておく程度でいいでしょう。 

 

2)ビタミン、カルシウム、アミノ酸等の働き、主な副作用 ( 3.5 p)

ここから2問出ます。過去3回以上の出題項目は4つありますのでしっかり押さえておきましょう。

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第9項(過去6回出題)最頻出です!

② ビタミンD

ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。 ビタミンD主薬製剤は、エルゴカルシフェロール又はコレカルシフェロールが主薬として配合された製剤で、骨歯の発育不良、くる病の予防、また妊娠・授乳期、発育期、老年期のビタミンDの補給に用いられる。

( b )は、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。(H21)
骨歯の発育不良、くる病の予防に用いられる。(H22)
エルゴカルシフェロール - 夜盲症の症状の改善(H24)
腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素であり、製剤は骨歯の発育不良、くる病の予防等に用いられる。(H25)
腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。(H28)
ビタミンDは、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。(H29)

 ビタミンDはカルシウムの吸収に欠かせないビタミンです。ビタミンDが欠乏することで、骨歯の発育不良やくる病などの恐れが生じます。

ビタミンDの化学名はいくつかありますが、〇〇カルシフェロール、〇〇カルシドールなどがあります。〇〇カルシ〇〇ォールというのはビタミンDと覚えておきましょう。

 

第11項

ビタミンE主薬製剤は、トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステル、トコフェロール酢酸エステル等が主薬として配合された製剤で、末梢血管障害による肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけの症状の緩和、更年期における肩・首すじのこり、冷え、手足のしびれ、のぼせ、月経不順の症状の緩和、又は老年期におけるビタミンEの補給に用いられる。
末梢血管障害による肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけの症状の緩和に用いられる。(H22)
トコフェロール - 末梢血管障害の改善(H24)
ビタミンE       ― ピリドキシン塩酸塩(H26)

ビタミンEの化学名も押さえておきたいですね。

トコフェロールはビタミンEと覚えておきましょう。

主な用途は抗酸化作用と末梢での血行改善です。

また、ビタミンEは女性にとてもやさしいビタミンで、月経不順改善など女性ホルモンを調和するような働きもあります。

 

 

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第24項

アスパラギン酸が生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。
アスパラギン酸ナトリウム ― 骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す。(H27)
アスパラギン酸ナトリウムは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、 ビタミンE等と組み合わせて配合されている場合がある。(H28)
システインは、生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。(H29)

 H28年の出題はガンマオリザノールに関する記述ですね。

骨格筋疲労の原因物質である乳酸の分解=アスパラギン酸アミノ酸の一種)、と覚えておきましょう。

 

第27項(過去4回出題)

グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合されている場合がある。
グルクロノラクトン - 関節痛、筋肉痛等の改善(H24)
グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合される。(H25)
グルクロノラクトン ― 軟骨成分を形成及び修復する。(H27)
グルクロノラクトンは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける作用がある。(H29)

 グルクロノラクトンは肝臓を助ける、と覚えておきましょう。

第3類医薬品の栄養剤「グロンサン」の主成分ですね!

平成29年の出題は「ヒスペリジン」に関する記述です。ヒスペリジンのことを「ビタミンP」と表記している医薬品もあります。

 

 

3)代表的な配合生薬等、主な副作用 ( 2 p)、4)相互作用、受診勧奨(1.5p)

ここからはたまに出題される程度です。スルーでいいでしょう。

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第3章関連リンク=====================

第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向) 

Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問) 

 1 かぜ薬 (3~4問)

  1)かぜの諸症状、かぜ薬の働き

  2)主な配合成分等

  3)主な副作用、相互作用、受診勧奨 

 2 解熱鎮痛薬 (1~2問)

 3 眠気を促す薬 (0~1問)

 4 眠気を防ぐ薬 (1問)

 5 鎮暈(うん)薬(乗物酔い防止薬)(1問)

 6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)  (0~1問)

Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)

 1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)

  1)咳や痰が生じる仕組み、鎮咳去痰薬の働き 2)a

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 bcd

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
 2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)

  総論

  1)代表的な配合成分等、主な副作用

  2)相互作用、受診勧奨

Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)

 1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)

 2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)

 3 胃腸鎮痛鎮痙薬 ( 2.5 p) (0~1問)

 4 その他の消化器官用薬 ( 3.5 p) (1~2問)

Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)

 1 強心薬 ( 3.2 p)(1問)

 2 高コレステロール改善薬 ( 3 p)(1~2問)

 3 貧血用薬(鉄製剤) ( 2 p)(1問)

 4 その他の循環器用薬 ( 2.5 p)(0~1問)

Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)

Ⅵ 婦人薬(1~2問)

Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)

Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)

Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)

Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)

  1)きず口等の殺菌消毒成分 ( 3 p)

  2)~6)(12p)

XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)

 1 歯痛・歯槽膿漏用薬 ( 3 p)

 2 口内炎用薬 ( 1.5 p)

Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)

XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)

XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)

XV 公衆衛生用薬(2~3問)

  1 消毒薬( 2.5 p)

 2 殺虫剤・忌避剤 ( 6.5 p)

XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)

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第3章 「Ⅻ 禁煙補助剤」 ( 2 p)

XII 禁煙補助剤(2p)からは平成24年以降毎年1問出題されています。

出題項目にはバラツキはありますが、ページ数も2ページと少なめなのでざっと全体を眺めておくといいでしょう。

過去3回以上の出題項目は2つです。 

 

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 第8項(過去4回出題)

口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。
コーヒーや炭酸飲料などの口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは使用を避ける必要がある。(H25)
口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が( d )するため、禁煙補助剤(咀嚼剤)を使用する際には注意が必要である。(H26)
コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後は、口腔内が酸性になるため、ニコチンの吸収が促進される。(H28)
口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が促進されるため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。(H29)

 ニコチンは酸性で吸収低下があるので、酸性食品を摂取した後は使用を避けることとなっています。

通常食後は口内は酸性となります。その酸性を中和することも唾液の働きの一つですが、酸性食品を摂取した後は唾液だけではすぐに中和できずしばらく口内が酸性になります。

 

第9項

ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
また、ニコチンは、( b )を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を( c )させるおそれがある。(H26)
ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳 去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を増強させるおそれがある。(H27)
ニコチンは、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。(H29)

 ニコチンには交感神経興奮作用があるので、お腹がすいたときに喫煙すると一時的に空腹が回避されることがあります。

アドレナリン作動成分も同じく交感神経興奮作用を持ちますので、併用すると作用が増強するリスクがあります。

 

 

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第3章関連リンク=====================

第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向) 

Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問) 

 1 かぜ薬 (3~4問)

  1)かぜの諸症状、かぜ薬の働き

  2)主な配合成分等

  3)主な副作用、相互作用、受診勧奨 

 2 解熱鎮痛薬 (1~2問)

 3 眠気を促す薬 (0~1問)

 4 眠気を防ぐ薬 (1問)

 5 鎮暈(うん)薬(乗物酔い防止薬)(1問)

 6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)  (0~1問)

Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)

 1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)

  1)咳や痰が生じる仕組み、鎮咳去痰薬の働き 2)a

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 bcd

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
 2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)

  総論

  1)代表的な配合成分等、主な副作用

  2)相互作用、受診勧奨

Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)

 1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)

 2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)

 3 胃腸鎮痛鎮痙薬 ( 2.5 p) (0~1問)

 4 その他の消化器官用薬 ( 3.5 p) (1~2問)

Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)

 1 強心薬 ( 3.2 p)(1問)

 2 高コレステロール改善薬 ( 3 p)(1~2問)

 3 貧血用薬(鉄製剤) ( 2 p)(1問)

 4 その他の循環器用薬 ( 2.5 p)(0~1問)

Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)

Ⅵ 婦人薬(1~2問)

Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)

Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)

Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)

Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)

  1)きず口等の殺菌消毒成分 ( 3 p)

  2)~6)(12p)

XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)

 1 歯痛・歯槽膿漏用薬 ( 3 p)

 2 口内炎用薬 ( 1.5 p)

Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)

XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)

XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)

XV 公衆衛生用薬(2~3問)

  1 消毒薬( 2.5 p)

 2 殺虫剤・忌避剤 ( 6.5 p)

XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)

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第3章 「Ⅺ 歯や口中に用いる薬」2 口内炎用薬 ( 1.5 p)

 

Ⅺ 歯や口中に用いる薬 の2口内炎用薬 からはたまに1問出る程度です。

無理に頑張るのはやめましょう。

過去3回以上の出題項目は1つだけなので、一応押さえておくといいでしょう。 

 

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 第25項

口内炎や舌炎は、通常であれば1~2週間で自然寛解するが、一度に複数箇所に発生して食事に著しい支障を来すほどの状態であれば、医療機関を受診するなどの対応が必要である。
口内炎は、通常であれば1~2週間で自然寛解するが、一度に複数箇所に発生して食事に著しい支障を来すほどの状態であれば、医療機関を受診することが望ましい。(H22,25)
口内炎や舌炎は、通常、1~2週間で自然寛解することはなく一般用医薬品口内炎用薬を用いた長期間にわたる対処が望ましい。(H26)

 口内炎などは普通は放っておいても治る疾患ですが、食事に著しい支障が出るようならOTCだけでの対処ではだめですよ、ということですね。