登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

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第3章 「Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬」3 貧血用薬(鉄製剤) ( 2 p)

 

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3 貧血用薬(鉄製剤) ( 2 p)からは毎年1問出題されます。

ページ数からするとお得な項目ですね!

過去3回以上の出題項目は7つあります。そのうち4回以上の出題は3つです。  

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2)代表的な配合成分、主な副作用 ( 1 p)

(a)鉄分

第30項

鉄製剤を服用すると便が黒くなることがある。これは使用の中止を要する副作用等の異常ではないが、鉄製剤の服用前から便が黒い場合は貧血の原因として消化管内で出血している場合もあるため、服用前の便の状況との対比が必要である。
鉄製剤を服用することにより、便が白くなることがある。(H27)
鉄製剤を服用すると便が赤くなることがある。(H28)
鉄製剤を服用すると便が黒くなることがあるが、使用の中止を要する副作用等の異常ではない。ただし、鉄製剤の服用前から便が黒い場合は貧血の原因として消化管内で出血している場合もあるため、服用前の便の状況との対比が必要である。(H29)

 鉄が酸化すると黒くなりますよね。それです。

ただ、血液(赤血球)にも鉄が含まれているので、血が酸化しても黒くなります。

つまり、便が黒いということは通常は消化管のどこかで出血していることを疑う必要があります。それが、鉄剤を服用し始めた後の話であれば問題ないですよ。ということです。

 

(b)鉄以外の金属成分

第31項

はヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。
銅は、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で配合される。(H22)
銅は、ヘモグロビンの産生過程で鉄の代謝や輸送に重要な役割を持ち、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。(H25)
( a )は、ヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。(H26)

 鉄はヘモグロビンの構成成分、銅はヘモグロビンの産生を促す働きです。

 

第32項(過去6回出題)最頻出です!

コバルトは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
マンガンは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンCの構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、貧血用薬に硫酸マンガンが配合されている場合がある。(H21)
コバルトは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンDの構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で配合される。(H22)

赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12 の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的でこの化合物が配合されている場合がある。(のはどれか: マンガン 鉄 コバルト 銅 亜鉛)(H23)

マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。(H25)
( b )は、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分である。(H26)
マンガンは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。(H28)

 コバルト=ビタミンB12、と覚えましょう。

ビタミンB12コバラミン(シアノコバラミン、メコバラミンなど)といいますが、コバラミンの「コ」はコバルトの「コ」だと連想するといいでしょう。

 

第33項(過去4回出題)

マンガンは、糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。
マンガンは、糖質・脂質・蛋白質代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で配合される。(H22)
糖質・脂質・蛋白質代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する。(のはどれか:コバルト 鉄 マンガン亜鉛)(H24)
コバルトは、糖質・脂質・蛋白質代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。(H25)
( c )は、糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成成分である。(H26)

 マンガン代謝酵素の構成成分、と覚えましょう。

 

(c)ビタミン成分

第34項

ビタミンC(アスコルビン酸等)は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。
ビタミンCは、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として配合される。(H22)
ビタミンCは、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。(H28)
ビタミンB6は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。(H29)

 ビタミンC=鉄の吸収UP!です。

 

【主な副作用】

第35項

鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。
鉄分の吸収は空腹時のほうが低く、消化器系への副作用を軽減するためにも、貧血用薬(鉄製剤)は、食後に服用することが望ましい。(H21)
鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。(H27)
鉄分の吸収は食後より空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。(H28)

 鉄剤の副作用で最も多いのが、服用後の悪心(気持ち悪さ)と、便秘です。

鉄の吸収は空腹時の方がいいのですが、これらの副作用を軽減するためには食後、しかもなるべくすぐ(食直後)に服用するのがおすすめです。

 

3)相互作用、受診勧奨等 ( 1 p)

【相互作用】

第36項(過去4回出題)

服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがあるので、服用前後はそれらの摂取を控えることとされている。
服用の前後30分にコーヒーや緑茶等のタンニン酸を含む飲食物を摂取すると、鉄の吸収がよくなることがあり、鉄分の過剰摂取となることがあるので、服用前後はそれらの摂取を控えることとされている。(H21)
貧血用薬(鉄製剤)は、服用の前後30分以内にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が促進されるため、服用前後はそれらを摂取するよう勧めた。(H25)
鉄製剤の服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が良くなるので、鉄製剤の服用前後にこれらの飲食物を積極的に摂取することが望ましい。(H27)
鉄製剤の服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがある。(H29)

 試験管の中の話ですが、鉄とタンニン酸が不溶性の物質を形成してしまい鉄の吸収が悪くなると言われています。

最近の研究では、鉄欠乏性貧血の状態にある人が1日100~200mgの鉄を服用する場合には、タンニン酸の影響は貧血改善に関係しない、とも言われています。

鉄と鉄欠乏性貧血|すこやかネット|NIPRO-ニプロ株式会社- 「その技術は、人のために。」

ここでは、「教科書にはこう書いてある」ということを覚えておいてください。また、お客様には「昔はみんなそう言っていたのですが、最近の研究では…」と話をすると、いいこと教えてもらった!と喜んでくれますよ。

 そうは言っても貧血の人に、積極的にお茶を飲むといいですよ、ということではありませんよ。