登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

過去問を完全分析して見えてくる最強対策

第3章 「Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬」1 痔の薬 ( 5.5 p)、2その他の泌尿器用薬 ( 2 p)

 

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 Ⅴ排泄に関わる部位に作用する薬 からは、概ね2~3問の出題となっています。

内訳としては「1 痔の薬 ( 5.5 p)」から毎年2問、「2 その他の泌尿器用薬 ( 2 p) 」からは2年に1問といったところです。

 

1 痔の薬 ( 5.5 p)

 

1)痔の発症と対処、痔疾用薬の働き ( 1 p) から1問出題されます。3回以上の出題項目は2つだけです。1ページの中から結構散らばっている感じがありますが、とりあえずこの2つはしっかり押さえましょう。

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第1項(過去4回出題)頻出です!

痔核は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたもので、一般に「いぼ痔」と呼ばれる。
痔核は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態である。(H23)
痔瘻は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じた状態である。(H23,24,28)
痔核は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり、一般に「いぼ痔」と呼ばれる。(H29)

 痔核の病態を問う問題が頻出となっています。

痔疾には大きく分けて「痔核」「裂肛」「痔瘻」の3つの疾患がありますが、その中で「痔核」についてその病態をしっかり押さえておけば大丈夫です!

痔核=血管の部分的拡張⇒いぼ状の腫れ、です。(核=塊という風にイメージすれば分かりやすいですよ)

ちなみに、裂=裂ける⇒切れる⇒切れ痔、瘻(ろう)=穴、とイメージしましょう。

 

第9項(過去5回出題)頻出です!

内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下・整腸成分等が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的なものである。
内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下・整腸成分等が配合されたものである。(H21)
内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分等が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的なものである。(H22)
内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下・整腸成分等が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的である。(H23)
内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下・整腸成分等が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的なものである。(H26)
内用痔疾用薬は、外用痔疾用薬と併せて用いることはない。(H27)

 テキスト本文をしっかり理解するのは難しいですが、ポイントは、「内用痔疾用薬と外用痔疾用薬は併用すると効果的!」ということです。

これは、鎮痛薬や鼻炎薬、疲れ目の薬などにも共通していますね。

合格後、店頭で接客をしていく中でもいわゆるプラスオン商品を紹介するなど、推奨販売にも必要な知識ですね。

 

 2)代表的な配合成分等、主な副作用 ( 4 p) からも1問出題されそうです。

ページ数からするとちょっと不利な感じです。

3回以上の出題項目も9つと多めです。自信がなければパスしてもいいかもしれませんね。

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外用痔疾用薬

 第10項(過去5回出題)頻出です!

外用痔疾用薬は局所に適用されるものであるが、坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあるため、配合成分によっては注意を要する場合がある。
外用痔疾用薬は局所に適用されるものであるが、坐剤及び注入軟膏では、全身的な影響を生じることがある。(H21)
痔疾用薬のうち坐剤及び注入軟膏は外用なので、成分が直腸で吸収されて循環血液中に入ることはない。(H22)
外用痔疾用薬は、局所に適用されるものであるが、坐剤及び注入軟膏では成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある。(H23)
痔疾用薬のうち坐剤及び注入軟膏は外用薬なので、その成分が直腸粘膜で吸収されて循環血液中に入ることはない。(H26)
外用痔疾用薬は局所に適用されるものであるため、循環血流中には入らず、全身的な影響を生ることはない。(H27)

外用薬が全身への影響を及ぼすかどうかという問題です。

痔疾用薬に限らず、外用薬は全て循環血液中に入る可能性があります。 

それを理解していれば全然難しくない問題です。

 

(a)局所麻酔成分
 第11項

局所麻酔成分は、皮膚や粘膜などの局所に適用されると、その周辺の知覚神経に作用して刺激の伝達を可逆的に遮断する作用を示す。痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として、リドカイン、リドカイン塩酸塩、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩、プロカイン塩酸塩等の局所麻酔成分が用いられる。
外用痔疾用薬には、局所麻酔成分としてリドカインが配合されることがある。(H21)
塩酸ジブカインは、ヒスタミン成分であり、痔に伴う痒みを和らげることを目的として用いられる。(H25)
リドカインは知覚神経の刺激伝達を可逆的に遮断し、痔に伴う痛みや痒みを和らげる。(H28)

  「〇〇カイン」は局所麻酔薬と覚えるといいでしょう。

麻酔がかかると、痛みや痒みを一時的に感じなくなりますよね。

 

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第13項、第14項⇒内用痔疾用薬(a)生薬成分 (このページの後半)で解説(並び順の間違えでした)

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(b)鎮痒成分

第15項(過去4回出題)

② 局所刺激成分

局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせるクロタミトン、冷感刺激を生じさせるカンフル、ハッカ油(シソ科ハッカの地上部を水蒸気蒸留して得た油を冷却、固形分を除去した精油)、メントール等が配合されている場合がある。

カンフルやメントールは、冷感刺激を生じさせる局所刺激成分として、外用痔疾用薬に配合されている。(H22)
クロタミトンは、局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して配合されている場合がある。(H25)
局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせるメントールが配合されている場合がある。(H27)
クロタミトンは局所への穏やかな感刺激によって痒みを抑える。(H28)

かゆみ止めの成分についての問題です。

メントールやカンフルはいわゆる「スーッとする」成分=冷感刺激成分

クロタミトン、トウガラシエキスは「カッカする」成分=温感刺激成分 です。

しっかり覚えておきましょう。

 

(d)組織修復成分

第18項(過去4回出題)

痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、アラントイン、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(別名アルクロキサ)のような組織修復成分が用いられる。
アラントインは、局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して配合されている場合がある。(H26)
痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、クロタミトンのような組織修復成分が用いられることがある。(H26)
痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、アラントインが用いられる。(H27)
アラントインは殺菌消毒成分であり、痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として用いられる。(H28)

アラントイン=組織修復成分であると覚えておきましょう。

痔疾用薬だけではなく、傷薬などでもよく使われる成分です。 

 

 

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 (e)止血成分

第19項

① アドレナリン作動成分

血管収縮作用による止血効果を期待して、テトラヒドロゾリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩、エフェドリン塩酸塩、ナファゾリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分が配合されていることがある。

外用痔疾用薬には、アドレナリン作動成分の( a )が( b )効果を期待して配合されていることがある。【選択肢a:酢酸ヒドロコルチゾン 塩酸ナファゾリン 塩酸クロルヘキシジン】(H21)
塩酸ナファゾリンは、血管収縮作用による止血効果を期待して配合されていることがある。(H25)
エフェドリン塩酸塩は、血管収縮作用による止血効果を期待して用いられる。(H28)

〇〇ゾリン、エフェドリン類はアドレナリン作動成分で、血管収縮・止血成分と覚えておきましょう。これらの成分は鼻づまりの改善にも使用されることがありますので、併せて覚えておくといいですね。 

 

 

(h)その他:ビタミン成分

第24項

肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待してビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)、傷の治りを促す作用を期待してビタミンA油等が配合されている場合がある。
酢酸トコフェロール ― 組織修復を目的とする。(H21)
コハク酸トコフェロールは、肛門周囲の末梢血管の血行を促して、鬱血を改善する効果を期待して配合されている場合がある。(H23)
肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待してビタミンEが配合されている場合がある。(H29)

トコフェロール(=ビタミンE)=血行促進作用、であることを覚えましょう。

ビタミンEは様々な商品に配合される成分です。その作用がどういうものかを理解しておくことは店頭で接客をするうえでも不可欠ですよ!

 

内用痔疾用薬(a)生薬成分

第13項

① オウゴン、セイヨウトチノミ

オウゴンはシソ科のコガネバナの周皮を除いた根を基原とする生薬、セイヨウトチノミはトチノキ科のセイヨウトチノキマロニエ)の種子を用いた生薬で、いずれも主に抗炎症作用を期待して用いられる。

オウゴン ― 炎症を和らげる。(H21)
セイヨウトチノミは、抗炎症作用を期待して、内用痔疾用薬に配合されている。(H22)
セイヨウトチノミは、トチノキ科のセイヨウトチノキの種子を用いた生薬で、主に止血効果を期待して用いられる。(H23)

 オウゴン、トチノミは抗炎症と覚えておくといいですね。

ただし、出題頻度から考えるとパスしてもいいかもしれませんね。

 

第14項(過去4回出題)

② カイカ、カイカ

イカマメ科のエンジュの蕾を基原とする生薬、カイカクはマメ科のエンジュの成熟果実を基原とする生薬で、いずれも主に止血効果を期待して用いられる。

イカ ― 止血を目的とする。(H21)
イカやカイカクは、止血効果を期待して、内用痔疾用薬に配合されている。(H22)
イカは、マメ科のエンジュの花及び蕾を用いた生薬で、主に抗炎症作用を期待して用いられる。(H23)
シコンは、マメ科のエンジュの蕾 (つぼみ )を基原とする生薬で、主に止血効果を期待して用いられる。(H26)

 なかなか普段目にも耳にもすることのない成分の話で困惑しますね。

イカ=止血、と覚えられる人は覚えておくといいでしょう。

シコンは漢字で「紫根」と書きます。紫(ムラサキ)の根っこのことです。漢字で見るとイメージしやすいので時々整理しておくといいでしょう。

 

(c)止血成分

第25項

カルバゾクロムは、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して配合されている場合がある。
カルバゾクロム ― 炎症を和らげる。(H21)
カルバゾクロムは、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して内用痔疾用薬に配合されている場合がある。(H25)
カルバゾクロムは、痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として配合される殺菌消毒成分である。(H26)

 「カルバゾクロム=止血」と覚えましょう。医療用でもよく使用されますよ。

 

 2 その他の泌尿器用薬 ( 2 p)

3回以上の出題項目は1つだけです。

一応さらっと押さえておくといいでしょう。f:id:ashomopapa:20190217161838p:plain

 第30項

ウワウルシツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬)は、利尿作用のほかに、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。 日本薬局方収載のウワウルシは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられる。
泌尿器用薬の成分のうち、( )は、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。(H22)

次の泌尿器用薬の成分のうち、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いるものはどれか。

【選択肢: カゴソウ サンキライ ソウハクヒ ウワウルシ キササゲ】(H24)

( )は、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。日本薬局方収載の( )は、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものにも用いられる。(H26)

 尿中抗菌作用⇒ウワウルシ、と覚えましょう。

膀胱炎などの初期症状に使用されます。

 

 

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