登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

過去問を完全分析して見えてくる最強対策

第3章「Ⅰ 精神神経に作用する薬 」1-1)かぜの諸症状、かぜ薬の働き

第3章の40問のうち、7~8問がこの「Ⅰ精神神経に作用する薬」から出題されます。およそ4ページで1問の割合ですね。

さらに、「1かぜ薬」からは例年3問ほどが出題されます。

 

まずは、1-1)のテキスト項目別の出題傾向は下図の通りです。 だいたい1問出題されています。

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 過去3回以上の頻出項目は、4項あります。

 

第4項

かぜとよく似た症状が現れる疾患に、喘息、アレルギー性鼻炎、リウマチ熱、関節リウマチ、肺炎、肺結核髄膜炎、急性肝炎、尿路感染症等多数がある。急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。
かぜとよく似た症状が現れる疾患は多数あり、急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき又は悪化するようなときは、かぜではない可能性が高い。(H21,25)
かぜとよく似た症状が現れる疾患は多数あり、急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。(H29)

全てYesです。テキストの改訂もあり若干文言が違っていますが、症状が急激、重篤であったり、4日以上続くような場合はいわゆる「かぜ」では済ませていけませんよ、ということです。

当然店頭でこういうお客様がいたら、受診勧奨するということになります。

 

第6項

インフルエンザ(流行性感冒)は、かぜと同様、ウイルスの呼吸器感染によるものであるが、感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。
インフルエンザは、ウイルスの呼吸器感染によるものであるが、感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。(H21)
インフルエンザ(流行性感冒)は、かぜと同様、ウイルスの呼吸器感染によるものであり、感染力が弱く、重症化することもない。(H27)
インフルエンザ(流行性感冒)は、ウイルスの呼吸器感染によるものであるが、感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。(H28)

インフルエンザもウイルスによる感染症ですが、冬に予防接種をするのを考えれば、「感染力が弱い」というのは違うな、と分かりますよね。

 

第7項

かぜであるからといって必ずしもかぜ薬(総合感冒薬)を選択するのが最適とは限らない。発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、症状を効果的に緩和させるため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎を緩和させる薬などを選択することが望ましい。
かぜであるからといって必ずしもかぜ薬(総合感冒薬)が選択されるのが最適ではなく、発熱、咳 など症状がはっきりしている場合には、効果的に症状の緩和を図るため、解熱鎮痛薬、 鎮咳去痰薬などが選択されることが望ましい。(H25)
発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしているかぜであっても、別の症状の発現予防のため総合感冒薬を選択することが基本である。(H26)
かぜであるからといって必ずしもかぜ薬(総合感冒薬)を選択するのが最適とは限らない。 発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、症状を効果的に緩和させるため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎を緩和させる薬などを選択することが望ましい。(H29)

店頭での商品選択にかかわる大事な出題です。

OTCというのは原則対症療法のための薬剤です。症状の元を「治す」のではなく、症状を「和らげる」ことが目的です。そのため、商品を選択する場合は症状に応じた成分が入っていれば十分で、余分な成分は無駄であるばかりか、余計な副作用を生じる原因ともなります。

ただし、「風邪で鼻水が出る。症状はそれだけ。」というお客様に「それなら鼻炎薬がいいですよ」と説明しても「鼻炎じゃない、風邪なんだからかぜ薬でしょ!」というやり取りが店頭ではよくあります。なので「それなら、鼻の症状を効果的に抑えることができる鼻炎薬がいいですよ」という感じで丁寧に説明すると納得してもらえるでしょう。

 

第8項(過去5回出題)頻出です!

かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図る対症療法薬である。
かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除くものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図るものである。(H25)
かぜ薬は、かぜの諸症状の緩和のほか、ウイルスの増殖抑制や排除を図るものである。(H26)
かぜ薬とは、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去することを目的として使用される医薬品の総称であり、総合感冒薬とも呼ばれる。(H27)
かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものである。(H28)
かぜ薬は、細菌やウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除くことにより、咳や発熱などの諸症状の緩和を図るものである。(H29)

H25年以外は全てNoです。

細菌をやっつけるためにはいわゆる「抗生物質」が、ウイルスをやっつけるためには「抗ウイルス薬」が必要です。外用剤ならOTCでも販売できるものがありますが、内服薬ではOTCにはありません。

第7項でも説明しましたが、OTCは対症療法が目的と理解しておきましょう。

 

 

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第3章関連リンク=====================

第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向) 

Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問) 

 1 かぜ薬 (3~4問)

  1)かぜの諸症状、かぜ薬の働き

  2)主な配合成分等

  3)主な副作用、相互作用、受診勧奨 

 2 解熱鎮痛薬 (1~2問)

 3 眠気を促す薬 (0~1問)

 4 眠気を防ぐ薬 (1問)

 5 鎮暈(うん)薬(乗物酔い防止薬)(1問)

 6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)  (0~1問)

Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)

 1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)

  1)咳や痰が生じる仕組み、鎮咳去痰薬の働き 2)a

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 bcd

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
 2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)

  総論

  1)代表的な配合成分等、主な副作用

  2)相互作用、受診勧奨

Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)

 1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)

 2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)

 3 胃腸鎮痛鎮痙薬 ( 2.5 p) (0~1問)

 

 4 その他の消化器官用薬 ( 3.5 p) (1~2問)

Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)

 1 強心薬 ( 3.2 p)(1問)

 2 高コレステロール改善薬 ( 3 p)(1~2問)

 3 貧血用薬(鉄製剤) ( 2 p)(1問)

 4 その他の循環器用薬 ( 2.5 p)(0~1問)

Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)

Ⅵ 婦人薬(1~2問)

Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)

Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)

Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)

Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)

  1)きず口等の殺菌消毒成分 ( 3 p)

  2)~6)(12p)

XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)

 1 歯痛・歯槽膿漏用薬 ( 3 p)

 2 口内炎用薬 ( 1.5 p)

Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)

XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)

XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)

XV 公衆衛生用薬(2~3問)

  1 消毒薬( 2.5 p)

 2 殺虫剤・忌避剤 ( 6.5 p)

XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)

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第2章「III 症状からみた主な副作用 」3-6)皮膚に現れる副作用

3-6)皮膚に現れる副作用

 3年に2回は出題されていますが、出題にばらつきが多い感じです。f:id:ashomopapa:20181118182737p:plain

(a) 接触皮膚炎、光線過敏症

第32項(過去7回出題)最頻出です!

かぶれ症状は、太陽光線(紫外線)に曝されて初めて起こることもある。これを光線過敏症という。その症状は医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合がある。貼付剤の場合は剥がした後でも発症することがある。
接触皮膚炎は、原因となる医薬品と接触してから発症するまでの時間は様々であり、医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がり、重篤化する場合がある。(H21)
かぶれ症状は、太陽光線(紫外線)に曝されて初めて起こることもある(光線過敏症)。(H22)
光線過敏症の症状は、医薬品が触れた部分だけでなく、光が当たった部分の皮膚から全身へ広がり、重篤化する場合がある。(H23)
貼付剤の使用による光線過敏症の症状は、貼付剤を剥がした後でも現れることがあるが、医薬品が触れた部分に限られる。(H25)
光線過敏症は、医薬品が触れた部分の皮膚にのみ生じ、全身へ広がって重篤化することはない。(H27)
光線過敏症は、医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合がある。(H28)
光線過敏症は、貼付剤では、それを剥がしてしまえば発症することはない。(H28)

 今から15~20年ほど前までは光線過敏症については医療界でもあまり認識されていなかったと思います。

この症状の厄介なところは、①医薬品が触れた部分から全身へ広がってどんどん酷くなることがあることと、②貼付剤をはがした後も発症の可能性があることです。

最頻出問題ですので、確実に押さえておきたいですね。

 

(b)薬疹

第40項

医薬品を使用した後に発疹・発赤等が現れた場合は、薬疹の可能性を考慮すべきである。重篤な病態への進行を防止するため、原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止する。痒み等の症状に対して、一般の生活者が自己判断で対症療法を行うことは、原因の特定を困難にするおそれがあるため、避けるべきである。
医薬品の使用によって引き起こされた痒み等の症状に対しては、一般の生活者が自己判断で別の医薬品を用いて対症療法を行うことが求められている。(H22)
医薬品を使用した後に発疹・発赤等の症状が現れた場合には、一般の生活者が自己判断で別の医薬品を用いて対症療法を行うことが望ましい。(H23)

医薬品を使用した後に発疹・発赤等が現れた場合は、薬疹の可能性を考慮すべきである。重篤な病態への進行を防止するため、原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止し、痒み等の症状に対しては、まずは一般の生活者が自己判断で対症療法を行う。(H29)

 医薬品が原因と考えられる発疹・発赤が現れた場合は、まずは当該医薬品の使用を中止するとともに、速やかに医薬品の専門家に相談するように購入者に説明するようにしましょう。

軽度の場合は登録販売者でも対処可能な場合もありますが、たいていの場合は薬剤師に対応してもらうか、医療機関への受診を勧めるようにしましょう。その際は、どの医薬品をどの期間使用して、症状発現の期間と程度などを的確に医師に伝えるようにアドバイスできるとGoodです。

  

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  第2章関連リンク======================

第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用

 

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第2章「III 症状からみた主な副作用 」3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3)~5)で1問出るかどうか、という感じです。また3)からはほとんど出題されていません。

ページ数は2ページ弱で、過去3回以上出題されたのは4題ありますが、確率を考えたらパスしても大丈夫です。

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4)排尿機能や尿に現れる副作用

(b)排尿困難、尿閉

第20項

副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。
排尿困難は、自律神経系に働いて、副交感神経系を抑制する作用がある成分が配合された医薬品の使用によって、その症状を生じることがある。(H21)
副交感神経系を抑制する作用がある成分が配合された医薬品の使用によって、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、排尿時に尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感等の症状を生じることがある。(H23)
( a )に働いて、( b )を抑制する作用がある成分が配合された医薬品の使用によって、膀胱の排尿筋の収縮が( c )され、排尿時に尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感等の症状を生じる。(H25)

※H25年の(a)は「自律神経系」(改訂前の出題)

副交感神経は分泌を促す系の神経です。副交感神経の抑制=涙、鼻水、唾液、尿などが出にくくなると覚えておきましょう。

 

5)感覚器系に現れる副作用

(a)眼圧上昇

第22項

眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている眼房水が排出されにくくなると、眼圧が上昇して視覚障害を生じることがある。
眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている房水が排出されにくくなると、眼圧が低下することによって視覚障害を生じることがある。(H21)
眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている眼房水が過剰に排出されることで、眼圧が上昇す る。(H26)
眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている眼房水が排出されにくくなると、眼圧が上昇して 視覚障害を生じることがある。(H27)

 眼房水が排出されない=溜まることで、圧力が高まっていく、と理解しましょう。

そして医薬品によっては、眼房水の排出に影響を及ぼすことがあることを覚えておきましょう。

 

第23項(過去4回出題)

例えば、抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって眼圧が上昇し(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。特に緑内障がある人では厳重な注意が必要である。
抗コリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって、急性緑内障発作が誘発され、眼痛、目の充血とともに急激な視力低下を起こすことがある。(H21)
抗コリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧上昇が誘発され、眼痛、目の充血とともに急激な視力低下を起こすことがある。(H22)
ジフェンヒドラミン塩酸塩が配合された医薬品によって眼圧が上昇し(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。(H26)
抗アドレナリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧が上昇し(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。(H27)

H26年のジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分に分類される成分で、くしゃみ・鼻水を止めるためにかぜ薬に配合されていたり、副作用の眠気を利用して睡眠改善薬に配合されています。ヒスタミン作用には抗コリン作用も含まれます。

 H27年はひっかけですね。

 

 (b)その他

第26項(過去5回出題)頻出です!

医薬品によっては、瞳の拡大(散瞳)による異常な眩しさや目のかすみ等の副作用が現れることがある。眠気と同様に、そのような症状が乗物や機械類の運転操作中に現れると重大な事故につながるおそれがある
医薬品によっては、一過性の副作用として、瞳孔の散大による異常な眩しさ、目のかすみ等の症状が現れることがある。(H21)
瞳孔の散大(散瞳)を生じうる成分が配合された医薬品を使用した後でも、乗物や機械類の運転操作は注意して行えば問題はない。(H22)
散瞳を生じうる成分が配合された医薬品を使用した後は、乗り物や機械類の運転操作を避ける必要がある。(H23)
抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって、副交感神経が抑制されると瞳孔が収縮するため、異常な眩 (まぶ)しさや目のかすみという副作用が現れることがある。(H26)

瞳の拡大(散瞳)を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作は避ける必要がある。(H27)

 瞳孔が開けば、たくさんの光が目に取り込まれるため、まぶしくなります。通常はまぶしいくらいの光が目に入る場合は、瞳孔を閉じるようにして光の量を調節しますが、抗コリン作用のある薬の影響で瞳孔が開いたままとなることがあるのです。

当然そんな状態で自動車なんか運転しちゃいけませんよ!ということです。

 

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  第2章関連リンク======================

第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用

 

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第2章「III 症状からみた主な副作用 」3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 

3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 2年に1~2問出題されている感じです。

頻出問題は8題ありますので、しっかり押さえましょう。 

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1)消化器系に現れる副作用

 

(a)消化性潰瘍

 

第1項

医薬品の副作用により胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。
消化性潰瘍は、医薬品の副作用により胃や十二指腸の粘膜が障害され、組織が損傷した状態であり、胸やけ、空腹時にみぞおちが痛くなる、糞便が黒くなるなどの症状を生じる。(H21)
イレウス様症状(腸閉塞様症状)は、医薬品の作用により胃や十二指腸の粘膜が障害され、組織が損傷した状態である。(H23)
消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜が障害され、組織が損傷した状態であり、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐き気、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状を生じる。(H25)

 自分が胃潰瘍になったら、、、とイメージしておくといいでしょう。

イレウスについては(b)を参照してください。

 

第2項(過去5回出題)頻出です!

自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもある。
消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、突然の吐血・下血あるいは貧血症状の検査を受けたときに発見されることもある。(H21)
消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合があり、突然の吐血・下血あるいは貧血症状(動悸や息切れ等)の検査を受けたときに発見されることもある。(H23)

消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査を受けたときに発見されることもある。(H25)

消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合があり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもある。(H27,28)

 全てYesです。

消化性潰瘍は普通は胃痛などの症状がありますが、じわじわと進行した場合などは自覚症状があまりない、ということもあります。

 

(b)イレウス様症状(腸閉塞様症状)

第3項

イレウスとは腸内容物の通過が阻害された状態をいう。腸管自体は閉塞していなくても、医薬品の作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられると、激しい腹痛やガス排出(おなら)の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れる。
消化性潰瘍では、激しい腹痛やガス排出(おなら)の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れる。(H26)
消化性潰瘍とは、医薬品の副作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられた状態である。(H27)
腸内容物の通過が阻害された状態を消化性潰瘍という。(H28)

 全てNoです。消化性潰瘍とイレウスを入れ替えての設問です。

 

第6項

小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、発症のリスクが高い。
イレウス様症状は、小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、発症のリスクが低いとされている。(H21)
イレウス様症状は、普段から便秘傾向のある人は発症リスクが低いとされている。(H25)
小児や高齢者のほか、普段から下痢傾向のある人は、医薬品の副作用によるイレウス様症状の発症のリスクが高いとされている。(H27)

普段から便秘傾向の人はイレウスの要注意者となります。 

 

2)呼吸器系に現れる副作用 

(a)間質性肺炎

第9項

通常の肺炎が気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものであるのに対し、間質性肺炎は肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質)が炎症を起こしたものである。
間質性肺炎は、肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織で起きた肺炎である。(H21)
間質性肺炎は、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。(H23)
間質性肺炎は、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものであり、その症状は、かぜや気管支炎の症状との区別が容易である。(H27)

細菌性の肺炎は気管支や肺胞の内側(空気と触れる部分)に炎症を生じますが、間質性肺炎は肺胞の間(空気には触れない部分)に炎症を生じます。

 

第10項

間質性肺炎を発症すると、肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下して血液に酸素を十分取り込むことができず、体内は低酸素状態となる。
肺胞と毛細血管の間でのガス交換効率が低下して、血液に酸素が十分取り込めずに低酸素状態となる。(H22)
間質性肺炎を発症すると、肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下して血液に酸素を十分取り込むことができず、体内は低酸素状態となる。(H27,28)

肺胞の周りで炎症が生じているので、肺胞の機能自体が低下することは避けられません。肺胞の機能は「ガス交換」ですので、体内の酸素が不足するということが分かりますね。 

 

第11項(過去5回出題)頻出です!

息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱等の症状を呈する。 一般的に、医薬品の使用開始から1~2週間程度で起きることが多い。(略)必ずしも発熱は伴わない。(略)症状が一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症(肺が線維化を起こして硬くなる状態)に移行することがある。
間質性肺炎では、一般的に、痰を伴う咳が起こる。発熱は、必ずしも伴わないことがある。(H21)
息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱等が、医薬品の使用から1~2週間程度の間に起こる。(H22)
間質性肺炎の症状は、一般的に医薬品の使用から1~2時間程度の間に起こり、必ず発熱を伴う。(H25)
間質性肺炎では、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳 (痰の出ない咳 )等の症状を呈し、悪化すると肺線維症に移行することがある。(H26)
間質性肺炎は、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳 )、発熱等の症状を呈し、 医薬品の使用開始から1~2週間程度で起きることが多い。(H28)

間質性肺炎の特徴は、①空咳(痰の出ない咳)、②使用開始から1~2週間で発症、③発熱を伴わない場合もある、あたりです。

 

第12項(過去4回出題)

これらの症状は、かぜや気管支炎の症状と区別が難しいこともあり、細心の注意を払ってそれらとの鑑別が行われている。
かぜ、気管支炎等の症状と区別することは容易である。(H22)
間質性肺炎の症状は、かぜや気管支炎等の症状と区別が難しい。(H25)
間質性肺炎は、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものであり、その症状は、かぜや気管支炎の症状との区別が容易である。(H27再掲)
間質性肺炎の症状は、かぜや気管支炎の症状と簡単に区別できる。(H28)

 間質性肺炎の初期症状は、かぜとよく似ていて、店頭で区別することはほぼ無理です。医療機関ではレントゲンや血中酸素飽和度などを基に医師が鑑別します。

 

(b)喘息

第14項(過去5回出題)頻出です!

喘息は、内服薬のほか、坐薬や外用薬でも誘発されることがある。(略)特に、これまでに医薬品(内服薬に限らない)で喘息発作を起こしたことがある人は重症化しやすいので、同種の医薬品の使用を避ける必要がある。
喘息は、内服薬だけでなく坐薬や外用薬でも誘発されることがあるが、坐薬や外用薬の使用によって喘息発作を起こしたことがある人の場合、重症化しにくいため、使用を避ける必要はない。(H21)
喘息は、内服薬だけでなく坐薬や外用薬でも誘発されることがある。(H23)
喘息は、内服薬によって引き起こされ、外用薬で誘発されることはない。(H25)
喘息は、内服薬のほか、坐薬や外用薬でも誘発されることがある。(H27)
喘息は、坐薬や外用薬では誘発されない。(H28)

副作用は内服薬だけでなく、坐薬や外用薬でも起こり得る、ということを理解していれば正解できます。一度アレルギーや副作用を経験した場合、同じ医薬品を再度使用した場合には重症化することがあるので絶対にやめましょう。 

 

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  第2章関連リンク======================

第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用

 

第2章「III 症状からみた主な副作用 」2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎 範囲は約0.5ページですが3回出題の項目は2つあります。f:id:ashomopapa:20181118182031p:plain

1)精神神経障害

 第1項

医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、落ち着きがなくなる等のほか、不眠、不安、震え(振戦)、興奮、眠気、うつ等の精神神経症状を生じることがある。
医薬品の作用によって中枢神経系が刺激され、物事に集中できない、落ち着きがなくなる、 不眠、不安、震え(振戦)、興奮等の症状を生じることがある。(H25)
医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、落ち着きがなくなる、不眠、不安、震え(振戦)、興奮等の症状を生じることがある。(H27)
医薬品の副作用による精神神経症状には、不眠、不安、震え(振戦)、興奮、眠気、うつ等がある。(H28)

全てYesです。

精神神経症状としては不眠、興奮などや逆に眠気が出たりすることもあります。

ちなみに、うつは神経的には「興奮」の状態にあります。 なので不眠だったり食事が摂れなかったりします。

 

2)無菌性髄膜炎

第4項

医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。
無菌性髄膜炎は、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で、発症するリスクが低いとされている。(H23)
無菌性髄膜炎は、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人には発症しない。(H25)
無菌性髄膜炎は、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。(H28)

 全身性エリテマトーデスなどは自己免疫疾患という分類になり、それらの疾患になっていると無菌性髄膜炎の発症リスクが高くなるということです。難しい話ですので、「発症リスクが低い」という問題は疑ってかかるといいでしょう。

 

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  第2章関連リンク======================

第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用

 

第2章「III 症状からみた主な副作用 」1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 ページ数は合わせて1.2ページで、過去3回出題されたのが3項だけです。f:id:ashomopapa:20181118181331p:plain

3)肝機能障害

 第18項

主な症状に、全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐きけ等がある。

主な症状としては、全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐き気等を生じる。自覚症状がみられないこともあり、健康診断等の血液検査で初めて判明する場合もある、医薬品による副作用はどれか。

更年期障害 糖尿病、腎機能障害、 肝機能障害 混合性結合組織病(H21)

主な症状に、全身の倦怠感、黄疸、発熱、発疹等がある。(H24)
無菌性髄膜炎では、全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、発疹 、皮膚の掻痒感、吐きけがある。(H26)

黄疸=肝機能障害と覚えておきましょう。

 

第19項

黄疸とは、ビリルビン(黄色色素)胆汁中へ排出されず血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。また、過剰となった血液中のビリルビンが尿中に排出されることにより、尿の色が濃くなることもある。
黄疸とは、( a )が( b )中へ排出されず血液中に滞留して、皮膚や白目が黄色くなる現象である。また、過剰な( a )が尿中に排出され、尿の色が濃くなることもある。(H23)
黄疸は、ビリルビン(胆汁色素)が胆汁中へ排出されず血液中に滞留して、皮膚や白目が黄色くなる現象である。(H24)
黄疸は、グロブリンが胆汁中へ排出されず血液中に滞留することにより生じる。(H28)

黄疸:ビリルビン:胆汁、と関連性を結び付けておきましょう。

 

4)偽アルドステロン症

第22項

偽アルドステロン症とは、体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われることによって生じる病態である。
体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われたことに伴う症状である。(H23)
体内にカリウムが貯留し、体からナトリウムが失われたことに伴う症状である。(H24)
偽アルドステロン症は体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われることによって生じる病態である。(H27)

ナトリウムNaとカリウムKはシーソーの関係です。

どちらかが多くなればどちらかが少なくなります。そうやってバランスを保つようにできています。

そして、ナトリウムは水分を保持する役割もあります。

つまり、カリウムが減る=ナトリウムが増える=水分が増える、と覚えておきましょう。

ちなみに、カリウムは筋肉の収縮にも重要な役割を担っていますので、血中のカリウムが多すぎたり、少なすぎたりすると筋肉の痙攣や心機能異常などが起きる可能性があります。

  

 

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  第2章関連リンク======================

第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用

 

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第2章「III 症状からみた主な副作用 」1-2)重篤な皮膚粘膜障害

1-2)重篤な皮膚粘膜障害:スティーブンス・ジョンソン症候群、ライエル症候群についての問題で、過去3回以上の頻出問題は4題あります。f:id:ashomopapa:20181118181311p:plain

 第8項(過去5回出題) これは頻出です!!

皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態
熱(38℃以上)を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、比較的短期間に全身の皮膚、口、目の粘膜に現れる病態である。(H21)
SJSは、高熱(38℃以上)を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、比較的短期間に全身の皮膚、口、目の粘膜に現れる病態である。(H22)

高熱(38℃以上)を伴って、発疹 ・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、比較的短期間に全身の皮膚、口、目の粘膜に現れる。 副作用はどれか。

 ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群スティーブンス・ジョンソン症候群)、 腎障害、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病(H23)

38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。(H27)
38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。(H28)

H23年は選択肢から選ぶ問題ですが、他4回は全てYesでした。

 

第9項

皮膚粘膜眼症候群スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)とも呼ばれる。発生頻度は、人口100万人当たり年間1~6人と報告されている。
皮膚粘膜眼症候群は( )ともよばれる。(H21)
最初に報告をした医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれる。(H27)
ライエル症候群とも呼ばれる。(H28)

副作用名がいくつかの言い方があるのでしっかり整理しておきましょう

スティーブンス・ジョンソン症候群 SJS 皮膚粘膜眼症候群
ライエル症候群 TEN 中毒性表皮壊死融解症

 

第11項

発症機序の詳細は不明であり、また、発症の可能性がある医薬品の種類も多いため、発症の予測は極めて困難である。
SJSの発症機序は解明されており、関連する医薬品の種類も限られているため、発症の予測は容易である。(H22)
発症機序の詳細が明確にされているため、発症を予測することが容易である。(H27)
発症の可能性がある医薬品の種類は多いが、発症機序の詳細が明確になっているため、発症の予測が容易である。(H28)

全てNoです。機序不明、関連医薬品も多数で予測不可能。だから厄介なんですよね。

 

第15項

皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、いずれも原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある。
SJSとTENは、ともに原因と考えられる医薬品の服用後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある。(H22)
原因と考えられる医薬品の服用後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってか ら起こることもある。(H24)
原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こる こともある。(H28)

いずれもYesです。「2週間以内に発症することが多い」というのも、厳密に症例を解析されているわけでもないので、この手の問題ではひっかけはあまりないでしょう。

ひっかけるとすれば、「2週間以内に発症することはない」とか、「1か月以上経ってから起こる事はない」など、「ありえない」系の文であれば注意が必要ですね。

 

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第2章 出題傾向(H21~29年)

Ⅰ 人体の構造と働き(10~13問)

 1-1)消化器系

 1-2)呼吸器系

 1-3)循環器系

 1-4)泌尿器系

 2-1)目

 2-2)鼻、3)耳

 3-1)外皮系

 3-2)骨格系、3)筋組織

 4-1)中枢神経系 、2)末梢神経系

Ⅱ 薬が働く仕組み (3問) 

 1)薬の生体内運命

 2)薬の体内での働き

 3)剤形ごとの違い、適切な使用方法

Ⅲ 症状からみた主な副作用(4~6問)

 1-1)ショック(アナフィラキシー)

 1-2)重篤な皮膚粘膜障害

 1-3)肝機能障害、4)偽アルドステロン症、5)病気等に対する抵抗力の低下等

 2-1)精神神経障害、2)無菌性髄膜炎

 3-1)消化器系に現れる副作用、2)呼吸器系に現れる副作用

 3-3)心臓や血圧に現れる副作用、4)排尿機能や尿に現れる副作用、5)感覚器系に現れる副作用

 3-6)皮膚に現れる副作用