登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

過去問を完全分析して見えてくる最強対策

第1章「Ⅰ医薬品概論」出題詳細②

第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識

Ⅰ 医薬品概論

ここからは、概ね4問の出題が見込まれます。

2)と3)は問題の手引きが改訂されてからの項目で出題歴が浅いので、今後も「初」出題となることも予想されます。

 

勉強法としては、出題歴のある所はしっかり押さえつつも、どこが出題されてもいいように一通り目を通して理解してしておくことです。

とは言っても、常識的に考えればわかる範囲なので、時間をかけすぎることのないようにしましょう。

 

2)医薬品のリスク評価

平成27年以降、毎年1問出題されます。 

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出題歴が浅いので1項ずつ出題内容を確認していきます。

第1項

医薬品に対しては製造販売後の調査及び試験の実施基準として Good Post-marketing Study Practice (GPSP) と製造販売後安全管理基準として Good Vigilance Practice (GVP)が制定されている。
医薬品に対しては、製造販売後の調査及び試験の実施基準としてGood Vigilance Practice (GVP)が制定されている。(H27)

医薬品にまつわる「基準」と英語表記については最後にまとめます。 

 

第2項

医薬品の効果とリスクは、薬物曝露時間と曝露量との積で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。
医薬品の効果とリスクは、薬物暴露時間と暴露量とので表現される用量-反応関係に基づいて評価される。(H27)
医薬品の効果とリスクは、薬物暴露時間と暴露量ので表現される用量‐反応関係に基づいて評価される。(H28)

「暴露(あばく)」と「曝露(さらす)」の違いも気になるところですが、問題は時間と量の「積」=掛け算が重要ですよ、ということです。

 

第3項

投与量と効果又は毒性の関係は、薬物用量を増加させるに伴い、効果の発現が検出されない「無作用量」から、最小有効量を経て「治療量」に至る。
薬物用量を増加させるに伴い、効果の発現が検出されない「最小有効量」から、「治療量」に至る。(H29)

第4項

治療量上限を超えると、効果よりも有害反応が強く発現する「中毒量」となり、「最小致死量」を経て、「致死量」に至る。
治療量上限を超えると、効果よりも有害反応が強く発現する「中毒量」となる。(H29)

第5項

動物実験では50%致死量(LD50)を求めることが可能であるので、薬物の毒性の指標として用いられる。
動物実験で求められる50%致死量(LD50)は、薬物の有効性の指標として用いられる。(H27)
50%致死量(LD50)は薬物の毒性の指標として用いられる。(H29)

※LD50(50%致死量)とは、例えば、100の検体のうち、50の検体が死亡してしまう薬用量のことです。当然、人間では試験できませんので、動物実験オンリーでしか求められません。

 

第3~5項の薬物の用量とリスクの関係を模式図にすると、

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テキスト外ですが、一般用医薬品は治療量の幅が広く容易には中毒量に至らないように設計されています。

 

第6項

少量の投与でも長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合もある。また、少量の医薬品の投与でも発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じる場合もある。
治療量を超えた量を単回投与する場合に、毒性が発現するおそれが高くなるが、投与量が少量であれば長期投与された場合でも、毒性が発現することはない。(H27)
少量の投与でも長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合がある。(H28)
少量の医薬品の投与でも発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じる場合がある。(H29)

第2項でも触れましたが、医薬品のリスクは「曝露量」x「曝露時間」という掛け算で考えるので、少量でも長期投与されれば”塵も積もれば山となる”で、毒性発現することもあり得ます。

 

第7項

新規に開発される医薬品のリスク評価は、医薬品開発の国際的な標準化(ハーモナイゼーション)制定の流れのなかで、個々の医薬品の用量-反応関係に基づいて、医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準である Good Laboratory Practice(GLP)に準拠して(略)実施されている。
新規に開発される医薬品のリスク評価は、医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準であるGood Clinical Practice(GCP)に準拠して行われる。 【薬害の歴史の項で出題】(H29)

医薬品にまつわる「基準」と英語表記については最後にまとめます。 

 

第8項

ヒトを対象とした臨床試験が行われる。ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準には、国際的に Good Clinical Practice (GCP)が制定されている。
ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準には、国際的にGood Clinical Practice(GCP)が制定されている。(H28)

医薬品にまつわる「基準」と英語表記については最後にまとめます。 

 

第9項

医薬品については、食品などよりもはるかに厳しい安全性基準が要求されているのである。
医薬品には、食品と同程度の安全性基準が要求される。(H28)

医薬品ですから、食品と同程度では困りますよね。その辺の飲食店で薬が販売できたらおかしいよね、と覚えて下さい。

 

※日常生活では全くなじみのない医薬品にまつわる「基準」と英語表記をまとめます。

医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準 Good Laboratory Practice(GLP)
ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準 Good Clinical Practice (GCP)
製造販売後の調査及び試験の実施基準 Good Post-marketing Study Practice (GPSP)
製造販売後安全管理基準 Good Vigilance Practice (GVP)

Good:適切な、Practice:基準、という意味

Laboratory:研究室=非臨床ということ

Clinical:臨床的⇒臨床試験における…、ということ

Post-marketing:post(~の後)、market(市場)⇒市場に出回った後の、ということ

Study:調査

Vigilance:監視、警戒⇒安全を管理する、ということです

 

赤字の4つくらいは、一度は聞いたことがある単語ですので、イメージが湧くように準備しておきましょう。

 

 

第1章 関連項目リンク

第1章「Ⅰ医薬品概論」出題詳細① - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅰ医薬品概論」出題詳細② - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅰ医薬品概論」出題詳細③ - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」1):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」2):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」3):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」4)a:出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」4)bc:出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」4)de:出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」5):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」6):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「III 適切な医薬品選択と受診勧奨」1):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「III 適切な医薬品選択と受診勧奨」2):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅳ 薬害の歴史」1)2)ab:出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅳ 薬害の歴史」2)cd:出題詳細 とまとめ - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

 

第1章「Ⅰ医薬品概論」出題詳細①

第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識

Ⅰ 医薬品概論

 

ここからは、概ね4問の出題が見込まれます。

 

1)医薬品の本質

 

 1~2問の出題が見込まれます。(H29年は1問でした)

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 H29年度も無難な出題でした。

 設問は全てYesNo問題です。

どの年度もオーソドックスな設問がほとんどですが、H27年から急に出題されたような項目もありますので、押さえておきましょう。

赤字下線部が誤り)

6項目:

医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品であり、その有用性が認められたものであるが、使用には、このような保健衛生上のリスクを伴うものであることに注意が必要である。
医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品であり、その有用性が認められたものである。(H27)
医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品である。(H28)
人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品であり、使用に際して保健衛生上のリスクを伴わないものである。(H29)

”「医薬品」は「生命関連製品」でありその「有用性が認められたもの」であるが、「リスクを伴う」ものである。”

ということを理解しましょう。

 

11項目:

医薬品は、このように知見の積み重ねによって、有効性、安全性等に関する情報が集積されており、随時新たな情報が付加されるものである。
医薬品は、知見の積み重ねによって、有効性、安全性等に関する情報が集積されており、随時新たな情報が付加されるものである。(H28)

有効性や安全性などの評価は日々変更されることがある、ということを理解しておきましょう。 

 

13項目:

医薬品は、人の生命や健康に密接に関連するものであるため、高い水準で均一な品質 が保証されていなければならない。
医薬品は、人の生命や健康に密接に関連するものであり、高い水準で均一な品質が保証されているので、市販後に承認基準が見直されることはない。(H27)

新たな知見により承認基準などは随時見直される体制が重要だ、と理解しましょう。

 

 

第1章 関連項目リンク

第1章「Ⅰ医薬品概論」出題詳細① - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅰ医薬品概論」出題詳細② - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅰ医薬品概論」出題詳細③ - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」1):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」2):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」3):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」4)a:出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」4)bc:出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」4)de:出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」5):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅱ 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因」6):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「III 適切な医薬品選択と受診勧奨」1):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「III 適切な医薬品選択と受診勧奨」2):出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅳ 薬害の歴史」1)2)ab:出題詳細 - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

第1章「Ⅳ 薬害の歴史」2)cd:出題詳細 とまとめ - 登録販売者試験 過去問から導く最強対策《東海北陸版》

 

第5章 出題傾向(H21~R1年)

平成30年、令和元年の出題分析を加えました。

 

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平成30年、令和元年ともに例年の出題数と同程度のようです。

平成30年は「V 医薬品の適正使用のための啓発活動」から初めて出題がなく、「Ⅳ 一般用医薬品に関する主な安全対策」から2問の出題となっていました。

 

 

 

以下、過去記事です======================

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 平成29年度試験の問題分析結果、第5章です。

 

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H30年は概ね例年並みの出題割合だったと言えるでしょう。主題ごとの内訳をみてみましょう。

 

 主題Ⅰ「医薬品の適正使用情報」

 ここで半分出ます。10~12問の出題ですが、H30年は10問くらいになりそうです。

しかも、そのうち7割くらいは1)添付文書の読み方 から出題されています。

2)~4)で各1問が出題されそうです。

 

主題Ⅱ「医薬品の安全対策」

 3~4問の出題です。1「医薬品の副作用情報等の…」から2問、2「医薬品による副作用等が…」から1~2問の出題予測です。

ページ数が少ないので確実に準備しておきましょう。

 

主題Ⅲ「医薬品の副作用等による健康被害の救済」

 ここでも3~4問の出題です。

H29年は出題なしでしたが 1)医薬品被害救済制度 から恐らく1問、2)医薬品被害救済制度等への案内、窓口紹介 から毎年3問出題されます。

ページ数も少ないので、なじみが薄いところですが、しっかり押さえましょう。

 

主題Ⅳ「一般用医薬品に関する主な安全対策」

 0~1問です。ポイントはほぼ決まっているので、一応さらっと押さえておきましょう。(後日の出題詳細記事を参照)

 

主題Ⅴ「医薬品の適正使用のための啓蒙活動」

 必ず1問出ます。パターンはいくつかのみですので、しっかり押さえておきましょう。

 

出題詳細の傾向と対策は以下のリンクからどうぞ!

 

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第5章関連リンク====================

第5章 医薬品の適正使用・安全対策(出題傾向)

Ⅰ 医薬品の適正使用情報(10~12問)

 1)添付文書の読み方(7~9問)

 2)製品表示の読み方(1~2問)、3)安全性情報など、その他の情報(1~2問)

Ⅱ 医薬品の安全対策(2~4問)

1 医薬品の副作用情報等の収集、評価及び措置(0~2問)
2 医薬品による副作用等が疑われる場合の報告の仕方(1~2問)

Ⅲ 医薬品の副作用等による健康被害の救済(3~4問)

 1)医薬品副作用被害救済制度(1問) 、2)医薬品副作用被害救済制度等への案内、窓口紹介(2~3問) 

Ⅳ 一般用医薬品に関する主な安全対策(1問)
Ⅴ 医薬品の適正使用のための<啓発活動(1問)

 

第4章 出題傾向(H21~29年)

 

随分ご無沙汰してしまいました。

診療報酬改定や薬価改定などで日々の薬局業務に追われてしまい、中名こちらのブログを更新できない日々でした。

 

今年(平成30年)の登録販売者試験の受験を考えている人はそろそろ勉強を進めたい頃になってきました。頑張ってブログ更新していきます!!

 

それでは、平成29年度を含めた第4章の出題傾向です。

 

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※第4章は平成26年から問題作成の手引きが改訂され、主題や副題が変更になっています

 

 主題Ⅱ「医薬品の分類・取扱い等」

 

ここからは8~10問の出題が見込まれます。H29年が10問なのでH30年は8問くらいでしょうか。

1)医薬品の定義と範囲 からは、4~6問

2)容器・外箱等への記載事項… からは毎年必ず1問でます

3)医薬部外品、化粧品、保健機能食品等 からは3~5問

 

出題の詳細は後日まとめますが、しっかり押さえていきましょう。

 

主題Ⅲ「医薬品の販売業の許可」

 

5~8問の出題が見込まれますが、H29年は5問でしたので、H30年は7,8問は出るかもしれませんね。

1)許可の種類と… からは4問程度は出そうです。ページ数は5ページなのでしっかり押さえられそうです。

2)リスク区分に応じた… からは3,4問でそうですが、ページ数が14ページと多いので出題内容をきっちり把握して勉強しないと大変そうですよ。

 

主題Ⅳ「医薬品販売に関する法令順守」

 

3~5問の出題が見込まれます。H29年が5問でしたので、H30年は3問くらいでしょう。

1)~3)から1問ずつといったところでしょうか。

ページ数は多くないので、キッチリ獲りたいですね。

 

後日詳細記事をアップしますので、ご期待ください。

第3章 出題傾向(H21~29年)

 

最も出題数の多い第3章の出題傾向です。

今後「出題詳細」でも触れていきますが、一般的事項と個々の医薬品成分についての問題を区別して勉強していく必要がありますよ。

 

 

まず範囲が広いので、Ⅰ~XVI までの主題別の出題数です。

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 ※H26年からⅦ、Ⅷはタイトル名称が改訂されています

Ⅰ 風邪薬や解熱鎮痛薬などの出題ですが、毎年7~8問の出題です。

Ⅱ だいたい3問の出題で、昨年は2問、今年は4問でした。

Ⅲ 例年5問は出題されていましたが、昨年は3問、今年は4問でした。

Ⅳ だいたい3~4問の出題で、今年は4問でした。

Ⅴ だいたい2~3問の出題で、今年は1問と少なかったです。

Ⅵ 婦人薬はだいたい1~2問でしたが、昨年は出題なし、今年は1問出題でした。

Ⅶ 例年1問、多くて2問だったのですが、今年は3問でした。

Ⅷ 例年1問ですが、今年はⅦで3問出た影響か出題なしでした。

Ⅸ 今までずっと必ず2問の出題です。

Ⅹ だいたい3~4問の出題で今年は3問でした。

Ⅺ だいたい1~2問のところ、今年は1問でした。

平成24年以降毎年1問の出題です。

XⅢ だいたい1~2問のところ今年は3問でした。

XⅣ 漢方処方はだいたい1~2問ですが、昨年、今年と3問出題が続いています。

XⅤ だいたい2~3問ですが、今年は1問だけの出題でした。

XⅥ 検査薬は昨年を除いて毎年1問の出題、昨年だけなぜか3問出題でした。

 

 

次に各主題の中身を見ていきましょう。

 

 「Ⅰ 精神神経系…」「Ⅱ 呼吸器官…」

この2項目から、10問(4分の1)以上が出題されると思っていいでしょう。f:id:ashomopapa:20171119134222p:plain

 だいたいですが…

Ⅰ 精神神経に作用する薬では

「1かぜ薬」で3~4問出ていますが、今年は2問だけでした。

「2解熱鎮痛薬」では2問の出題です。

「3眠気を促す薬」「4眠気を防ぐ薬」「5鎮暈薬」「6小児の疳を…」からは各1問ずつ出題されました。

 

Ⅱ 呼吸器官に作用する薬では

「1咳止め・痰を出やすくする薬」は例年並みの2問。

「2口腔咽喉薬、うがい薬」では7年ぶりに2問出題されました。

 

 

 「Ⅲ 胃腸…」「Ⅳ 心臓などの器官や血液…」

 

 今までは少ない年で6問、多ければ10問出題されています。

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Ⅲ 胃腸に作用する薬では例年より少なめの4問が出題されました。

ページ数からするとやや損を感じる項目ですね。

 

Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬では、例年3~4問の出題ですが今年は4問でした。ページ数だとⅢよりグンとお得で効果的に得点できそうです。

 

ただし、Ⅲ、Ⅳどちらも代表的な配合成分に関する出題が多い ので、よく出題される成分をしっかり押さえておくことが大事なポイントのようです。

 

「Ⅴ 排泄に関わる部位…」「Ⅵ 婦人薬」「Ⅶ 内服アレルギー用薬」「Ⅷ 鼻に用いる薬」 

今までは5~7問の出題ですが、H29年度は5問でした。ページ数は約22ページ。

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Ⅴからは配合成分に関する出題がなく1問のみ。

Ⅶは例年1~2問のところ、3問出題。症状や薬の働く仕組みに関しての出題でプラス1問でした。

その代わり、Ⅷからの出題がありませんでした。 

 

 

「Ⅸ 眼科用薬」「Ⅹ 皮膚に用いる薬」「Ⅺ 歯や口中に…」「Ⅻ 禁煙補助剤」

 4つの項目で例年6~9問、ページ数は27ページあります。

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ⅩⅢ 滋養強壮保健薬 ~ ⅩⅥ 一般用検査薬 

例年6~8問で平成28年のみ11問の出題がありました。ページ数は約26ページ。

f:id:ashomopapa:20171119134416p:plainH29年度はXV公衆衛生用薬で出題が1問しかありませんでした。それ以外は概ね例年並みでした。

XV公衆衛生用薬では「2-1)衛生害虫の種類と防除」から出題が2年連続でした。

 

第3章の出題傾向はざっとこんな感じです。

ところで、配合成分に関する問題がどれくらいあるのか???って気になるところですよね。第3章はそこが問題ですからね。。。

 

 

今後の記事で、出題内容の詳細について取り上げていきますね。

※来年の試験対策に間に合うようにしたいです(''◇'')ゞ

 

 

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第3章関連リンク=====================

第3章 主な医薬品とその作用(出題傾向) 

Ⅰ 精神神経に作用する薬(7~8問) 

 1 かぜ薬 (3~4問)

  1)かぜの諸症状、かぜ薬の働き

  2)主な配合成分等

  3)主な副作用、相互作用、受診勧奨 

 2 解熱鎮痛薬 (1~2問)

 3 眠気を促す薬 (0~1問)

 4 眠気を防ぐ薬 (1問)

 5 鎮暈(うん)薬(乗物酔い防止薬)(1問)

 6 小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)  (0~1問)

Ⅱ 呼吸器官に作用する薬(3~4問)

 1 咳止め・痰を出しやすくする薬(鎮咳去痰薬)(2~3問)

  1)咳や痰が生じる仕組み、鎮咳去痰薬の働き 2)a

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 bcd

  2)代表的な配合成分等、主な副作用 efg 、3)相互作用、受診勧奨
 2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽(そう)薬) (1問)

  総論

  1)代表的な配合成分等、主な副作用

  2)相互作用、受診勧奨

Ⅲ 胃腸に作用する薬(4~6問)

 1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)( 6.5 p) (1~3問)

 2 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬) ( 9 p) (0~2問)

 3 胃腸鎮痛鎮痙薬 ( 2.5 p) (0~1問)

 

 4 その他の消化器官用薬 ( 3.5 p) (1~2問)

Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬(3~4問)

 1 強心薬 ( 3.2 p)(1問)

 2 高コレステロール改善薬 ( 3 p)(1~2問)

 3 貧血用薬(鉄製剤) ( 2 p)(1問)

 4 その他の循環器用薬 ( 2.5 p)(0~1問)

Ⅴ 排泄に関わる部位に作用する薬(7.5p)(2~3問)

Ⅵ 婦人薬(1~2問)

Ⅶ 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)(6p)(1~3問)

Ⅷ 鼻に用いる薬(3p)(1問)

Ⅸ 眼科用薬(5.5p)(2問)

Ⅹ 皮膚に用いる薬(2~4問)

  1)きず口等の殺菌消毒成分 ( 3 p)

  2)~6)(12p)

XI 歯や口中に用いる薬(1~2問)

 1 歯痛・歯槽膿漏用薬 ( 3 p)

 2 口内炎用薬 ( 1.5 p)

Ⅻ 禁煙補助剤 ( 2 p)(1問)

XIII 滋養強壮保健薬 ( 6.5 p)(2問)

XIV 漢方処方製剤・生薬製剤 ( 6 p)(1~3問)

XV 公衆衛生用薬(2~3問)

  1 消毒薬( 2.5 p)

 2 殺虫剤・忌避剤 ( 6.5 p)

XVI 一般用検査薬( 4 p)(1問)

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第2章 出題傾向(H21~29年)

 

平成29年度の試験問題の分析結果です。

 

医薬関係者として、人体のことを理解し、医薬品の働く仕組みを理解しておくことは絶対必要条件です。

ですが、試験に合格する上では、より効果的な勉強をした方がいいに決まっています。

 

1・4・5章を頑張ることを前提にすると、第2章の目標は6割獲れれば十分です。

 

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以前の記事で、「主題Ⅰからの出題は11問」と述べましたが、なんと15問の出題でした。

そのため、主題Ⅲの出題が2問しかありませんでした。

主題Ⅱは例年通り3問の出題でした。

 

Ⅰ 人体の構造と働き

 

ここからの出題が4問増えていましたが、その内訳は

  • 1-1)消化器系 で2問
  • 1-3)循環器系 で1問
  • 4脳や神経の働き で1問

詳しくは出題詳細で考察しますね。

 

Ⅱ 薬の働く仕組み

 

例年通り、1)薬の生体内運命 から2問、3)剤形ごとの違い、適切な使用方法 から1問でした

 

Ⅲ 症状からみた主な副作用

 

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※(空白)とは、複数の副題にまたがった出題で分類が難しかったもの 

6)皮膚に現れる副作用 と、複数項目にまたがる出題の2問だけでした。

まあ、たまたま、と思っておいた方がいいでしょう。

過去に平成22年に4問、平成24年に3問、の出題となったこともありましたが、翌年は6問出題されています。

来年度の試験では6問出題されるかもしれませんね。

 

 

 

詳細については、出題詳細の記事をお待ちください。

第1章 出題傾向(H21~29年)

 

H29年度の試験結果の分析結果です!!

 

H21~28年と合わせて、こちらです。

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ご覧の通り、概ね平均的な出題割合でした。

 

第1章は9割獲れて当たり前。

合格のための最低必要条件、と思ってください。

満点を獲るつもりでちょうどいいのかもしれませんね。

 

出題内容の詳細はこれから分析しますので、もうしばらくお待ちください。